見出し画像

家庭内遠距離恋愛って案外ロマンティックだったりする

夕食を終えてテレビを見ながらソファーで寛いでいると、夫からのLINE。

「今日の体調はどうでしたか?」
「今会社から帰っています。時間あったら22時頃に電話をしませんか?」

夫からの連絡は、最近なぜか敬語だ。

「お疲れ様ー!今日の体調は普通でした。」
「電話了解!」
私の返信はいつもこんな感じ。

22時近くになると、「ごめん、22時半でも良いですか?」と連絡があって、22時半頃に電話がかかってくるというのがお決まりのパターン。

私は今、病気療養中のため、1ヶ月近く実家に帰省中だ。自宅と実家は車で片道30分ほどで遠くないので、週末は基本的に夫と会っているのだが、平日は別に暮らしている。
夫とは同棲期間を含めると数年間は同じ屋根の下で暮らしていたので、今の生活は何だか新鮮で、やはり時々寂しい気持ちになる。

夫からくるテレビ通話をONにすると、
「やぁ。」と夫の顔がドアップで映る。「今日の体調はどうでしたかー?」と黒縁眼鏡をかけた彼は笑顔で聞いてくれる。そして、だいたいは「今日お風呂3分で入ったわ。」とお風呂にいかに早く入ることができたのかの謎な自慢をしてくる。

それから、今週末はどこに行こうかとか、最近の仕事の話とか、私が読んだ本の話とか、本当にたわいもない話を30分ほどする。

夫と付き合っていた当時。1年半ほどは遠距離恋愛だったので、なんだか懐かしくもなる。「私たち、こんな感じでよく電話をして、あーだこーだ言って、ケラケラ笑っていたね。」と昔の甘かったであろう恋愛時代を思い出す。

「じゃぁ、また連絡するわー。」
「うん、私も連絡するー。」

最近、LINEのやりとりも頻繁にしている。一緒に住んでいる時の連絡は、お互いの帰宅時間を日々連絡するくらいで、ただただ業務連絡にしか過ぎなかった。でも今は、今日あったこと、面白かったテレビや映画のこと、お互いの友人のこと、いろいろなことを連絡し合うようになった。なんだか、夫婦というか彼氏彼女の関係に戻ったようだ。

私たちは、家庭内遠距離恋愛をしている。

そして、それは、案外ロマンティックなのかもしれない。

そんなふうに感じている今日この頃だ。

サポートいただきまことにありがとうございます。 読者の方の日常を少しでも彩ることができるよう、精進して参ります。 引き続き、よろしくお願いします🍀