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ヨーロッパでのトレラン大会参加録2023

(記録)
2023年トレランレース振り返り
Race Record in 2023

2023年は3本の大会に参加した。今思えば7月とかも出ておけばよかった気もするが、欧州にきて初めての年で山に行かない観光だったり山にはいくがレースには出ない旅行もいれていた。東南アジアでは逆に山を自由に歩くハードルがやや高いこともあり、山=レースとほぼなっていたが、欧州はイギリスのフットパスはじめいろいろなハイキングコースが整備されていて自由に歩けるのでまぁレースにこだわる必要はない、という感じだった。とはいえ、レースはレースならではのよさもあるし、せっかくなので、と今年はUTMB Indexでいうところの50KMカテゴリの大会に3つ申し込んだ、去年は20KMカテゴリメインだったので、ちょっと距離をのばしてみた。

Jun : Jurassic Coast 100 (UK) - 50k

47.6Km, 1730m+
移動:London (電車)Exter (電車)Exmouth
天気:晴れ(暑い)

とりあえず有休をとらずに行けそうな大会にまずは出てみることにした、イングランド南西部デボン州の大会。イングランドは地形的に高い山はないのだが海岸沿いは海食崖が連なっており、そこを途中の谷間のような海岸沿いの集落を通りながらExmouthに戻るコース。前泊していて、Exmouthの駅の近くから朝、スタート地点のLyme Regisまでシャトルバスが出た。

シャトルバスのついたところはより長いカテゴリのCPにもなっていてちょっとしたドリンクやクッキーなどもおいてあるのでちょっとつまむ。トイレもあり。ここで必携品の確認やBib配布が行われた。スタート直前に少しだけ下った広い駐車場にみんなで移動してそこでスタート。規模の大きくない大会かつはじめての欧州でのレースで雰囲気がわからなかったが、とりあえず先頭集団が見える位置で走ったが、早々にしてトレイルに入るところで集団ロスト。幸いすぐに気づいたが数人に抜かれてしまう。何人かはそこでスピードをあげて再び前に出たようだが、僕は一気にあげたくなかったので徐々に抜き返していく展開。序盤すこし森の中のトレイルのようなところを走るのと、中盤に海岸の玉砂利のような道を走るが、それ以外は比較的見晴らしのいい草原の丘陵などを何度かクリアしていくイメージで見晴らしがよく前後のランナーもよく見える。途中何度か海岸沿いの集落を通っていくので海岸レベルにおりてのぼって、、、、というのを繰り返す。数か所怪しい場所があったが最後は結構人の多い海岸沿いの道を2キロほど走ってゴール。とにかくこの日は暑い日でロンドンでは6,7月ではじめて30度を超えた日だった。6時間弱でゴールしたが、来年出るなら5時間半を狙いたい。完走メダルあり。

100Km, 100Mile, 120Mileもありその場合もっと東からスタートする
朝シャトルバスでスタートへ
モバイルバッテリー2個は不要だった
見晴らしのいい丘陵が多い
丘陵登って下って街に出てまた登って...

Aug:KAT100 by UTMB (Austria) - Marathon Trail

48.3 KM, 3290M+
移動:London (飛行機)Munich(電車)Worgi(電車)Fieberbrunn
天気:雨(寒い)

オーストリア東部のチロル地方で開催されるBy UTMBの大会。ミュンヘン経由で電車でオーストリアに入り、宿泊は少し離れたSankt Jakob in Hausという集落のペンションにした。本数はすごく多いわけではないがそれなりにちゃんと使える本数のバスが街の中心とも通っていて宿泊者がもらえるゲストカードで無料で乗ることができる。とりあえずFieberbrunnについて会場で受け付け、Bib受け取り。そんなに規模は大きくないが周辺には4,5こほど物販のテントが出ていた。前日にパスタパーティがあるが、ミートソーススパゲティを1つもらえるくらいでパーティ感はない。当日はあいにくの雨だった。宿泊場所から会場までは朝イチのバスでちょっとギリギリかな、という時間だったのでもともとは朝走っていこうかなとも思っていたが、前日受付のときに知り合ったルーマニア人のランナーも近くに泊まっていて同じバスで行くとのことだったので、雨ということもあり僕もバスでいくことにした。必携品確認はスタート直前で、到着が遅かったこともありスタートしちゃうのでは、とやきもきしたが無事数分前にチェックも完了。ジェルにマジックで名前を書くようにいわれたのが印象的だった、ごみ対策かな。雨ということもあり、あまり写真をとっていないが晴れていたらきれいなんだろうなぁ、という感想。2100mを超える地点までいくこともあり、稜線部分は雨ということもありかなり寒かったのと、狭いシングルトラックがドロドロでなかなか大変だった。ストックはもっていかなかったが、あったほうがよかったなぁ、と思う登りが多かった。一度集団でゴール方面(本来であれば1週目は直進で2週目にはじめて右折してゴール方面に行く)にロストしてしまった。ゴール後は、ビールをくれるがノンアルコール。UTMB主催ということでまぁ安心感のある大会だったが、寒かった。あと、寒さで体力が削られるのかかなりおなかがすいてしんどい場面があったので寒さが予想されるレースではカロリー摂取ちゃんと意識しないといけないなぁ、と思った。

電車で会場の街へ
スタート/ゴール
泊まった村からの景色
スタート当日、必携品確認のために並んでいて確認後そのままスタートライン
雨が降ったり止んだり
ちょっとやんできたが山の上は真っ白で寒かった
泥々だったので膝下まで泥まみれ

Sep: BIG BEAR'S ULTRA (Slovakia) - BBU60+

62km 3500m+
移動:London(飛行機)Bratislava (電車)Zilina
天気:雨

スロバキア北部のZilinaという地方都市で開催される大会で主催者は同地で別のレースは開催しているようだが、このレース自体は今回が初回らしい。なんとなくスロバキアあたり行ってみたかったのと、公共交通機関でスタート地点まで行けそう+しっかりした英語ページがあったので参加してみることに。Start List見る感じほぼスロバキア人だが、ハンガリー・ルーマニアなど近隣諸国のランナーもちらほら。同じカテゴリのアジア人はいなさそう。前日金曜15-22時でZilina旧市街近くで受け付け。ID確認と事前にHPでフォームが配布された誓約書を提出。あと保険証書のチェックもされる。スロバキアにおける遭難レスキュー費用をカバーする保険とのことだった。一応UTMBの保険(年間45ユーロくらいだったはず?)の証書を印刷してもっていったが、簡単に見て終わったので中身までチェックされないかもしれない。Bibとドロップバックを渡される。受付のところは靴下とジェルくらいは脇で販売していたので、ジェル2つ購入。トレランの後にそのままいったのでマレーシアのTMBTのTシャツを着ていたのだが、主催者の男性に俺も出たよ、と言われてびっくりしたらどうやら数年前まで香港に数十年住んでいたらしい、なので英語ページも充実させたとかいっていた。当日は雨なので行きたくなかったが、頑張っていくことに。7時半に街の北側のBudatin城からスタート地点までシャトルバスがでるとのことだった。バスでもいけるがちょっと気分がLazyだったのとGarminの充電がうまくできていなかったので時間稼ぎでBoltのアプリを使ってタクシーで行った、4ユーロ。大型バス2台でスタート地点まで移動、8時前につきそこから適宜必携品確認がされる。雨もしっかり降りだしてきている。説明は基本スロバキア語だが、他のランナーが適宜大事な情報は英語で訳してくれたし、昨日会った主催者もなんかあったら聞いてねと言ってくれていた。9時スタート、とりあえず1人飛び出したがそこはペースが明らかに早かったのでそのちょっと後ろの5-10位集団くらいにつけて進む。前半にのぼりがかなり集中しているようだったが、序盤ぐんぐんと登っていく。今回ははじめてポール持参での大会参戦なので登りはポールも使っていく。3時間くらいで22km地点のCP2についてここで「スープ飲む?」と聞かれて飲んでみたらまさかの味噌汁でびっくりした。たぶんこのあたりで7,8位くらいだった。エイドで一人おじさんに抜かされてそのおじさんを追ってしばらくコンクリの道を進む。地図上では道がありそうだったが、雨で増水しているのががっつり川渡りで昨年のマレーシアでのTMBTを彷彿とさせる。その後も基本一人旅だったこともあり、2,3回道をロストしてしまい結局7,8キロほど余分に走ってしまった。またすれ違ってはいないがロストしている間に数人に抜かされていたようだった。後半はガッツリした登りはないのだが、細かいアップダウンを伴うトレイルでなかなかしんどかった。ただ、ロストはともかく基本的にはしっかり60KM(ロストで70KM)動き切れたのはよかった。最後はZilinaの市街地におりてきて3,4キロほどコンクリや石畳の市街地を走ってシャトルバス地点のBudatin城に戻る。Finisher アイテムはメダルではなくプラスチックのグラスで、それに黒ビールをいれてくれる。またシチューとパスタもゴール後ふるまってくれる。

当日シャトル発車のBudatin城
スタート地点のStrecno
序盤に上りが多い
きれいな山の中で気持ちいい
CPにまさかの味噌汁
この川の向こうがこーすなのでじゃぶじゃび渡る
赤白テープはあるが結構わかりにくく何度かロストしてしまった
上からの景色はよい
後半36-48k地点までは細かいアップダウンが連続
ゴール
Finisher Cupに黒ビール!

2022年は東南アジアの大会に出ました。

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