【※2024.7.21 加筆あり】代替タンパク質開発企業と特許のまとめ -SOLAR FOODS
先日(といってもだいぶ前になりますが)、NHK BSスペシャルでも取り上げられていて気になった、フインランドの代替タンパク質開発企業について、どのような特許をとっているのか、さらっと見てみたいと思います。
ちなみにNHKの番組では、水と空気からできるタンパク質ということで、フインランドの森のなかからタンパク質が生まれるようなイメージ演出がされていたので、私もアイキャッチを森にしてみました。もちろん現実は、水と空気からいつのまにやらタンパク質ができるといった単純なメカニズムではないようです。
※2024.7.21に、SOLAR FOODS社の特許状況について、加筆をしております。
SOLAR FOODS
いわゆる水素細菌のメカニズムを用いて、水の電気分解によって発生した水素と酸素、そして二酸化炭素から水素細菌に炭素化合物を生成させ、それを代替タンパク質として利用するというのがこの企業のメカニズムのようです。代替タンパク質はSoleinと名付けられているようです(ざっとみてみたところ、アメリカでは商標登録が苦戦しているようですが、Rマーク表示されているので、他の国では商標登録されているのでしょう)。
こちらのFoovoさんの説明が大変わかりやすかったです。
最近シンガポールでSoleinの販売認可を受けたようで、NHKの番組では味はあまりしないけれど、スープの材料として使ってみたところ、とろみがでたとのことでした。オレンジ色は成分のカロチン(人参等の栄養成分ですね)由来のようです。
特許の状況
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フードテックに関するworldwideな情報を、知財という視点を絡めて記事にしてきたもののうち、プラントベース食品、代替タンパク質に関する…
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