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【映画】バカになるとコンテンツは最高に楽しめるのだが、深い感想が言えなくなってしまう

私の長所は言うまでもなく
「今見ている映画を世界一だと思える」
「今聞いている音楽を世界一だと思える」
「今読んでいる漫画を世界一だと思える」
というものです。

要するに「バカになることで今得ているものを最高だと思うようになる」ということです。
これはもう癖というか、「へっ、こんなの子供だましだぜ」の逆をいっているようなものです。

「へっ、こんなの子供だましだぜ」
        ⇅
「な、泣ける~だって人が死ぬんだもん!」

こういうことですね。
これは特技といってもいいかもしれませんし、
「せっかくコンテンツを楽しもうとしているんだから楽しまないと損だ」という貧乏性ゆえかもしれません。
どちらにしろクリエイター殺しです。
だって、だいたいこの世のコンテンツって「だいたい面白いところがある」から。
そこばかり褒めるから目立ってしまって、だめな所に気づきませんよね。

たまに好きすぎてこじらせるあまり厳しい評価になる場合もありますが。
ガルパン最終章4話とか。


ただそんな、「バカのほうがお得理論」を持っているせいで苦しんだ経験もあります。
先日、昔の先輩から連絡がありました。
なんでも「映画の評論ブログを作ったのだがうまくいかない。そういえばお前は狂ったように文章を書く狂人だったよな」といった次第です。
何でも良いから好きな映画の感想を一記事書いてくれないか、という依頼でした。

これには私も心が踊りました。
だって、好きな映画について語ることが出来て、さらには先輩からお肉を奢ってもらえます。
その記事ももちろん「私が書いた」という体で発表されますので損なことがありません。

ちょっと本名ちっくで行ったものなのでここでは発表出来ないのですが、私が好きで感想も書きやすそうな「キングスマン」「ターミネーター」「バイオハザード」とかのアクションらへんで書きました。

それがまあ、書けない書けない。
いやまあ文章が書けないというわけではないのですが、クライアント(先輩)の依頼的には
・ざっとあらすじ
・面白いポイント
・残念なポイント
・総評
のような見出しで書いてくれとのこと。
「残念なポイント」
ここが本当に、難産の難産でした。
基本的に私は消費者です。映画を作ったことも、作ろうとしたこともありません。(少しだけ脚本の勉強はしたことがありますが)

映画は面白いので、面白い所を言えばいいのです。だって、面白いから(文章を依頼されたとは思えない人間の発言)

残念なポイントを書けない旨を先輩に伝えた所、難色を示しました。
なぜなら全て褒めて褒めて褒める評論ブログは基本的に面白くないということからです。
分かります。気持ちはわかります。
私のエッセイも、基本的には日常の文句で構成されていますし、スキやビュー数も文句を言っているやつのほうが数字の増加が顕著です。

でも、書けねえんだもん!
私はその映画をもう一度借りて、「残念なポイント」を探すべくもう一度見る羽目になりました。
いやですよ、好きな映画を義務的に見直すのは。
なんとか「ここのオマージュはわかりづらかった」「ここのアクションは大げさすぎた」と本来ならスルーする所を上げ、無事に仕事を収めることが出来ました。

前々から感じていた仮定が定まってしまったのです。
私は「面白い所を探しまくるくせがある」ばかりに「全てを褒めるイエスマンになっていた」のです。



……別に、いいけどね?
消費者なら。
そのほうがお得ですもん。
だから、このエッセイはただの報告です。
ここから学ぶことも、反省もありません。
私はもう面白い所見つけるマシーンとなって、映画や漫画、音楽を得続けます。
なぜならそれがお得だから!
文句がかかってこいや先輩よお!!!!

今回は以上だあ!





おまけ
ちなみに今回は、先輩のブログの更新が2023年のはじめで止まっていることをきっかけに書きました。
私、性格ちょう悪いですね。


サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。