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あっち恐怖症

ねぇねぇ、ちょっと聞いた?ゴリラJAPAN島崎さん、あっち恐怖症なんですって。

いや近所の噂話のオープニングから始めんな。

言ってますけども。

ちょっと今、昔のライブの写真を遡っていて。見ているとね、

僕達のライブはいったいあっちに何があるって言うんだよ。

あっち多すぎるんだよ。

そこで改めて思い出したのが、

「あっち恐怖症」だ。

これは先端恐怖症ということではない。むしろ僕は先端が好きなぐらいだ。

では、あっち恐怖症とはなんなのか?

次回、あっち恐怖症の謎に迫る!!!

いけるかぁ。

肩の力抜いてシンプルに、いけるかぁ。

今回で終わらせろこんなもん。

いや、っていうのはね、僕、昔「あっち」に刺されたことがあって。

はぁ?

自分で言ってて分からなくなることあんの??あっちに刺された???

それは僕がまだ移動手段に電車を使っていた頃の話だ。

歩いていると、おばちゃん2人が何やら立ち止まってギャーギャー騒いでいた。

「東口ってどっちよ!?」

「私ここ初めてだから知らないわよ!」

聴かせてんのか?というぐらい大きい声だった。

「こっちだと思うのよね私は」

「あら、そう?こっちじゃない?」

僕は初めてなら反論しないで従えばいいだろと思ったが他人すぎたのでさっさと通り過ぎようとした。

ちなみに僕も東口の場所は曖昧だったので助言もできなかった。

そうやって通り過ぎようと、おばちゃん2人の横にさしかかった時だった。

「でもなんか看板であっちってなってない?」

「あぁ、あっちよ、あっち!!」

の、2人目の「あっちよ」の「あっち」が僕のホッペに、おもいっっっっきり突き刺さった。

ひいた。

痛いとかそういうの超越してドン引きした。

体感温度的にホッペやぶれた。そのぐらいのスピードだった。ホッペをおさえながら何度も血が出てないか確認した。

花山薫みたいなホッペしてたと思う。

僕は意味が分かってなかった。相手が速すぎて戦闘状況が理解できてなくて頭の中「???」だった。

シャッ!!!!っていうのは聞こえた。

「あら、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

なんて重みのないごめんなさいなんだと思った。なんだよその流れ星みたいな謝罪。

僕は知らないおばさんに「あっち」を刺されたのだ。

「ごめんなさいねぇ、東口探してたのよ」

理由になってねぇだろ。

あっ、東口探してたらしょうがないですねぇとはならないだろ。

で、謝って間もなく「やっぱりあっちよ、あっち」って言って去っていった。

おばさんの「あっち」が刺さった僕のホッペの安否は全く確認されなかった。

僕は顔で言う東口のホッペをおさえながら腑に落ちない顔で帰った。


しかもおばさん達が向かった先は南口だった。

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