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年末にフェリーでモロッコからスペインへ、そしてジブラルタルへ。

今回の移動
*London Stansted→Tangier Airport(Ryanair)
*Tangier Airport→旧市街(宿経由手配のタクシー)
*旧市街→Tangier旧港フェリーターミナル(徒歩)
*Tangier旧港フェリーターミナル→Tarifaフェリーターミナル(FRSフェリー)
*Talifa→アルヘシラス(フェリー会社無料バス)
*アルヘシラス→La Liene(ローカルバス)
*La Liene→ジブラルタル(徒歩)

ジブラルタル海峡はイベリア半島と北アフリカの間にある地中海と大西洋を隔てる世界有数の海上交通の要所である。2024年3月時点では、あいにく紅海近辺でのイスラム過激派によるテロリスクのため、アジア〜欧州の商船の多くは従前のスエズ/ジブラルタル経由でなく希望峰経由での航行を余儀なくされてはいるものの、地中海各所には大型商船の寄港する港もたくさんあるし、クルーズなどでも人気のエリア。

はたまた、特にはマグレブ諸国から地中海を渡ってEU域内に押し寄せる不法移民の話が話題になる。そんなアフリカとヨーロッパを隔てるジブラルタル海峡を船で渡りたい!という思いから、ちょうど年始に友達が日本からスペイン南部に遊びにくるというのでそこに合流する前にこのジブラルタル通峡をやってみようと、2023/24年末年始の休みを使って、実行した記録である。


Day1:Tangier着


ジブラルタル海峡を渡るフェリーはいくつかあるが、まずはとにかくアフリカ側に渡る必要がある。時間があればフェズやシャウエンなどもいけば楽しいのだろうが、今回は前述のスペイン合流の日程もあり、ロンドンからRyanairで直行のあったモロッコのタンジェに飛んで足早にタンジェだけ観光することにした。到着が遅い便だったので宿に依頼して空港からの足を確保しておいたので、22時ごろの到着後ドライバーと無事合流して旧市街にある宿に一直線にむかう。

空港

モロッコというと砂漠のイメージもあり乾燥しているのかなと思ったが、空港のビルを出るとむわっとした湿度を感じた。まぁ、ここタンジェはアフリカ大陸の北の端の端、三方を海に挟まれた立地なので当然か。空港は大西洋側にあり、旧市街は地中海側にある、小さな端っこの街だが。これだけ聞くとなんだかスケールのでかい街である。

30分ほど車で走ったところで車が停まる。宿は旧市街の中で車が入れないのでここから歩いて行くとのことで、宿まで連れてっていってくれた。狭い路地、初めてのマグレブ諸国、22時半過ぎとちょっとドキドキしていたが、特に治安の不安は感じなかった。



宿に入り運転手に15ユーロの運賃を渡し、さよなら。宿のオーナーが部屋を案内してくれた。オーナーたちもここに住んでいるらしく僕の部屋は彼ら家族のキッチンの(リビング挟んで)向かいだった。猫がいる宿だ。余談だが、この街もイスラム圏の街らしく至る所にとにかく猫がいる。

ネコ
ネコ
ネコ
ネコ



早々に休もうか少し外に出てみるか迷っていると、この辺りは道が複雑だからとオーナーが旧市街の中心までの道順のチュートリアルをしてくれるというのでついて行く。たしかに細い路地が入り組んでいてよくわからない。「ここで曲がるぞ」「この建物を目印にね」などと教えてくれた。

Day2 :Tangier観光


翌日は、Googlemapで適当に見て等高線のあった公園まで走ってみたが、これはまた別の記事でまとめようと思う。

Day3:フェリーでタリファへ


で、その翌日タリファ3日目の早朝にフェリーに乗る。今回はFRSという会社のものにした。理由はこの会社のフェリーだと下船後無料でアルヘシラスまで接続のバスがあるとのことだったからだ。事前に問い合わせもしていてフェリーチケットもってたらいけんで!とのことだった。事前に9時発というフェリーの時間を伝えていたらオーナーに7:30前に宿出れば行けるとのことだったので、それくらいまでに準備してたら、まだ外が暗いので送ってくよ、とのことで、まぁ道はわかってるんだが確かに外は暗いので、お言葉に甘える。旧市街を抜けて大通り沿いに出たところでここからは大丈夫だから、と解散。一応暗い時間の旧市街は治安的に不安ということだったのだろうか(特にそんな雰囲気はなかったけど)。

フェリーターミナルは前日にも訪れ場所を予習しておいたが、綺麗で立派。

近代的なターミナル
船!

建物に入るにはチケットを見せる必要がある。しばらく待機していて、ロープが外れたらチケット見せて待合の方に進む。(ここでイミグレがあったか忘れたがあったんだとは思う......)待合の中にはカフェも開いていたのでここでサクッと朝食をとった。その後、スムーズに乗組。席も綺麗でカフェもある。充電ケーブルもFreeWIFIもあり快適。出航からものの1hほどで対岸のタリファに到着。途中、少し離れたところを大型商船が通峡していたりするのも見える。

きれいなフェリーである


おびただしい船

Day3:タリファからアルへシラスへ


タリファでイミグレをさくっとすませて、アルヘシラス行きのバス停の場所を拙いスペイン語で近くにいた警備員のおっちゃんに聞いて教えてもらう。イミグレ出たところから歩いてすぐのところにフェリー会社が提供しているアルヘシラス港行きのフリーシャトルがくるので、フェリーチケットを見せて乗り込む。

道中も綺麗

10:35くらいにバスが発車して、30分ちょっとでアルヘシラスのフェリーターミナルに到着。ここからアルヘシラスの市内やバス乗り場までは歩いてそう遠くない。近年地中海航路のハブとして成長しているアルヘシラスらしくコンテナターミナルのガントリークレーンがたくさん見え、その奥にはジブラルタルロックらしきものも横たわっていてテンションが上がる。

アルヘシラス港


スペインがジブラルタルに対し返還要求をしている関係なのか、ジブラルタルまでの直行バスはないので、ボーダー手前のスペイン側のLA LIENEの街までのバスに乗るため、バス乗り場に向かう。途中、街中で軽くご飯を食べたが、モロッコ風のバルでレンズ豆のスープとミントティーを注文。

Day3:アルへシラスからジブラルタルへ


バスの時間を見て、しばらく時間を潰した後、バスに乗車。2.5ユーで直接バスで購入だった。30分ちょっと乗車してLa Lieneのバスターミナルに到着。ここからジブラルタルのボーダーまでは徒歩10分ほどで、歩いてボーダーを渡ることができる。ジブラルタルロックが綺麗に見えるし海の透明度もすごく高く魚が泳いでいるのがはっきり見える。

ついにー!

ということでタンジェの旧港から朝8時半発のフェリーに乗って10時過ぎにタリファ港着、11:10ごろアルヘシラス港ターミナル、13時ごろにはLa Lieneについていた。アルヘシラスで少し寄り道したり軽食を食べたのでもう1hほど早くLaLieneに着くことは可能と思われる。タリファからアルヘシラスへの直行フェリーだと新港の方からの出発で観光のメインの旧市街からだいぶ離れているので、今回タリファからアルヘシラスまでの接続バスもスムーズだったのでこっちの方が楽な気がする。ちょうど出発前くらいにイスラム過激派がスエズの次はジブラルタルをターゲットにしているとかいうニュースが流れてちょっとヒヤヒヤしていたが、念願のジブラルタル海峡を海で渡る経験が首尾よく、できてよかった。


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