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ブルガリア、Seven Rila Lakesに行ってみたけど虚無の世界だった


ブルガリアのソフィアからTransportationだけツアー会社で申し込んでいた(ガイドなし)。もともとこの5月末はまだ雪解けがすんでいないので上の2個の湖はいけないよと言われていたのでちょうどシーズンインって時期なんだと思うけど別にこのハイキングスポットが目的でブルガリアに行こうとしたわけでなくなんとなくソフィア行きのチケットをとった後に何をしようかと調べてリロの修道院ってのがいいらしいと調べるうちにこの場所を知るに至ったくらいのなので(それにしては魅力的な場所だった)、まぁとりあえず行ってみようくらいの気持ちであるので雪は多少あってもOKと思った。

また、今回は天気予報が悪かったので主催会社からも80-90パー雨やけどどうする?的なメールが前々日に来ていた。キャンセルも前日までできる(親切)のでちょっと迷ったが、まぁ山の天気なんて行ってみないとわかんないし、ってことであまり期待はせず行くことにはした。朝起きてライブカメラ見たけど真っ白だったのでやはり期待薄ではあった。


朝7時集合でA4二枚の簡単なコースマップや行程表、修道院の説明などをもらう。ミニバスは満席である。トラブルあり30分ほど出発遅れ、7:30前出発で9:10ごろ着。天気は小雨。そこから数分歩いてリフト乗り場。リフト乗り場の時点で天気悪いけど、ここにいてもやることないのでとりあえず行くことに。

下山時には雨マークに変わってた
リフト乗り場

リフトは往復で25lv。チケットについてるバーコード読み取りでゲートが開く。帰りも同じもの使うので無くすなよと言われる。リフトは20分くらいなのでかなり長い。途中から雨が降ってきてかなり寒かったしとにかく耐えるしかないのでなかなかつらい。後から振り返ってもここが一番つらかった、どれくらいかかるかちゃんと把握してなかったのとあまり景色が見えない状況なので無限にこの修行が続くのではという気分すらしてきた、折りたたみ傘を取り出し(荷物落とさないように)傘を差しながらリフトに乗り真っ白な霧の世界で己を見つめ直すことしかできない。

無限かと思ったリフトも20分ほどだった。降りたら山小屋があるのでとりあえず急足に避難。日本の山小屋みたいな雰囲気もある。しかしとにかく寒すぎる。手がかじかむ。山小屋では同じようにたくさんのハイカーが避難していた。

山小屋中(これは下山時写真)
山小屋外観

とりあえずあったかい紅茶を注文2.5lv。寒いしガスってるし全然登る気がなかったが、しばらく休憩したのちせっかくなのでということで歩き始めることにした。上はシャツ、パーカー、ユニクロウルトラライトダウン、ノース雨具、下はズボン+ノース雨具、手袋はない(持ってくればよかった)。ストックやアイゼンは持ってきてない。

10:15くらいに歩き始めとりあえず湖を1個くらいみるかと向かう。石段が整備されていて登りだが歩きやすい。

寒いのでとりあえず身体を動かしたい。鮮やかな紫のリンドウみたいなのが咲いてて綺麗、そしてなんか密度がすごい。ほぼ白だけの世界に彩りを与えてくれるのはこの花だけである。

密度すごい

やや泥っぽいものの比較的歩きやすい道をいく。左右には雪もどんどん増えてくるがしばらくは道は雪がなかった。

しかし10:47なので開始から30分ほど歩くとガッツリ雪道になってきた...。

トレースがあるのでよいがなかったら全然わかんないだろうなと思うが一応目印は一定の間隔で置かれている。

奥の方に目じるしアリ

雪で歩きにくいがトレース追っていけば埋まるほどではないのでザクザク歩いて11時過ぎにKidney lakeに着く。といっても湖自体もまだほぼ雪と氷に覆われておるので一部水が見えるだけである。晴れていたら幻想的だったかもだけどいかんせん真っ白、まぁこれもこれでなかなか見えない景色かもしれないが。雨もかなり本降りになってきたので傘を差しながら歩いていた。

晴れた時の写真とのギャップがすごい
湖です


この湖のところから左手にくだっていくと他の湖の方にも行けるのだが、雪と雨と下りがどんな感じかわかんなかったのと行ったところでどうせ見えないだろうと思い、安全策で来た道を戻ることにした(早く小屋に帰りたかった)。途中で個人でレンタカーできているイギリス人夫婦や同じツアーで参加しているオーストラリアからのカップルなどと話したりしながら50分弱で小屋に戻る。とりあえず紅茶を注文し、持参したパンやチーズ、フルーツなどを食べる。同じツアーの各国からの参加者も皆早々に切り上げてきて小屋で暖をとっているしやることもないのでみんなでおしゃべり、これはこれで楽しい。小屋には食事もあったので途中でスープを注文した。

賑わっていた、外寒いので。奥の方にも部屋がありソファある。充電もできた。食べ物や飲み物のほか、服なども多少売ってた。

アメリカ、ドイツ、オーストラリアからの参加者たちと3時間弱話してそのままみんなでリフトで下った。14:45にはバスが来てて15時に出発だったので14:20くらいに山小屋を出てリフトに。下りながら一瞬晴れ間がでてきて悔しい〜と思ったがまた降ったり止んだりを繰り返していたので天気は不安定なんだろうなと思った。

そのあとは1時間半くらいでリラ修道院へ。この間のすっかりいい天気だ。山をおりたあとに天気が良くなる経験はこれまで何度もあるしその度に悔しいなーって気持ちが去来するが、山を降りたから天気が良くなったのであって山にいたらまだ天気が悪いかもしれないのでこのあたりはなんともいえない。

修道院は入り口が2つしかない。中に入ると、円形に近い形で外部の4階建てほどの建物が中庭向きに扉が並び、真ん中の中庭スペースに修道院と塔がある。昔見た福建省の客家土楼を思い起こさせる造りで興味深かったが、基本的に外部から守るというコンセプトが一緒なのでそうなるんだろうなと思った

撮影禁止だが中も綺麗だった

外観もユニークで素敵だが内部(撮影禁止)は厳かな感じでなかなか見応えがある。奥の出口の先には少し出店が出ていてそこで揚げパンを買ったがベニエみたいでめちゃくちゃ美味しかった。

ベニエみたいでうまい

1個1Lv、そのへんに置いてある粉糖をかけて食べる。あと修道院の背景の山も綺麗だった(晴れてそうだった...)。

1hちょっと取られている観光時間の後、そこから2hくらいかけてソフィア市内に戻るともう20時前だがまだまだこの季節は明るい。近くの公園でフリーライブをやっててビールや食べ物の屋台も出ていたので、知らないビールを知らない音楽を聴きながらのんでいたら、知らないおっさんたちが話しかけてきたので結局一緒に乾杯することになった。絶景は残念ながら今回は見えなかったけど各国からの登山者との楽しい語らいと知らない陽気なおっさんたちのお陰でなかなか楽しい思い出にはなった。5末はまだ早かった気がするので次回8月あたりにリベンジしたい気もする

愉快で良い
愉快で良い

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