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「本音」の価値

最近、とあるビジネス系のオンラインサロンの方々とお話しする機会があった。私はそれまで、いまいちオンラインサロンの必要性を理解しきれていなかったのだが、その会に参加してみて「あぁ、なるほどなー」と思った。

要は、今どきの上司たちが、表で言えないような「本音」をこっそり教えてあげる場所なのだ。

たとえば、「上司はメンバーから飲み会に誘われると嬉しい」とか「ことあるごとに頼ってくる後輩はかわいく思える」とか、ぶっちゃけ女性のマネジメントは難しいと思っているとか、新入社員のこういう言動に頭を悩ませているとか、SNSで発信したら大炎上しそうな話だ。

これまでは、日頃の対話や上司の何気ない言動などから、なんとなく上司の考えていることを察することができたと思う。しかしコロナ禍を経て、リモートワークも浸透し、会社のメンバーで飲みに行くこともなくなってしまった。SNSやブログをやっている上司(経営者)も増えてはいるが、賛否が起こりそうな本質的な話題はタブーになっていて触れることもない。

一方で、ソーシャルメディアでは世の中のトレンドや多数派に迎合するような発信がとても増えている。労働問題、ジェンダー平等など、とくにこれまで弱い立場であった人の発信が注目され、たくさんの「いいね」を集めている。優しい世界だ。

これが現実の社会もそうであったら良いのにと思うのだが、実際はそうとも限らない。なぜなら、

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AI時代のインターネット発信の価値について考えたときに、自分が直接見聞きした「一次情報」に価値があるのではないか?と考えました。このマガジ…

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