#26 -考える力を失わないためにググるのは程々にしようということ。
あれ? 最近自分の頭で考える回数、減ってない?
そんなことをふと思ったのは、長女が2歳になる少し前のことだった。
Googleのサーチバーに
2歳児 プレゼント アイディア →
と入力し、検索結果をスクロールしていた。
いやいや、ヨメにあげたプレゼントより高いやん!w (笑い事ではない)
という豪勢なプレゼントは無視し、これはいいかもー。というものを、
新しいタブで開く
スクロール
新しいタブで開く
スクロール・・・・
しばらくこれを繰り返した。
娘のプレゼントだけではない。
雨の日にできるアクティビティだったり、OX△になった時の対処法とか、とにかく何かあるごとにGoogle様にキーワードを打ち込んでいたのです。
そしてやっと、
( ゚д゚ )ツ!
となったのです。
己の頭を使って考えろよっ! と。
そりゃGoogleは便利なツールです。自分よりも遥かに思慮深い人が考えたハズレ無しのプレゼントや経験豊富なベテランさんがよいと言っている手法、そんなものが数クリックしただけで自分の目の前のスクリーンに現れる。まるで魔法のようなツールだと思います。
でも
それはやはりボクの考えではないのです。
自分にとって一番大切なヒトにあげるものを他人に選んでもらっているようで、これではダメだ。と。
ググるという行為は既にボクの中で習慣化してしまっていた。
たぶん最初はこうじゃなかった。
まずは自分であれこれ頭をひねって考えに考え、もうこれ以上のアイディアはない!そんなときに絞り切った脳みそを助けるためにGoogleを使う。
が、その行為を何度も繰り返していくたびに、
自分で行う思考の時間 < 検索結果をただスクロールしている時間
になってしまったのではないだろうか?と。
そしてその行為が習慣化してしまった頃には、自らあれこれ考える前に、まずはググって・・・という状況に陥ってしまっていたのです。
まだ、ダイアルアップ回線(え?なにそれおじさん?ってなるよね)
でのインターネット経験のある世代ですらこうなんだから、無制限プランやスマホアプリが当たり前の世界で育っていた今の小学生などはその影響はもっと大きいのではないでしょうか?
自分の探している答えが数クリックで手に入るのに、わざわざ自分で考えるなんて効率が悪い!
と思うかもしれない。
でも、「自分で考える」という行為は長い目で見れば今すぐ得る答えよりも価値はあると思うのです。
ボクたちは今、知らないうちにたくさんの能力をアウトソースしています。
覚える力、書く力、思いだす力、話す力、伝える力、
そりゃ絵文字やGifは楽しいし、便利です。SNSはトモダチの誕生日を教えてくれ、クリックひとつでメッセージも送れます。でもそこにはあなたの個性はあるのでしょうか?
前の記事でも書いたのですが、
if you don't use it, you lose it 使わない能力は失われる。
まさにこの通りだと思います。
AIやマシーンラーニングによってソフトウェアや道具のキャパは天文学的に進歩していきます。でもそんなツールを使うのはボクたち人間です。
そのボクたちの頭が固いままだと道具を使いこなすどころか、道具に使われてしまうんじゃないだろうか?そんな風に思っている人は少なくないハズ。
スマートな道具を馬鹿みたいに使うよりは、単純な道具をスマートに使う方がいい。
そう信じています。
そう出来るようになる為には自分で考える力を鍛えること。
何度も何度もやっていけば頭は柔らかくなっていき、色んな事が起きても対応できる臨機応変な脳みそが出来上がることでしょう。
つらつらと偉そうに書きましたが、ボクの頭はまだまだかっちこち。でもちょっとずつですが、柔らかくなってきていると思います。(希望)
Noteを書くこともその柔軟運動のひとつとして役にたってます。
誰か他のNoterさんが言ってましたが、
書けば書くほどネタはなくなるどころか増えていく。
これはまさに考える力・考え方が上達し、よりクリエイティブになっている証拠なのではないでしょうか?
みなさんは書くネタの数、増えてますか?減ってますか?
書くことを仕事にするための励みになります。