見出し画像

【イベントレポート】『映画雑談の会 映画のツミナハナシ編』ありがとうございました。

ということで、毎度のイベントレポートですが、こちらも毎度のことながら今回も写真を一枚も撮っておりません。そして、お客様が撮られたものも一枚もSNSに上がっておりませんでしたので、今回は写真なしです!(丸ちゃん先生のXからロックカフェロフトの入り口写真だけお借りしました。)

えー、写真は一枚もありませんが、内容はかなり濃いものとなりました。丸ちゃん先生とのコラボイベント。(まさか、このレポートを読んでるのに丸ちゃん先生の存在を知らない人はいないと思いますが、もしかしたら、そういう奇特な方もおられるかもしれませんので念のため)丸ちゃん先生誰やねんという方の為にご説明しておきますと、刑事政策や犯罪学を専門として研究されてる方で、立正大学の教授もやられている方ですね。

立正大学のHPで発見したフォース全開の丸ちゃん先生

※刑事政策、犯罪学とは具体的にどんなこと?というのが知りたい方は、それを分かりやすくエンタメと絡めて話している丸ちゃん先生のポッドキャストがありますので、そちらをちょっと聴いてみてください(非常に興味深いです。)。

で、なんでそんなひとがお前らみたいな、ただ、映画観て面白かったね~みたいな駄話してるやつらと一緒にイベントやってんだってことなんですが、これはですね、丸ちゃん先生側からオファーがあったんですよ。まぁ、丸ちゃん先生の番組でも映画の内容に絡めて犯罪学や刑事政策とはなんなのかってことを説明してたりするので、もうちょと間口を拡げたところから刑事政策に興味を持ってもらうことが出来るんではないかってことで、こいつら興味持ちそうだなってところで僕らの白羽の矢が立ったってことですね。

※ということで、丸ちゃん先生とのコラボで収録した番組はこちらです。

で、この番組の中で『映画の中の悪役/犯罪者』というテーマで話したわけなんですが、これが予想以上に面白く、しかも、こんな一回の収録で話しきれる話でもないということで(よくよく考えたら映画や物語というものは、悪というものの存在は不可欠なわけで。それぞれの時代の映画が悪というものをどう描いてきたかが現実の社会を見る上でも、映画を観る上でも重要なファクターになるんではないかと考えました。そういう意味でも今年公開された濱口竜介監督の『悪は存在しない』なんかは物語論の根底を覆す話なんじゃないのかな~なんて、僕らの映画の見方にもだいぶ影響した回だったんです。)、これはお客さんを入れたイベントにして、それぞれ皆さんが思う”犯罪者とは?悪とは?”ということを丸ちゃん先生に刑事政策、犯罪学という視点から解説してもらった方が良いのではというのがイベント開催への経緯です。

画像は『映画雑談』ヘビーリスナーで映画関係の名称記憶に関しては我々から一目置かれるshinさんのXからお借りしました。

ということでイベント当日ですが、前日夜の地獄のようなスコールと雷もすっかり上がりまして快晴の暑すぎる真夏日。昼から飲むには最高だなと、丸ちゃん先生への質問や犯罪学と映画を絡めた話などすっかり考えるのを諦めてノープランで会場入りしたんですが、なんと、この日は(丸ちゃん先生のお力もあり)イベント開始3年目にして初の会場ソールドアウト!いやー、お越し頂いた皆様ほんとうにありがとうございます!いつものゆる~い駄話よりは中身の濃いイベントになったと自負はしておりますが、楽しんで頂けましたでしょうか。

こちらは流さんのXからお借りしました。なぜ、みんな僕らを撮らないでメニューとか入口ばかり撮るのか?

まずは、ソールドしましたことについて皆様への感謝と乾杯で一気に飲む流れとなったイベント序盤ですが、お客様のお心遣いで我々が一杯飲み終わるとお代わりが奢られるという夢のシステムで、ただでさえ普段より頭を使わなくてはならないイベント内容であるにも関わらず(個人的にここのところ暑くて寝つきが良くないのもあり)、序盤から結構酔いが回ってしまいまして、犯罪学に対する映画側からの鋭い指摘などはそうそうに諦めました(そもそも何も思いついてもいませんでしたが。)。そして、サイコパスは犯罪学的の範疇ではないという話から、早くも、朝ドラジャンキーである丸ちゃん先生の為にU-NEXTで課金して観始めた『寅と翼』の話に。これ、張江は最新話まで観たらしいのですが、僕は半分もいかない40話までしか観られておらず。まぁ、でも、話すべきトピックはいろいろあるのでいけるだろうとタカを括っていたのですが、さすがに映画雑談にも取り上げて欲しいというお便りが来ている作品だけあって、会場にいたお客さまの方がよく知っていまして、僕が今後の展開で気になってたところを質問したら(そこは聞かない方がいいという)「ああ~」という小さな悲鳴が…。これは聞かない方がいいのかと思い、「では、これは聞きません。」と言いましたが、ネタバレ回避したのはここだけ。このあとイベント中はおろか、そのあとの打ち上げまで含めて様々な『寅に翼』のネタバレを聞かせて頂きました。普段、自分たちがネタバレ上等でやってるので、文句はないんですがね…文句は。

やはり、『寅に翼』の話は司法にも直接関わってくる話なので非常に盛り上がりまして、このまま3時間『とらつば』で行くのかと思われましたが、そこは酔ってるとはいえ我々も大人ですから、うまいこと切り上げてさまざまな映画の中の犯罪者や事件の話で前半終了。休憩を挟んで後半は、イベントに際して皆さんから頂いた”好きな悪役”と”映画化して欲しい事件”を読み上げながら、それについての見解などを語っていくパート。さすがに皆さん映画好きなので悪に対する興味が観念的というか。リアルな犯罪者というよりは悪の概念みたいなキャラに票が集まったんですが、ここも丸ちゃん先生さすがの対応力で、実際の判例などと絡めて自分たちの生活に直結するような切実感のある話に展開して頂きました(これ、個人的にも感じていることなのですが、犯罪学や刑事政策の話を知ると映画を観たときの解像度がまるっきり違うんですよ。そこに描かれていない事象まで考えが及ぶようになると言いますかね。今回のイベントの中で丸ちゃん先生が『あんのこと』についておっしゃってた今あるシステムで充分救える命だったという話など。ね。)。

はい、ということで気が付けばいつものごとく3時間。しかし今回は、珍しく前半、後半ときっちり分けてどちらにも聞きどことのあるなかなか良い内容のイベントになったのではないかなと思いますので、詳しい内容やにぎにぎとした会場の雰囲気については配信のアーカイブが8/4まで視聴可能ですので、興味ありましたら、ぜひ、そちらの方ご購入頂けるとありがたいです。

※配信アーカイブ、チケットご購入はこちらから☟

いや、打ち上げも含めてとにかく楽しい一日になりました。『映画雑談の会』次もなにか楽しいこと考えてますので、ぜひ、遊びに来てください。そして、ポッドキャスト『丸ちゃん教授のツミナハナシ』、『映画雑談』併せてよろしくお願いします!丸ちゃん先生、また、何かやりましょ~。

サポート頂けますと誰かの為に書いているという意識が芽生えますので、よりおもしろ度が増すかと。