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培養肉関連技術動向調査について

今回は少し趣向を変えて、フードテックに関する官庁からの資料について、少しご紹介をしたいと思います。

特許庁から特許出願技術動向調査というものが発表されています。とても内容の充実した資料で、私も事務所や会社勤めの時からよく参考にしていました。

その中で、ニーズ即応型技術動向調査の化学分野、令和3年度は培養肉関連技術に関するものでした。

https://www.jpo.go.jp/resources/report/gidou-houkoku/tokkyo/index.html#needs

https://www.jpo.go.jp/resources/report/gidou-houkoku/tokkyo/document/index/needs_2021_culturedmeat.pdf

ニーズ即応型技術動向調査「培養肉関連技術」について、その内容を特許出願の動向をメインに、簡単にかいつまんで以下にご紹介します。

  • 特許出願動向としては2016年頃から出願数が増加傾向にある模様

  • 出願人の国籍は、中国籍、米国籍、日本国籍、韓国籍、欧州国籍の順に多い

  • 出願件数の各国間の動向としては、他国への出願としては、米欧日の順に多く、中国から他国への出願は少ない模様

  • 出願件数上位出願人ランキングとしては、中米日韓欧と続き、その他ではイスラエル国籍、香港籍出願人とのこと

  • 日本国籍出願人としての上位ランクインは、テルモ株式会社、学校法人東京女子医科大学、インテグリカルチャー株式会社

  • 技術区分別で出願件数をみると、動物細胞の種類では牛、豚、哺乳類その他限定なし、その後鳥類、魚類・甲殻類と続き、筋肉系細胞の種類のうち、筋肉細胞の骨格筋細胞、製造条件のうち、無血清、低血清培地を用いるもの、組織培養をしているもの(足場を使用するものなど)の技術区分において、出願件数の増加の傾向が特に顕著である

  • 動物細胞の種類の牛については、米国籍の件数が多く、近年増加傾向にあるとのこと

  • 組織培養をしているもの(足場を使用するものなど)のフアミリー件数は、米日欧中の順に多いとのこと

  • 多くの技術区分において、中米への出願が多い傾向にあるが、筋肉分化細胞の筋芽細胞、無血清、低血清培地を用いるものの技術区分は、日本への出願が一番多い模様

  • 培養肉に特徴のある発明にかかる出願について、多くの技術区分において米国への出願が一番多い傾向にあり、欧中と続いている

この分野は今急速に技術開発や市場への参入が進んでいるので、今後特許出願についても色々な動きが出てくるかと思われます。


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