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【社員のホンネ】同期対談  ネットワークエンジニア×サーバーエンジニア

企業のデジタル化が加速する中、システムの基盤を提供する仕事は、ますます需要が高まっています。今回は、遠鉄システムサービス(以下、ESS)のグループ情報システム部に所属し、遠鉄グループ全体のICTインフラの設計・構築や運用を行っている入社5年目のお二人に、配属当時の苦労や現在のお仕事についてお伺いしました。

K.Tさん
2017年入社。ネットワーク構築チームに所属。各グループの業務に最適なネットワーク環境を構築し、それを運用・保守を行う業務を担当。
G.Mさん
2017年入社。ネットワークサービスチームに所属。サーバーの運用管理やグループウェアの運用保守、アカウント管理を担当。

地元のIT企業で一番働きやすそうだった

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K.Tさん:G.Mさんは最初からIT企業が第一志望?

G.Mさん:そうだね。ただ、僕の場合は福岡の大学に通っていたけど、実家は浜松。長男ということもあって、会社選びの一番の条件は地元浜松の企業だということだった。情報系の学部で勉強していたから、地元のIT企業で働きやすい環境が整っている会社を探していて、ESSが一番だと思ったんだ。

K.Tさん:僕も大学は東京だったけど、地元は浜松。Uターンを希望していたから、転勤が少ない静岡県内の地元企業をあちこち受けていたよ。

G.Mさん:僕はほとんどESS一本で決めていたから、3社しか受けなかった。他に受けていた所も、ESSが受かったら途中でやめてしまったんだ。

K.Tさん:3社は少ないね!僕は特に情報系の学部ではなかったから、分野を決めず就職活動をしていたけど、IT企業を受けたのはここだけ。ただ、IT系はこれからも仕事の需要が高い業界だし、専門的なスキルを身に付けたいとは思っていたんだ。

ESSはサービスもフィールドも幅広い

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G.Mさん:実際入社してみてどうだった?

K.Tさん:僕はIT系に疎かったから、入社するまで、IT企業と言えばプログラミング開発と営業しかないと思っていたんだ。入社後の研修で、会社の事業を把握するために各部署を回った時、はじめてICTインフラという分野を知って、そこからこの分野に興味を持ったよ。

G.Mさん:僕もプログラミングをバリバリやるものだと思って入社したから、思った以上に幅広くやっているなという印象を受けた。サービス内容だけでなく、官公庁や民間企業、遠鉄グループとフィールドもかなり広いしね。入社してすぐ配属されたのは、今K.Tさんが所属する遠鉄グループのネットワーク構築チーム。ネットワークに関する知識は机上でしかやったことがなかったし、ほぼ未経験。機器自体も初めて見たし、覚えることが多くて大変だったな。障害対応だとスピード感も大切だし、なかなか厳しい部署だと思ったよ。

K.Tさん:僕が最初に配属されたのはサービスデスクでのPCトラブル対応。僕の場合、パソコンの知識が全くなかったから、そこでパソコンの基本知識を身に付けることができて本当に良かったと思っている。そこで一年勉強してから今のネットワーク構築チームに配属されたけど、僕が大変だったのはそこからだよね。

G.Mさん:インフラエンジニアは求められる知識が多いと思う。ハードウェア、ネットワーク、OS、セキュリティといったインフラ全般の知識とスキルが必要となるからね。

人を大切にする会社だと思う

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K.Tさん:先輩方は最初からそんなに多くを求めていないと思うけど、僕の場合はそもそも話についていけなくて(笑)。話を聞こうにも専門用語が多すぎてぜんぜん頭に入ってこないし、用語を調べてもまたその説明が難しくて、結局またそれを調べての繰り返しだったよ。

G.Mさん:でもあのチームの先輩方は本当に面倒見のいい方たちばっかりだよね。

K.Tさん:そうだね。当時いた先輩方は、一人は高い技術力と知識量を合わせ持つ、天才肌の職人みたいな方。もう一人は、技術力はもちろん、客先に出向いた時の提案や調整が上手な方。お二人には良くしていただいたし、タイプが違うお二人だからこそ、学ぶことが多かった。

G.Mさん:確かに学ぶことは多かったね。僕の場合、ネットワーク部門で環境を理解した後でサーバー管理部門に移動したから、経験する順番としてはすごく良かった。より基盤に近い部分での仕事を経験したことで、障害対応の時に原因の予想を立てやすくなった。それが一番利点かな。

K.Tさん:僕たちが入社した時は、日々の業務の中で先輩から教わっていたけど、最近は入社したら丸一年かけて勉強するみたいだね。入社時に苦労した僕からすると、ちょっと羨ましいよ。

G.Mさん:インフラや開発などのICTの基礎を学んで、知識を網羅してから配属されるそうだね。でも本当に面倒見がいい先輩が多いし、お昼に誘ってもらったり、心が荒れないようにケアしてくれたり(笑)。会社の制度としても、社風としても、人を大切にする会社だと思う。

K.Tさん:そうだね。キツいと言われることもあるインフラエンジニアだけど、働く環境も整っていると思う。夜間作業もせいぜい月2回程度、多くて週1回。作業の後は、フレックスでお休みをもらえるので、夜間作業はむしろイベント的な位置付け。歳取ったら分からないけど、今のところ若いから大丈夫かな(笑)。

インフラエンジニアは経験を積むしかない

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G.Mさん:僕の場合は、体力よりも責任感という部分で大変な仕事だと思った。
ネットワーク構築チームに配属されて、UTM(Unified Threat Management)と呼ばれるセキュリティ製品の設定を初めて担当した時、設定を間違えて、エラーが出てしまった事があったんだ。
UTMはウイルス対策、外部からの不正アクセス対策、Webフィルタリング、迷惑メールの識別など、様々なセキュリティ機能を1つに統合したものだから、設定を間違えると正常な通信まで遮断してネットワークが繋がらない状態になってしまうんだ。
もちろん、すぐに先輩方がフォローしてくれたけれど、結局その時は自分で障害を見つけることすらできなかったんだ。

K.Tさん:経験が浅いと、不具合が起きた時に、怪しいところまでなかなか辿りつけないよね。僕たちでも、一個一個確かめる時間があれば解決できたと思うけど、障害は迅速に対応しなければならないからね。先輩方のように経験があれば、当たりを付けて不具合の箇所をすぐ探り当てることができるようになるけれど。

G.Mさん:ネットワークは一番の基礎的な部分だから、ネットワークに支障があると、システムもパソコンも使えなくなってしまう。どちらも業務時間中は設定できないから、夜間に作業して、始業前には全てを終わらせて復旧させないといけない。常に時間との勝負というところがあるよね。

K.Tさん: 結局、インフラエンジニアには知識も必要だけど、どんなに頑張って知識を詰め込んでも、業務に活かせないことがある。場数を踏んでいくしかないと思うんだ。

信頼されるエンジニアになるために

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G.Mさん:普段、仕事で大事にしていることはある?

K.Tさん:常に安定稼働を求められるのが、インフラだよね。ユーザに影響が出ないように細心の注意を払って業務を行うこと、これに尽きるかな。

G.Mさん:ネットワークが繋がらないことで、システムが使えなかったり、決済ができなかったりするようなことがあってはならないからね。ネットワークの障害は、局所的な障害にとどまらず、全体に影響を及ぼす可能性があるしね。
K.Tさん:そのためにも、可用性を高めながら、障害範囲を小さくすることを心掛けて設計・構築を行うようにしているよ。

G.Mさん:僕の場合は確実性とスピード感。それと、どのような仕事をするにしても、その先には僕の仕事を必要としてくれている人がいるということを意識しながら仕事をするようになったかな。

K.Tさん:確かに、僕たちの仕事は人と頻繁に会う仕事ではないからこそ、気に留めておかなきゃいけない事だよね。

G.Mさん:以前、僕の初歩的なミスでお客様から連絡を受けたことがあった。その時になって、自分は上司からの指示ではなく、お客様からの依頼で仕事をしているんだと改めて気付かされたんだ。
普段から接客対応や営業で客先に出向くような仕事でなくても、僕たちの仕事の先には必ずお客様がいて、自分の仕事を待っている人がいる。そのお客様に満足してもらえるように、確実に、スピード感を持ってサービスを提供することを心掛けるようになったと思う。

これからのICTインフラはどうなる?

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G.Mさん:信頼性の話で言えば、今主流になりつつあるクラウドについてはどう思う?

K.Tさん:確かに流れは、自社が管理する施設内にインフラを設置する運用方法から、クラウドへ移行しているよね。

G.Mさん:クラウドが導入されると、インフラ機器を調達する時間のロスがなくなり、物理的な資産管理もなくなる。これからは、RPAやローコード開発等と同様に、より効率良くスピーディな対応が求められていくんじゃないかな。うちのチームでも、定例的な業務はより効率化を進められたらと思っているよ。
K.Tさん:ただ、取り入れても管理できなかったり、セキュリティのリスクが上がったりしてしまうと意味がないからね。セキュリティはグループ全体の信頼に関わるから、僕たちの部門がどう解決していくかが課題になってくると思う。

仕事や生活に欠かせない、人の役に立つ仕事

G.Mさん:入社してからICTインフラに興味を持ったと言っていたけど、この仕事のどこが気に入っているの?

K.Tさん:人の役に立つ仕事だし、専門性が高い職業だから、知識や技術の面で、自分の成長を感じられた時は単純に嬉しくなるね。僕たちの仕事は、遠鉄グループの業務全般に欠かせない仕事。“縁の下の力持ち”という役回りだけど、“ここは自分がネットワークを構築したんだ”と思うことはあるよ。

G.Mさん:確かに、人の役に立てたり、自分の成長を感じられたりするのは嬉しい。僕も以前と比べて“この分野ならできる”と思えるものが少しずつ出てきたことが、自信につながっているかな。
今担当しているアカウント管理業務では、実際にお客様の声を聞く機会が増えたから、人の役に立っていると実感しやすくなったんだ。お客様のお困り事を伺い、自分が解決して喜んでいただけた時にやりがいを感じるようになったよ。

得意分野を究めたい

K.Tさん:今後やってみたいことはある?

G.Mさん:個人的には、学生時代に勉強していたプログラミングにも挑戦してみたいし、人間力を高められる営業も経験した方がいいのかもしれない。ただ、将来的には自分の得意とする分野を極めていきたい。

K.Tさん:僕の場合は、今ようやく一人で案件を担当できるようになったところ。まだ今の仕事を3割も極められていないから、もうちょっと今のチームで仕事したいな。ただ、同じ部門でも、IT技術は日進月歩だから。どんどん新しい技術や知識を学んで、挑戦していかなければならないと思っているよ。

G.Mさん:ESSには色んな部署を渡り歩いて知見を広げる人もいれば、専門分野を究める職人気質の人もいる。なりたい自分を見つければ、成長するためのフィールドはいくらでもあるっていうのがESSの良いところなんじゃないかな。

普段はじっくり話す機会がない2人。同期ならではの気軽さでホンネを語り合ったことで、これまでの自分を振り返り、入社5年目の現在地を確認すことができたようです。


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