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小説を読むと眠くなる私が、最後まで読めてしまった、超おすすめな本。『晴れたらいいね』


『晴れたらいいね』を読み通せた理由。
その1。
『十五少年漂流記』が好きだった。小中学生の頃、本なんか読まない子どもでした。外で野球やサッカーをやりまくっていたから。
それでも、この本だけは読めた。
嵐の中で無人島に流れ着いた15人の少年たちのサバイバルストーリーだ。

そうだ、このノリだった,私が好きな物語は。だから読めたんだ。

少年たちに次から次へと襲い掛かる困難。それをなんとか凌いで生き延びていく。

仲間内で、時に意見の食い違いや性格の好き嫌いなどで,衝突もする。
それでも、みんな、生き延びるために、必死で協力しあっていく。

最初から最後までハラハラドキドキだった。

この、ノリがこの『晴れたらいいね』にはあった。

そして、晴れたらいいね、を最後まで読めた
、理由その2。
本の巻末に参考文献が載っていた。
図書館にあるものだけ借りて来ました。
これだけの資料を調べた結果、この物語はできているのだろう。
資料✖️著者の想像力✖️ご自身の看護婦経験✖️著者の想いや願い🟰この物語。

次から次へと読者を飽きさせない舞台設定は、この資料を読み込んだからこそなのか、すごくリアリティがある。

だから、毎度こちらは我が事のように、緊張感を持って読んでしまう。
そして、先が知りたくて、読み進まざるを得なくなる。

主人公である、看護師紗穂がひょんなことから、タイムスリップして、昭和19年のマニラの病院で働らく看護婦になってしまう。

ヘイセイからきた看護師が、太平洋戦争真っ只中のマニラの戦線で右往左往するのだ。

あとは読まれる方のお楽しみということで,割愛させていただきます。

知人の編集者の方主催で、この本がテーマの読書会が予定されていた。

編集者の方の小説づくりの話が生で聞けるようなので参加したかった。

しかし、このところの、「読書すると眠くなる病」の発症で、なかなか読むことが出来ず、読書会には間に合わなかった。

それでも、この本の面白さに引っ張られて久しぶりの長編小説完読となりました。

戦争小説であり、看護婦奮戦記であり、青春小説でもありました。

そのいずれのジャンルにも興味がなかった私が、たまたま読んでしまった物語でした。

でも、ほんとうに読んでよかった。
そして、小説の面白さと素晴らしさをあらためて確認した物語でした。


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