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スロベニアでトレラン参戦:ULTRA-TRAIL VIPAVA VALLEY - SLOVENIA 2024参加レポ(30kmカテゴリ)
2024年4月、いい感じに行ったことがなかったスロベニアで大会があり、英語案内も充実してそうだったしBAのリュブリャナ行きフライトもいい感じの値段でとれたので申し込みをした。金曜の午後休で出発。雨予報で降られたが思ってたよりは天気も持ち堪え運営も素敵ないい大会だった。
1、リュブリャナ空港から現地Ajdovščinaへ
最近休みが多いので、ミニマムに金曜午後を休みにしてヒースローからリュブリャナへ出発。15時半過ぎの便で2時間ちょっと。大会会場はAjdovščinaというリュブリャナから北東方向に行った小さな街でありリュブリャナからのバスは出てそうだが、時間も遅いので、大会HPに案内のあった乗合タクシーのGoOptiを予約した。50ユーロくらいで少し移動費としては高いが、飛行機が安くとれたのでまぁいいか、と思う。シェアタクシーなどでシェアする人がいるともっと安いはず。もし使うならGooptiのディスカウントコードで5ユーロ引きになるので、RFLIQX63S153を試してみて。
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19:30-20:30の時間枠で予約して、20時半と連絡が事前に来ていた。空港には19時過ぎに着いてGoOptiのデスクがあったので、受付のお兄さんに早い便に変更できないかダメ元で聞いたが、直接の運営じゃなく協力会社の便なのでわからないと言われた。空港からみると周辺の山に雪が積もっている。
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まぁ、おそらく観光地でもない街に行く乗客は少ないだろうから僕だけならドライバーが来たら早く出発してくれるんじゃないかなと踏んで、とりあえずカフェで少し時間を過ごす。首都の空港だがマジで何もない。19時50分くらいに乗り場に行ってみると一台車がいて名前を呼ばれる。「僕だけ?」と聞いたら「Yes」というので食い気味に「じゃあ行こう!」と言って出発。フレキシブルでよかった。高速道路をスムーズに進み燃えるような夕焼けを見ながら、何もないのどかな風景を横目に、21時過ぎにAjdovščinaに着いた。
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あいにく前日のBIBピックアップは21時までなので、間に合わないかなと思ったが行き先をレース受付のスポーツセンターに変更し、ギリギリ間に合った。体育館のようなところでBiBをPick Up。Tシャツとスポーツドリンクとチョコレートも入っていた。
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エナジーバーやギアなどを売っているテントもいくつかある。あとはイタリアやスロバキアなど近隣の大会の宣伝に来ていたり。しばらくウロウロしているといきなり「去年スロバキアの大会に出てなかった?」と声をかけられた。なんと去年9月にスロバキアのジーリャで出たUltra Bearの主催者のおじさんだった。
香港在住が長いらしく英語も堪能で受付などでもアジアのレースなどについて少し話をしたのだった。おじさんは今晩発の100kmの部に出るらしい。一緒に写真を撮って、Stravaのアカウントを交換した。この大会は天候に恵まれずロストもしたのだが、スロバキア西部の山域はハイキングにも適していてまたぜひ行きたいと改めて思った。
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その後、ご飯を食べようと大会受付から歩いて数百メートルの街の広場に行ってみる。小さい店なので何店舗もレストランはないが、ちょうどExpoが広場のところなので数店舗お店があいていた。開いていたお店でさくっとハンバーガーを食べようとしたら、別の席のにいちゃん2人がこっちに来て一緒に食おうと誘ってくれるので、一緒にハンバーガーを食べながらしばらく雑談。帰りの交通手段がわからなかったので聞いてみると「スロベニアは200万人しかいない国ということもあって公共交通機関はまじでダメダメだ。みんな旅行来てもレンタカーだよ」と言っていたが、一応リュブリャナまでバスが出ているらしいのでバス停の場所を聞いておく。そのほか、スロベニア語はマイナー言語でiPhoneの設定もないから英語だし、コンテンツも自国言語だと限られるからイタリア語やったりしてるし英語もイタリア人とかよりはできる、など面白い話を聞く。2人は隣の村の出身らしく、最終的にホステルまで車で送ってくれた。歩くと15分くらいかかるので助かる。
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明日のレースは雨予報だったが、スロバキアのおじさんとの再会や地元のにいちゃんたちとの出会いに一気にスロベニアの印象が良くなる。やはり外国人にとってFirst Impressionはその国の印象に大きく関わる。僕たちも日本でもしかすると遊びに来ている外国人の最初に会う日本人かもしれないということを常に意識したいと思う。宿は街の北側にあるユースホステルをとっていた。レースだと朝早いからドミトリーはちょっと迷惑かなと思いつつ他に適当な宿はなかったのでここのしたが、やはり宿泊者の大半はレース参加者でむしろ僕の参加する30kカテゴリより朝の早い60kカテゴリ参加者の出発の早朝からごそごそして早く目覚めた。
2、スタート地点へ
7時スタートの60kカテゴリに出る同じ部屋のランナーがガサゴソして目が覚め、そのまま起きていた。雨予報だった天気は持っているようなので、僕もさっさとスタートしたいな、と思うが30kカテゴリは9時スタートである。
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何か朝ごはんを食べようとExpoの広場の方に行ってみるとパン屋があいてるのでパンを一つ買って食べる。現金のみで手持ちのユーロが少ないのでちゃんと計算して買わなきゃいけない。
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今回は過去のリザルトなどをみると割とレベルの高そうな大会で、勝負レースというわけではないが、UTMB Indexで600以上の結果を出したいと思い、昨年リザルトを見ると4h切ると600くらいのスコアが出ていたので、目標を4h切りに設定し、HPに出ていた区間ごとの時間を参考に以下の目標タイムを設定した。多少幅をもたせ3h48-59くらいで行けるように去年のリザルトでそれくらいのタイムの選手複数名のざっくり途中経過を追って作成した。結果から言えばこれはかなりよかった。
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ゼッケンと自分の腕にボールペンで目標タイムを書く。服装は雨らしい+先週降った雪が残っているらしいので下はタイツにハーパン、メリルウールの靴下、上は半袖シャツにしてサロモンの雨具を持って行った。宿からスタート地点は10分ちょいなので8時半前に宿を出てスタート地点に向かう。2個だけジェルを持参。水は500mlをソフトフラスクに。あとはファーストエイドやエマージェンシーシート、モバイルバッテリーなど。持って行かなくていいかなと思い直前まで迷ったポールは一応雪のところで使うかもと思い持参したが結果から言えばなくてもよかったかも。あと手袋と帽子。
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3、レース中
9時にスタート。すこしさむいが幸い雨はまだ降っていない。10-15人くらいの第一先頭集団が飛び出し、そこにはついて行かないが山に入るときにいい位置を取っておきたいこともありその後ろくらいで淡々と進む。最初3キロ弱くらいは舗装路でその後山に入る。最初の方で割と登りの大半が終わる感じ。
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アップ不足か朝飯不足か前半はあまり調子が乗らなかったが、とりあえず淡々と走っていき7キロ過ぎの最初のエイドのところで目標設定の早い方とほぼ同じ37分。
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エイドで水分補給しバナナを食べる。他にポテチ、トマト、チョコ、パンなどがあったと思う。第一エイドを過ぎると稜線沿いを走っていく。右手に街があり晴れではないがそこそこ景色も見える。カルスト地形の本場らしくカルストらしき地形が目立つがゴツゴツしてやや走りにくい。景色はなかなかよく気持ち良い稜線走りで多少アップダウンはあるも通して走れる程度。
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このエリアはアドリア海からの風が相当強いらしいが幸いこの日は風はそう強く感じなかった。前回3月のポルトガルの大会で恐怖を感じる爆風だったので穏やかで良かった。
13km前後のOtlica通過が1h33分なのでこちらも目標設定の早い方に準じていていい感じ。4h切りが固くなってきた。ここからはしばらく走った後、また登りになる。そしてこのあたりから雨が降ってきた。たまに強く降るが小雨程度なのでなんとか耐える。山の中ではあらかじめ運営からメールで周知があったように雪が残っていてなかなか冷える。どうやら先週が特に寒く雪が降ったらしい。ロンドンもそうだがこの時期のヨーロッパは本当に天気が不安定で暑かったり寒かったりして読みにくい。
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最後ピーク登りまでは走れずに歩くかたちになる。2度ほど右足の脹脛がつまづいた拍子などにつりそうになったが耐える。23kmのMalagoraでは3h以内に来れればという目標設定のところ2h53分で通過してだいぶ4h切りに余裕ができる。
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ここからは下りだが、石がかなりゴロゴロしていて下りにくくあまりスピードに乗れなかった。途中雨の影響か今回一番Muddyな区間もあり少し汚れる。ラスト3kmくらいからは岩も少なくなり走りやすくなったのでいいペースで刻んでいくことができた。トレイルを抜けると残り1.5kmの表示がありそこから舗装路をゴール地点まで走っていく。このあたりはキロ5分を切って走れていて1人最後に抜くことができた。最後40分切れるかなと思ったが、やや及ばす3h40分30秒ちょっとでゴール、でも目標大幅に達成。ゴール直後はまだ少し雨が降っていたがすぐに雨が止んで晴れてきた。中東欧の大会で良くあるが、ゴールするとビール(ノンアルの場合が多いが選べる場合もある)をくれる、めちゃくちゃうまい。
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4、ゴール後
ゴール後はとりあえず着替えたかったので宿に戻って着替えてシャワーを浴びる。その後、大会が用意してくれているHot Mealの提供を受けに事務局の方にいく。パスタだが正直味はイマイチだったが温かい食事はさすがに体に染みる。
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その後明日のリュブリャナ行きのバスを調べようとバス停に行ってみる。ちょうどリュブリャナ行きのバスが来てたので、乗客の女の子が英語できたので運転手に聞いてもらって明日もバスがある旨確認。ついでに値段聞いたら2ユーロ弱と言われ安すぎて半信半疑。(スロベニアは年配の方以外はかなり英語が通じる)
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とりあえず時刻表を撮っておいて宿に帰って確認したらNEPというのが日祝運行らしいのでとりあえず明日1325分のバスに乗ろうと計画を立てる。お腹も空いたのがこの日はスロベニアの祝日らしくお店はほとんど閉まっているので開いていたピザ屋に入る。ビールは飲まなかったが、再度Expoに戻ったらお祭りみたいで気分も上がり結局生ビールを飲んだ、めちゃくちゃおいしい。
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この後街の北側にある渓谷をRecovery Hikeとして歩きに行ったがめちゃくちゃ良かったのでまた別の記事でメモしようと思う。気に入りすぎて翌日も行った。翌日村を散策して昼飯を食べていたらまたスロバキアのおじさんに会ってレース運営の大変さなどを教えてもらいながら一緒にご飯を食べた。その後バス乗り場に行ったら本当に2ユーロ(現金のみ)だったのでびっくりした。リュブリャナまでの2h弱、2ユーロのバスは流石に安すぎてびっくり。
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マーキングもしっかりしていて、運営もかなりプロフェッショナルでストレスのない大会だったし、ゴール後すぐにリザルトをみることもできたし、100マイルと100kmの部はGPS機器が配布されリアルタイムでランナーの位置がわかる仕様だった。天候などのアップデートも事前にメールですぐきたし、websiteも英語での案内も完全に網羅されていて全体的に外国人ランナーにも優しい仕様だったという印象。
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