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【リアルビジネスファンタジー】『エッセンシャルマネージャー』VOL.19「評価制度のない会社」VOL.20「いい人かどうか」VOL.21「指を自分に」

【リアルビジネスファンタジー】
「エッセンシャルマネージャー〜賢者カンジーに尋ねよ〜」

園田ばく著/大久保寛司監修
経営の本質って、何だろう?いい会社の本質って、何だろう?これからの未来に悩む企業の経営者が、偶然、出逢った仙人のような賢者「カンジー」に連れられ、訪れた先の「天国に一番 ちかい会社」で驚きの体験をした後、自分のあり方を見つめ直し、企業を立て直していくリアルビジネスファンタジー。
【著者】園田ばく
作家。「あり方研究室」主席研究員。企業の取締役として、「一般社団法人100年続く美しい会社プロジェクト」理事の顔も持つ。

【監修】大久保寛司
「人と経営研究所」所長。「あり方研究室」室長。多くの経営者から師と仰がれ、延べ10万人以上の行動を変容させてきた伝説のマスター。著書に「あり方で生きる」など多数。
【実験的コミュニティ小説】
「エッセンシャルマネージャー」は、
オンラインコミュニティから生まれる「コミュニティ小説」の実験プロジェクトです。コミュニティ内で生まれるエピソードや対話が、小説内に、オンタイムで組み込まれていきます。

〜どんな展開になっていくのか、まだ誰にもわからない。
それはコミュニティ内の化学反応と、リアルとファンタジーが融合した先に見えてくる。令和の時代の「みんなで作る小説」=「エッセンシャルマネージャー」〜


collaborated with オンラインラボ「あり方研究室」
オンラインラボでは、こちらの小説がいち早く会員限定で、無料でお読みいただけます。
詳しくはこちらからどうぞ↓
https://arikata-lab.jimdosite.com/


これまでの「エッセンシャルマネージャー」はこちらから↓


【VOL.19/VOL.20/VOL.21 あらすじ紹介】

■VOL.19 「評価制度のない会社」

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「評価制度はないんですよー。そもそも評価しないんで」
はあ?思わず青島の口癖が口から出かかった。評価制度がない?!
イイナ食品専務の言葉に、近藤を始め一同は驚愕する。

〜岡崎は、立ち上がってマイクをもらうと話し始めた。
「ご指名頂きました、労働組合の代表をしております岡崎圭吾です。よろしくお願いいたします。質問の前に、まずはこの場をご用意下さったトーカイ事業協同組合の柳瀬様に感謝を申し上げます。ありがとうございます」
そういうと岡崎は深々と頭を下げた。流石に労働組合の代表だ。企業挨拶はお手の物らしい。感情はあまりこもっていないが。
「そして、ご一緒下さいました、石崎様、近藤様、田中様。そして暑い中、半日ご案内、ご対応頂きましたイイナ食品のみなさまにも、感謝申し上げます」
岡崎は、再び頭を下げ、ひととおりお礼と挨拶を終わらせると本題に入っていった。〜以下本文に続く。

■VOL.20「いいひとかどうか」

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会社で、上司を「上司だと認識する」のはどんな時か?カンジーの問いかけに、一同は話し込む。カンジーからの答えに、その場にいる全員の心が撃ち抜かれる。

〜「はい。みなさま、ありがとうございます。シンキングタイムの内容は、どんなときに上司と認識するか?でしたね。石崎さん、岡崎さんのチームはいかがでした?」石崎社長が答える。
「はい。わたしは会議に呼ばれるかどうかです。弊社にも、役員会議、部門長会議、プロジェクト会議などがありますが、その時に呼ばれる人が、役職についている方、という認識でしょうか」岡崎も間髪入れずに答えた。
「そもそも、組織図や役職構成図があるはずで、それは社員ひとりひとりが認識しているのが当たり前。というのが、わたしの意見です」
カンジーは2人の意見を受け止めた。〜以下、本文に続く。

■VOL.21「指を自分に」

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カンジーは、ホワイトボードの二段目に「指を自分に」と大きく書くと、黙り込む。その言葉の意味を考えていた近藤は、我に返り、自分に向けていた指を、慌てて払いのけるかのように下ろす。

〜「なぜ、みなさんの組織はいい人ばかりにならないんでしょうか?」
この言葉は、岡崎こそ「なにをバカバカしい」という態度だが、石崎社長には響いたらしい。もちろんわたしにも響いた。わたしは石崎社長のこめかみに手を当てる姿を、無意識に真似してしまっていた。
そこに向き合ってしまうと、自分の存在理由まで問われるような気がしたからだ。
しばらく沈黙が続いたあとに、岡崎が悪びれることもなくこういった。
「話の流れからすると、聞くまでもないという感じですが、だからこそあえて、社員の方に聞いてみたい。みなさんは、この会社を辞めたいと思ったことはありますか?もしあるなら、その理由はなんですか?」
岡崎の意図はわかる。自分の組織や今まで経験してきた理由になんとか当てはめて納得したいのだろう。〜以下、本文に続く。


■VOL.19 「評価制度のない会社」
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