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子どもが勉強したがらない!勉強のやる気アップのポイントはたった1つだけ

教育に携わっていると、必ずこんな質問を受けます。

生徒「勉強のやる気が出ません。どうすればいいですか?」
保護者「うちの子は勉強嫌いで。全然勉強しないんです。どうすればいいでしょうか?」

勉強は「辛く苦しいこと」の代名詞のように扱われることが多く、モチベーションを保つことは確かに大変ですよね。
特に、受験や大切な試験を控えていると、長時間の勉強が必要となるうえにプレッシャーもあり、モチベーションの維持は難しいです。

そして、ついついSNSや動画サイトをのぞいてしまったり、必要ない掃除や片づけを始めてしまったりします。

勉強について考える時、人は「勉強時間」や「塾」や「参考書」など、やり方や必要な量について考えがちです。しかし、勉強においては、モチベーションの維持が最も大事だったりします。

今まで出会ってきた子どもたちの中で、勉強のモチベーションを維持できていた生徒には、大きく2種類のタイプがいました。
今回はこの2種類のタイプを紹介し、「勉強のやる気が出ない」の克服を目指します。

この記事は、子ども(主に小学生)を持つ保護者の方へ向けて書いていきます。
ですが、勉強に限らず「やる気が出ない」という方にも参考になると思います。

私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
小学生から高校生まで担当したことがあり、TOEIC対策として社会人に教えていたこともあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。

多くの生徒と関わる中で、「勉強とは」「教育とは」といったことを考え続けてきました。その経験を基に書いていきますので、参考にしてください。

最後まで読んでいただければ、子どもの勉強嫌いを克服するきっかけをつかんでいただけると思います。また、勉強以外の面でも、あなたの子どもが大きく成長するヒントとなれば大変嬉しいです。

勉強のモチベーションが高い生徒の特徴

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結論から書くと、ポイントは以下の2つだけです。

1、勉強が好き
2、やりたいこと、なりたいものがある

「なあんだ、そんなことか」と思われたかもしれませんが、そんなことです。一方で、その「そんなこと」に注目できていな生徒・保護者が多いのです。

「勉強を好きになるためにはどうすればよいか」、「やりたいことやなりたいものがない場合はどうすればよいか」については後ほど書くとして、まずはこの2つのポイントについてもう少し深堀りしてみましょう。

なぜ勉強をするのか

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勉強は目的ではありません
大事なことなのでもう一度書きます。勉強は目的ではありません
勉強というのは手段なのです

「勉強しなさい!」と、何度言っても子どもが勉強しないのは、目的を考えられていないからです。よく子どもが「勉強って何の役に立つんですか?」と質問するのは、この辺りに原因があります。

例えばあなたが野球を練習しているとして、なぜ野球の練習をしているのでしょう。例えばあなたがギターを練習しているとして、なぜギターの練習をしているのでしょう。例えばあなたがゲームをしているとして、なぜゲームをしているのでしょう。

好きだからですか?上手くなりたいからですか?甲子園に出たいからですか?ギターヒーローになりたいからですか?eスポーツで勝ちたいからですか?
必ず目的があると思います。その手段として練習をしているはずです。

勉強も同じです。目的を達成するための手段なのです

この話をすると、「いやいや、野球やギターやゲームは楽しいじゃないですか。」と思われるかもしれませんが、ここで話しているのは娯楽としての野球やギターやゲームではありません。目的を達成するための手段としてのものです。

上を目指すには努力が必要

何かを本気で頑張ったことがある方はよくわかると思うのですが、どんなに好きなことでも本気で上を目指そうと思うと、それはそれは大変な努力が必要なものです。

野球の話を出したので、野球の例を書きます。
近年は高校3年生の野球人口が5万人弱だそうです。その中で夏の甲子園にベンチ入りできるのは約900人。その確率は約1.8%です。
一方、大学入学共通テスト(旧センター試験)の受験者数は50万人弱。その中で東京大学、京都大学に合格するのは約5300人。その確率は1.1%です。

大学受験には浪人生が混じっていたり、野球は個人戦ではなかったりと、条件がかなり曖昧ですが、この確率だけを見ると、甲子園に出場することと最難関大学に合格することは同じくらい難しいことがわかります

程度の違いはあるかもしれませんが、ギターヒーローになるのも、eスポーツで勝ち上がるのも、上を目指すには多大な努力が必要になります

甲子園に出場する野球部がどれほど過酷な練習をしているかは、なんとなく想像ができると思います。その過酷の練習の中で彼らがなぜモチベーションを維持できるかというと、「甲子園に行く」という目的があるからです。その先に、「プロ野球選手になる」とうい夢があるかもしれません。練習はその目的や夢を達成するための手段なのです。

中には「天才」と呼ばれる人間もいて、他の人と同じように過酷な練習をして結果を残したのにも関わらず、「自分は好きな野球をずっとやってきたです。」と言う人もいます。野球が好きすぎて、「練習をした」と認識していない人です。

そういった天才も確かにいますが、多くの人たちは努力を重ねて結果を残します。

ここまでで、「勉強する目的」がどれほど大事かということをわかっていただけたと思います。

それでは、勉強する目的とは一体何でしょう。

勉強する目的とは

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子どもに「勉強って何の役に立つんですか?」と聞かれた時、どう答えますか?

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