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イスタンブール移民Gourmet探訪記(序)

ここは、まさに新大久保!

様々な人種が集まり、ダイナミックな売り買いがなされ、中東〜アフリカの美味しいものが集まる町「ユスフパシャ(Yusufpaşa)」。

とにかくイスタンブールに観光に来たら、一度はここで移民巡りをしてほしいです。本格的なシリア、イエメン、ソマリアの料理が世界で一堂に会する町は、ここしかないのではないでしょうか?それは、まるで新大久保で本格的なネパール、韓国、ベトナムの料理が集まっているように。

シリアの小さなピザ「スフィーハ」を販売するシリア出身の人たち

トルコに関わる様々な国々の人たちが集まり、ここに来るとそれぞれの国との関係性が見えて来ます。この町の主な移民は、シリア、イラク、パレスチナ、ソマリア、エチオピア、パキスタン。多分、イエメンや他のアフリカ諸国もいるとは思いますが、上記の6カ国が目立ちます。見た目もその地域の人が多く集まっている印象です。

いくつものアラブ料理店があり、アラビア語とトルコ語が併記されている

思っていたより都会的で、日本人の私がカメラ持って歩いていても、怪しい人物に声かけられませんし、下町っぽさがあるので人も損得抜きで親切です。とにかく多くの場所にアラビア語がトルコ語と一緒に併記されているので、それだけアラビア語話者が多いのでしょう。

1771年に完成した美しいファティモスクの内観

この町の北側には、歴史的に有名なファティモスクがあり、その横の通りが浅草の仲見世のようになっていて、その周りには女性向けのドレス屋さんが集まっていました。

Akşemsettin通りには、アラブ風バクラヴァの店が集まっています

そして、そのすぐ近くにあるAkşemsettin通りは、シリアの店がいくつも集まる通りになっています。女性が多く集まるからなのか、スイーツの店の密度が高い!凄まじく美味しそうなシリア式のバクラヴァ(トルコ式との違いは、私のバクラヴァの下記の記事を見てね!)の店が並んでいます。

これから数回に渡って、この町をメインに様々なイスタンブールの移民街グルメ情報を紹介していこうと思います。この情報の詳細は、私の関わるメインコンテンツであるYouTubeチャンネル「Ethnic Neighborhoods」(英語のみですが。。。)で紹介する予定ですので、お楽しみに〜!

ユスフパシャの駅前。昼から夜中まで様々な国の人で賑わう


カフェ・バグダッドさんが提案された「世界を知るための10皿」という企画に乗り、様々な国の料理を取り上げていきます。料理を通じて、移民の方々や、聞きなれない国に親しみをもってもらいたいと考えてます。今後はYouTube「世界のエスニックタウン」と連携した企画をアップしていきます。