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映画20選から見る私という人間

世の中に「映画による心理分析家」は存在するだろうか。クライアントに好きな映画10本を選んでもらう。分析家は10本の映画を観る。面接で映画を観たときの境遇や環境、記憶に残るシーンなどを聞く。心の原風景に分け入る。そして、カウンセリングがはじまる。そんな機会がもしあれば、信頼に値する方であれば、一度診てもらいたい。

特に20代前半、集中的に映画を観た。レンタルビデオ店でVHSを借り、6畳一間の14インチブラウン管の前に体育座りをして観た。ここではない向こう側に触手を伸ばし、引きずり込まれ、溺れ、覚醒する。エンドロールが終わり電灯をつけると、旅に出ようと思っている。

好きな映画は数あまたあるが、当時強いインパクトを受け、数年ごとにまた観なおしたくなる映画を20本集めてみた(順不同)。10本に絞り切れず、心理分析のためには20本あったほうがいいだろうということにした。

タル・ベーラ監督に「サタンタンゴ」(1994/ハンガリー・ドイツ・スイス)という作品があるが、観たことはない。7時間余りの大作で、長回しのシーンが延々と続くらしい。どんな映画なのだろう。大谷翔平の165キロや中村俊輔のフリーキックを発射から着弾まで超スローで見続けるようなものか。私にどんな変化が訪れるのだろう。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984/アメリカ)
鏡(1975/ソ連)
ディーバ(1981/フランス)
ロッカーズ(1978/アメリカ)
マルメロの陽光(1992/スペイン)
刑事ジョン・ブック 目撃者(1985/アメリカ)
デッドマン(1995/アメリカ)
アブノーマル(1993/オーストラリア)
世界の果ての通学路(2012/フランス)
浮き雲(1996/フィンランド)
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999/ドイツ・アメリカ・フランス・キューバ)
アパートの鍵貸します(1960/アメリカ)
明日に向って撃て!(1969/アメリカ)
炎628(1985/ソ連)
CURE(1997/日本)
悲情城市(1989/台湾)
ホテル・ニューハンプシャー(1984/アメリカ)
ファイト・クラブ(1999/アメリカ)
ブルーベルベット(1986/アメリカ)
スモーク(1995/アメリカ・日本)

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