嘔吐恐怖症が吐いたら、どうなったか。

嘔吐恐怖症なんて言葉を知ったのはいつだっただろうか。

最近では、この症状に苦しんでいる人が結構いると分かった。


なった当初は

こんなことになっているのは世界で自分だった1人( ;  ; )

だから治し方分からない・・( ;  ; )と思っていたのに

その言葉を検索してみたら結構いて、

みんなも同じなんだ!一人じゃなかったんだ!

と思うことができた。


※これ以降は嘔吐恐怖の方が読みやすいように

吐く=ピヨする

と書き換えます。

(でもほんとに怖い時は無理して読まなくて大丈夫ですよ^^

わたしもその文字を見るだけで怖かったし、症状出てたから、

よく分かります!無理しない、心軽くすることが大事^^)


わたしが一番最初にこの症状が出たのは小学生の頃だった。

胃腸炎になってピヨしたのがきっかけで。

とても苦しくて人前でピヨするのが怖くなって

給食を毎回一口くらいに減らしてた。

でも中学になって部活を始めたら、気づいたら治ってて。


でもいつもどこかでピヨすることに嫌悪感があり

大学の時もできるだけお酒を飲みすぎないようにしてた。


そして、社会人になって不安症
(パニック障害・うつ・身体表現性障害)を発症して

ピヨ気の発作に襲われるようになり

またピヨ恐怖になった。

今度はかなり重度。


ピヨ気がとにかく24時間365日レベルだったので

食べるのが怖くなり

お米一粒も3分割して食べるほど

食べてピヨすることが怖くて、ほとんど食事を取らなくなった。

当然痩せて、体重は10キロ落ちた。

骨と皮になったわたしを見るのは

家族もさぞかし辛かったと思う。


やせ細って、寝転がりながら、ただ心臓を動かし呼吸をするだけの生活で

致死体重に達しそうだったので

もう死ぬんだ・・と思った。

むしろ早く死にたかった。

毎日ピヨ気で相当な苦痛で・・

それ以前は食べることも、外に出ることも大好きだったのに。

食べられない

外に出られない

眠れない

という三重苦で、本当に生き地獄だった。

精神薬を飲むと

死にたい死にたいという、

明らかに自分の意思ではない自動思考が生まれた。


感情はいつも不安と恐怖と絶望しか感じられなくて

楽しいこともひとつもなかった。


そんな地獄を、ただただ生き抜いたわたしが

発症から10数年、完治はしてないが少しずつ回復してきて

つい先日、ピヨする機会があった。

胃腸炎の風邪に感染したのだ。


どうだったかというと

ピヨすることは怖くなかった。

詳細を述べると

ピヨするのではないか?と思うと、とても怖かった。

しかし、なぜか恐れている時はピヨしなかった。


本当にピヨする時は恐怖感はなく、

あ、これは本当にピヨするなと思って

トイレに行ったら、身体の反応に任せるのみとなった。

という感じで

多少の苦しさと嫌悪感はあったものの

ピヨ中は、ああ、こんな感じかという冷静な思考になり、

ピヨした後はスッキリしたような

ピヨできた!と安堵したような

不思議な感覚になった。


もしかして、わたしピヨ恐怖を克服できた???

と思ったものの、

その後もピヨ気が来るとやはり怖くなったりした笑

パニック発作もかなり良くなってきていたが

若干、ぶり返した。


けれど、以前のように全く食べられなくなった時のような感じではなく

回復には少々時間がかかったけれど

また食べられるようになった。

とはいえ、今でも1人前の半分が限界レベルの少食ではあるが。


症状レベルなどで個人差はあるかもしれないが

今回の経験で、また少し恐怖が緩和したような気がする。


完治しましたー!

と100%言えないところが残念ではあるが

この経験はきっとわたしの肥やしになるに違いない。

内面的な変化もあったので

また別の記事で書こうと思います。


お読みいただき、ありがとうございます。

少しでも誰かの希望になればさいわいです。

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