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ポール・ハリウッドの『Pies & Puds』 Episode 1

私の投稿に度々出てくる(笑)敏腕ベイカーのポール・ハリウッド氏の動画(邦訳なし)。ポールはベイクオフだけではなく、焼き物にからめて、イギリスのあちこちの地方に出かけて地元の素材を取り入れたり、各地で活躍する食材の専門家たちともコラボして番組を作っていて、とても興味深い。毎回協力してくれた人たちをキッチンに招いて一緒に食するのも良い。

こちらは今回長めの全編がアップロードされていたのと、再度ドイツ人菓子職人(Konditormeister =ドイツで最高位の菓子職人)のFalko Burkert氏が後半に登場していたので、ご紹介。


★自身の農場を持つ5代目の精肉屋Chrisに直接コーンビーフを作ってもらいポールのキッチンで仕上げるコーンビーフパイ。一作目はChris自身もあまり満足していなくて、作り直したものを持参していた。

★Falkoに3種のドイツ伝統のスイーツを作ってもらったお返しに、ポールがササッと作ったのはKent州発祥のシンプルなイチゴのせジプシータルト。そしてFalkoのブラックフォレストケーキを口に入れた時のポールの表情が面白い。ポールと同じように、迅速なプロの手捌きでApfelstrudelの生地を仕上げるFalkoに、「マイスターの作業を見ているのはやはり素晴らしい。使ってるのはでもイギリスの小麦粉だろ?」と笑わせる。マイスターFalko曰く、巷には本物とは言い難いApfelstrudelもあるとのことで、今度Apfelstrudelを買う時には、スーパーではなく、Konditormeisterの焼くBäckerei(ベーカリー)で買ってみたいと思う。

Apfelstrudel(お借りした画像)


★イギリスで8月末から10月にかけて収穫されるコブナッツ(cobnuts)をこちらも直接Kent州に住む生産者にコンタクトして使用した、洋梨のスティッキートフィータルト。「なぜ僕はもっと早くこのナッツを使うことを考えなかったのだろう」とポール。この動画の中で私が一番食べてみたいと思ったのはこのトフィータルトだ❤

テンポよく、内容がみっちり濃い動画なのでベイキングに興味のある人にはたまらない。



Falko Burkert氏は、現在ドイツではなくスコットランドのHaddingtonという街を拠点に活動されている。1998年に最初にドイツからエディンバラに引っ越したとのこと。お店のサイトはこちら。(回し者ではありません)

氏は、例えば発酵を進めるための機械は使わない、サワー種は150年前からのものを使用する、など昔ながらの手間暇かけた方法での製パン・製菓にこだわっており、砂糖の量も素材の味を殺さない量を厳密に決めているのだとか。

昔ながらのやり方にこだわるポールとは、話が合うに決まっている。

スコットランドには行ったことがないので、行く機会があったら絶対にこのお店も訪ねてみたい。


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