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真っ当な「変態」のススメ。「変である」ことは、褒め言葉という授業。


古いレールから乗り換えよう。時代は新しいレールへ。



井本陽久さん。通称・イモニイ。
全国から視察が殺到するカリスマ数学教師。

「教師としての正しさにとらわれるのは、もうやめた」
「先生が誰を教えても同じようにできる授業なんて、価値がない」
「教えられたことは身につかない」

イモニイの授業は、これまでの古い教育というレールから、新しい教育が向かうレールを指し示してくれる。

イモニイの教室は、教育とは、そもそも、「何を教えるか」より、「誰に教わるか」であるということを思い出させてくれる。

■「プロフェッショナル 仕事の流儀」数学教師 井本陽久
答えは、子どもの中に | カリスマ教師

https://www.youtube.com/watch?v=AUX40ygrtrk

全国から視察が殺到する注目のカリスマ教師・井本陽久(50)に密着!超進学校から児童養護施設まで教室を飛び回り、子どもたちを輝かせる井本の授業は、「生徒に魔法をかける」「まるで奇跡のよう」と称賛される。科目は数学だが、教科書を全く使わず、ノートも一切取らせないという型破りな授業。なぜそれで、「考える力」が伸びていくのか?教育のみならず、子育てや人材育成などにも生きる「育ての極意とヒント」が満載!

イモニイと子どもたちの教室における「挑戦」を記した、感動の傑作ドキュメンタリー書籍、それが「いま、ここで輝く」です。

教育に関わる人、子どもを育てる人、未来に希望を見つけ出したい人、昔、子どもだった全ての大人に読んでもらいたい書籍です。

ピンと来られた方は、是非、ご一読いただければと思います。

■「いま、ここで輝く。超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室


〜第1章 「変態」のススメ〜より

授業時間は残り3 分。

「はい、耳貸してください。いくつか気付いたほうがいいことがある。まず頭のなかで考えて『8 』でできるとわかったけれど、必ず実際にやってみて確かめたほうがいい。もうひとつ。『7 』じゃ無理だろと思ってたけど、何人かがつくったら一気にみんなできるようになったじゃん。これはとても大事なことで。初めてやることって難しいのよ。なんでかって言ったら、それが本当にできるかどうかわからない状態でやらなきゃいけないから。それでだいたい自分で自分にストッパーをかけちゃうの。『できないんじゃない』みたいに。だからできない。でもそういうことを考えないでひたすらやれるかどうかが、新しい方法を見つけられるかどうかにつながるんだ。そして実際に見つけたのが、○○であり、△△であり……」

「うぉ~」

みんなが尊敬の目を向ける。

「やっぱり共通するのは『変態』だわ」

「ガハハ!」

「変態」のひと言で、教室は大盛り上がり。もちろんイモニイ語録では「褒め言葉」だとみんなが知っている。

「やっぱりちょっと『おかしい』。新しいことを発見するためには、『変である』ってことがホントに大事なんだ。実はもうひとつ言うと、キミらが良かったのは……。『3 ×3 』の答えをまず○○が見つけたじゃん。そしたら折り込みなしでやるのがきれいだなとか、あるいは渦巻き型にきれいに切れ込みを入れてできるようにしたいなとか、自分なりのこだ

わりをもって追求したよね。自分の中で問いを立てることははすごく大事です。そこでひとつ言います。実は、B組の○○が、切れ込みを1 カ所一直線に入れるだけで完成させました」

「え~!」

「みんなもできると思うよ。なぜなら、もうみんな、できるって知ってるから。切れ込みをまったく入れないでできるかどうかはオレにもわからないから、誰か『変態』になって考えて」

チャイムが鳴っても生徒たちは手を止めない。

「あ、できた!」

「ここにも『変態』がいた!」

その生徒がイモニイに何やら説明した。

「なるほど。『切れ込みを入れないでできないかな?』って考えていて『ああ、ここが切れればできるのにな』という部分があって、見つけたんだって。やっぱりなんか、目標を置くってすごく大事なんだね」

制約を設けることで自由な発想が生まれる好例だ。

「おかしなことを考えるってのはとても大事なことなんだよ。わかった?」

一見無謀と思える挑戦をした生徒たちの名前を一人一人呼び讃えて授業を終えた。この日、生徒たちは間違いなく、幾何の考え方以上のものを学んでいた。

【目次】
第1章 「ド変態」たちの教室
他校からも続々と見学に来る授業
宿題は出さない。ライバルはスマホやゲーム機
手を動かさないと、頭の良さが弱点になる
「変態」のススメ
生徒にナメられそうなのにナメられない…etc

第2章 「プルっと体験」が止まらない
「学校に馴染めない子」が個性を発揮する
この教室ではありのままの自分でいられる
「制約」が子どもたちの能力を高める場面もある
「奇跡」を「奇跡」と決めて受けているのは大人たち
プルッとしてくれればそれでいい…etc

第3章 伝染るんです
保護者まで変わってしまう
「いもいも」で教育実習!?
毎週わざわざ愛知から通う生徒も
「何を教わるか」よりも「誰に教わるか」
世界トップのエリート校をうならせる
日本の教育改革の「坂本龍馬」…etc

第4章 ジャッキー・チャン参上
20 年以上続けている学習支援
逸脱行動にも否定語は使わない
好きなことをして自由に生きている先生
考えることが楽しくなってしまう体験
31年間で41人の子供を育てた「偉大なる母」…etc

第5章 鬱るんです
嘘で埋め尽くした原稿用紙
悪ガキを変えた中学受験勉強
教員になって、変わっていく自分
学校に行くことを身体が拒否
"責任感"が自分の目を濁らせた
「教員じゃなかったらしないことは、もうしない」
教えたことは身に付かない
褒めればいいってもんでもない…etc

第6章 「奇跡」のレシピ
15 年ぶりに明かされた真実
神様がつくったシナリオ
目指すは「解脱」
論理的に試行錯誤できる力
試行錯誤がしたくなる条件設定
論理だけでは前に進めない…etc

■「いま、ここで輝く。超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室」



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