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#17 日本人の弱点

今日は語学学校に入って1カ月半で感じた日本人が英語で話すときの弱点を書こうと思う。

まず一つ目、他国の同年代に比べて圧倒的に社会的な物事に関心が薄く、経験が浅いということである。スピーキングの授業で、私と他の日本人と他国の生徒の3人グループになることが何回かあった。
その時に感じたのは、日本語であったとしてもそもそも話すことが思いつかないということである。

英語に変換しようとすればなおさら簡単な言葉を使おうとし、話せることがより少なくなる。結果として1文や2文で終わることが多い。私の肌感覚でいえば、英語に変換した瞬間に話せる内容が30%程まで低下する気がする。

例えば、「あなたの国の教育に対してどう思うか。あなたは自分の学校をどう感じるか。」に対してなんて答えるだろう。日本の教育について考えたことがあるだろうか。海外の子たちは自分たちの授業の様子を英語で描写できるし、問題点も述べることができた。
日本人の何%がこのトピックに自信をもって話せるだろう。

他にも、「あなたの国の社会的な問題は何か」というテーマだったらどうだろう。
少子高齢化、消費税増税、円安、働き手不足、移民問題など問題はいくつか出てくるだろうが、これすら思いつかない日本人も多いのではないだろうか。仮に働き手不足を例に挙げたとして、それに対してどう対処するべきかや、何が問題でそうなっているのかを話せる日本人が何%くらいいるだろう。
外国人の生徒はこういったトピックでもガンガン話せる。高校を卒業したばっかりの18歳の子でさえ、自国の失業割合について話せるのだ。

私は一応2年間仕事を経験してる立場なので、こうしたトピックに関しては大学生よりかは少し強い。大学生の子たちは固まってしまい、「I don't know」しか言えてないことが多い。

海外に留学に来るなら、せめて日本の歴史や公共くらいは興味を持って勉強しておくべきだろう。
せっかく日本でアカデミックな英単語をたくさん勉強してきたのに、それを使える内容の話ができないのは勿体ない。
英語を話す機会を与えられているのに、何を話したらいいか分からない。という理由で話す機会を失うことになりかねないのである。


二つ目は、日本語と英語以外の言語への関心が薄いことである。
語学学校に来て、英語と日本語含めて7か国語くらいに触れた。スペイン語・ポルトガル語・広東語・韓国語・インドネシア語・アラビア語、その中で自己紹介くらいできる知識があるのは何か国語あるだろう。

私はスペイン語を大学で2年くらい勉強した(勉強していないに等しいし、ほぼ覚えてない)が、自己紹介と「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」、数字くらいは覚えていた。

それをスペイン語ネイティブに話してみたところ、ものすごい嬉しそうな顔をするのだ。
「どこで勉強したの!?」「なんで知ってるの?」「これはこういう風に言うんだよ!」みたいな感じだ。

他にもKPOPが好きだったので、多少の韓国語を知っている。
自己紹介と数字と、「いただきます・ごちそうさま」みたいな簡単なフレーズくらいだ。それでもやっぱり韓国人の子は嬉しそうにするし、韓国語を教えてくれようとする。

逆もまた然りで、日本語を話そうとしてくれるコロンビア人の女の子がいる。「私の名前は~です。」や数字などは言えるようになった。
ただそれだけでも日本語話者としては嬉しく感じた。
その子は箸の持ち方も練習していたし、日本文化に興味を持ち始めたっぽい。
そうやって自国文化に興味を持ってくれるのはとてもうれしいし、結果として距離が縮まる。

韓国人は高校で英語のほかに日本語か中国語を勉強するみたいだし、結構日本語を理解している。

多言語に興味がないのは日本人だけではないだろうか。大学で第二外国語を学ぶのならば、もう少し真面目にやっておくべきだった。そう強く公開した。


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