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心を閉じると私はなかなか開けない。感情はどこへいったのかしら。


電車の足元が暖かい。
それだけで勝手に春がきたような気持ちになる。

元カレとの恋愛を私は大晦日から
元旦にかけて過ごしたベッドの中で
スゥっと寝息を立てる人を横目に
私もスゥッと心を閉ざすことで終えた。
何を何が好きだったのか分かった気がした。
全部の自分の気持ちを知ってしまったような気がした。
認めたくなくてショックだった。
そして寝込んだ。

仕事の疲れと失恋で
もう本当に私には色がなくなって淀んでいた。
たくさん寝て毒がじわじわと身体中巡って
そして毒素が抜けた。

すっからかんになった。

抜けたと同時に
感情も抜けたと思った。

本当に好きなると、
思い切り自分と向き合うことになるから
その後に新しく始められるのかもしれないと思った。

恋愛って疲れるし、しんどいから
そこまで真剣に考えたくない。
それが元カレだったのだろう。
今、私がそうなのだ。

ほらね。
またこうやってループしていくんだ。


恋愛する時には心を開きたい時、開きたくない時があって、それはその時の人の感覚の違いなのかもしれない。

真剣に考えたい人。
それだけ大切だと思っていた。
人とはすれ違いの連続で
その中でも心と体が一つになって
通い合える瞬間は素晴らしい。
そんな時が元カレと私の間にも 
少しはあったのだと私は思っている。

そう思えたのなら
あの苦しみも
投げつけなくってよかったのかも知れないな。

別れた好きだった人。
付き合わないけれども夜だけ来る人。
好きでいてくれるけれど、受け止められない友達の人。

全てに私は心を閉ざしている。

人をそんなに好きにはなれない。
人は好きだ。
でも自分を守ることにした。
寂しいし温もりだってほしい。
たまにはいい。

だけど、心は開けない。
心は結びつかない。

また重症化してきているのか、
これが正常なのか

よくわからないのだけれど
足元が暖かいから
ゆっくり温めて
このまままた笑って
ほんの少しの間は
偽物の笑顔を振りまいていこうと思う。

私の伸びた髪の毛だけは
あの純粋だった時を知っている気がする。

そうして夏にボブだった私の髪の毛は
セミロングになった。

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