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からだと繋がる15日の旅②

自分のコアと繋がる、深く本質的な学びに浸かった。
これまでの人生で学んできたことが全て繋がるような体験。
感情・心・意識・身体を統合した考え方に触れ、人生のターニングポイントに差し掛かってきている感覚で身体中に電気が走るような体験。

恐れも喜びも内包しながら、歩みを進めてきた軌跡。
インチュイティブアナトミーの15日間の旅。

最初のお話はこちらから

私の身体

5日目以降は、以下のスケジュール。

5日目:呼吸器系
6日目:循環器系
7日目:リンパ系
8日目:排出系・生殖器系
9日目:筋肉
10日目:神経系
11日目:皮膚

身体の機能は、神秘的で驚くほど完璧なシステムです。
そして、それぞれの臓器は単独で活動するということはなく、繋がりの中で動いています。どこか一部が機能していないとすれば、それに付随して、他の場所にも問題があったりします。

例えば、身体が硬くて柔軟性がなく、腰痛がある。私自身がそうです。
筋肉を見に行くと、突っ張っているな~というのが分かるのですが、同時に骨格が曲がっていたり、血液循環・リンパのながれが滞っているというのも感じ取れます。
さらに、腰の近くにある臓器、腎臓とその上に乗っかっている副腎が疲れ切っているということも。

それは、身体からのメッセージで、その裏側には、閉まっておいた感情や過去の記憶が眠っていたりします。
それらを丁寧に解放していく。身体からどんな言葉が発されているのか、直感的に掴んでいきます。

身体に溜め込んできた不要な感情はたくさん、もう数え切れないほどありました。講座の中で手放せないものは、家に帰ってから手放していく。
みんなの前ではまだ言いたくないことや、自分の中で認めたくないこと、誰を傷つけるわけでもなく単に傷ついてきた感情を外に出すことに抵抗もありました。
毎日たくさんの手放しを続け。それでも、3日目のような身体に刻まれたトラウマ体験は、もう出てくることがありませんでした。

落ち着きながら、冷静に。自分の心と身体と丁寧につながっていく。
この時に、身体と仲良くなるという感覚が染み込んできていました。もともと、私は身体への信頼があって、心と身体の不一致は学生時代まではほぼなし。
太りすぎることもなく、食とも身体とも仲良しでバランスが取れていました。

崩し始めたのは、社会人から。
頭を使ったり、論理的に説明することを求められる機会が増え。
お酒の場が増え、運動する機会がなくなり。自然と、身体を置いてけぼりにする機会が増えました。
その頃から、ストレスもあり、ブクブクと脂肪を蓄えていました。
転機となったのは、2016年、結婚式に向けたボディメイクのためのパーソナルトレーニングを始めてから。マイナス9キロの減量をし、筋肉もついて健康的になりました。
そこから身体とも仲良くなり、ストレスもなんとか耐え忍び、妊娠をすることもできた。

でも、実はその幸福的なところに、思いもしない思い込みが埋まっていたのでした。

ホルモンの支配

妊娠をしたとき、心から喜び、愛おしさを感じ。
出産をして、無条件の愛という感覚を学び、子どもと一緒に育み・育まれるという体験をして、大変なりに充実していました。
二人目をほしいほしいと思って、4年。二人目不妊に・・・

強く望むほど、生理がきたときの落胆が大きいので、期待をしないように過ごしていた日々もありました。それでもまた、息子が4歳を超えて、お兄ちゃんになったと感じられるようになったこともあり、二人目への願望が強くなっていた時でした。

セッションを進める中で、相手の方からこう言われました。

「妊娠後のホルモンに支配されたくない、そう思っていませんか?」

その文脈(妊娠)でのセッションではなかったので、意表をつかれました。
そう、私は第一子出産の際に、産後鬱の手前まで闇落ちを経験したのです。あの頃のことが、全身に蘇ってきました。

ホルモンバランスの変化、初めての育児による緊張状態からの自律神経の乱れ、夜間授乳による寝不足。身体の全てが、もう疲労困憊だったのです。
その上、炭水化物をあまり摂食しなかったこともあり、とにかくヘロヘロ。この時、過度な糖質への恐れの方が怖いということも学びましたが・・・
とにかく、あの頃にはもう戻りたくない。

確かに、私はそう思っていたのです。
それをしっかりと、手放し。ホルモンに支配もされないし、私は私の身体ともっと仲良くなれるという感覚にシフトしていきました。

現時点ではまだ妊娠はしていませんが、あとは時間の問題?
最近、続々と周りの、特に親しい友人のご懐妊のニュースも多いので、そろそろかなあと楽しみになっています。

この楽しみの感覚、これまではなかったので、本当に激変したなと実感しています。

戦うということ

今回の機会を活用して、私も母のリーディングをお願いしました。
母は、10年前に乳がんを患い、昨年はリンパへの転移の疑いから抗がん剤治療を受けていました。
テーマとして、7日目のリンパの日に参加中の仲間からリーディングをしてもらいました。

・いつも忙しく、自分ばかりと思うことがないですか?
・リラックスがテーマです、リンパの流れをよくすると良いかもしれません
・人との境界が分からなくなるかもしれないので、自分自身にも目を向けてください
・自分を大切にしてくださいね

こちらは一部ですが、温かいエールは母の心を癒してくれたようで、「どうすれば良いかな?」と相談してくれました。
その後、対面で会う機会があったので、そこで私から母にヒーリングをする機会をつくることにもなりました。実はこれは奇跡で。
家族には、直感的なことやヒーリングのことを話しているわけではないので、拒絶されないかな~とか不安もあったのですが、むしろ前向きに捉えてくれることに驚き。

直感的なことは拒否されるのでは、という私の恐れは、私自身が勝手につくりあげていることも、母が教えてくれたようでした。

ちなみに、リンパは免疫系なので「戦い」のエネルギー。
遺伝的に、父方は商売を、母方は医師をやってきているので戦いのサラブレッドです。
生まれたときから、家庭内が常にバチバチの戦いモードで、リラックスする感覚はもちろん、安心安全の感覚すら持っていませんでした。

でも、私が学び始めてから、家族にたくさんの変容が起こったんです。
家族との関係性は確実に変わっていきました。
私は、まだ「戦い」のエネルギーが他の人より強かったのですが、今回の旅の中でそこを徹底的に向き合って手放していきました。

私が変わるだけで、家族も変わる。
母と、父と、姉、兄、そして夫、お姑さん、息子。
家族との関係がどんどん変わって、お互いに干渉しすぎず、それでいて大変な時は支え合う。良い距離感で、それぞれと私との間にある絆が強くなっていくのを感じています。

戦いからは何も生まれない。これは商売でも同じだと思っています。
そんなことを、先日、ピッチで発表していた翌日。父から電話がかかってきました。

戦うのではなく、自然に委ねる。
クイーンエリザベス号の船長へのインタビューで、どうやって自然と戦ってきたのですか?と記者に問われたときに、こう答えたそうだ。
戦わないこと、船長の仕事は戦わないことです。
これは経営にも言えるよね。

この言葉を聞いて涙が出ました。内容はもちろん、心を打たれましたが、それだけではありません。
あの、戦闘モードだった家系から、戦わないという言葉が出るとは。

私も、家族も、本当に変わったんだ。
今年の年明けも、そんな家族と穏やかに、にこやかに過ごすことができました。この時、「すべてはある」という感覚や本当の豊かさに気づく体験をしたのです。

変容するということは、本当に勇気も必要だし、パワフルなこと。
それでも、恐れずに絶対軽くなって楽になると信じて、旅を進める。
その結果が、とても良い流れを運んでくれていることを感じています。

いよいよ、次回はラストのお話。
ここまで読み進めていただき、ありがとうございます。

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