フランス人と日本人の違い

道端を歩いていて外国人が拙いながらも懸命に日本語で話しかけてきたらどう思うだろうか?僕はすごく嬉しく思うし何より自分の生まれ育った大好きな日本に興味を持って日本語を学んでいるんだと感じ、親しみを覚える。どんなに下手な日本語であったとしても上手であると賞賛を送るだろう。おそらくこれを読んでいる多くの方も同じように感じるはずだ。しかし、母国語で異国の人に話しかけられた際にどう感じるかは、どうやら国によって違うらしい。これはフランスへ来て二ヶ月の間で感じたことであり、僕はそれをとても面白いと思う。今回は僕が感じた国民性からきているであろうその違いやそれぞれの国の性格の傾向についてお話ししたい。

その前に偏見を産まないために断りを入れておくが、今から述べることはあくまで僕の経験から感じた見解であり、それが全員に当てはまるわけでもないし、絶対正しいとは思わない。

まずはフランス🇫🇷
結論から言うと、フランス人に頑張ってフランス語で話しかけてもほとんどの場合特別喜ばれる、と言ったことはない。どちらかというとフランスでフランス語を話すのは当たり前。むしろ話せない場合は見下されているような態度を取られることもある。もちろん全員に当てはまることではないし、中には親近的な態度をとってくれる人もいる。しかし、一般的に言うとフランス人は異国の人がフランス語を話していても特別友好的になってくれることはない。

実体験として、南仏にあるニースという街のホステルに泊まった際に男性に話しかけたときだ。僕は彼がフランス人かそれ以外の国出身であるか区別できなかったためか、無意識的に彼に英語で話しかけていた。すると彼は困ったように苦笑いをしながら少し拙い英語で『私は今フランスにいるのになぜ人々が英語で話しかけてくるのかわからない。彼らはフランス語で話すべきだ』と言われた。これを僕は良いとも悪いとも思わないが、あまりんはっきり言われたのでかなり衝撃的だった。おそらく同じように思っているフランス人の方も多くいると思う。

また、大学のパーティーへ行った際も見た目がアジア人であるからか(定かではない)無条件に押されたり、相手にされないような態度を取られることもある。

現在通っている大学で受講しているフランス文化の授業で教鞭をとっている教授が言うには、多くのフランス人は英語が離せないため、他国から来た人に英語で話しかけらると劣等感を感じることがあるらしい。その劣等感から遠ざかるためか、彼らは英語を話すことを嫌う人が多いのかもしれない。なるほど、理解はできるがやはり日本人とは感覚が違うと感じる。日本も同じく英語話者が少ないが、外国人から英語で話しかけられたとしてもわからないなりに親切に対応しようとすると思う。少なくとも高圧的な態度を取る、と言うようなことはあまり起こらないと思う。

別の理由として考えられるのは歴史的な背景だと思う。歴史上、英語とフランス語は敵対関係にあり、競うように世界中にその領土を広げようとした。結果今でも多くの国でフランス語と英語は公用語として話されている。また、フランス人は自国やその文化に対す誇りが高いことも一つの理由と言えるだろう。

痛烈に批判しているように聞こえてしまっているかもしれないが、もう伊地知断りを入れておくと、多くのフランス人の方は親切だと今のところ感じているし、僕のフランス語の拙さに気づいた際には英語を交えての説明を試みてくれる人もいる。そして何よりこれはヨーロッパ全般的に言えることかもしれないが、日本人と比べてフレンドリーでオープンマインドであると感じる。(逆に多くの外国人は日本人に対してクローズマインドであると思っているらしい。)ただ、先にも述べたように全体的に非フランス人に対して排他的である印象を持ったと言うのが正直な感想だ。

次はラテンアメリカ🇧🇷🇨🇴🇵🇪と言いたいところだが今日のところは書き疲れてしまったのでまた次回の投稿で紹介しようと思う。


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