今日もわたしは、カメラと一緒
10年目の3.11を機に、通勤にカメラを持っていくようになった。
3.11に関する様々な記事や特集、報道を見ていると、いつもそこには動画とともに写真があった。あの日のもの、あの日以前のもの、あの日以後のもの。記憶は薄れていくものだし、それにあらがうことはできないけれど、写真ならば残しておける。改めてそう思った。
毎日シャッターを切っているわけではない。全てを記録したいわけでもない。スクープやバズる一瞬を撮りたいわけでもない。けれど、撮りたいと思った時に撮れなくてあとで後悔するのは嫌だと思った。いつ何が起きるかわからないことをわたしたちは嫌と言うほど痛感してきたわけだし、何も起きなかったとしても、同じ瞬間は、同じ光景は、二度とはやってこないのだから。
これまで休日に出かける時はいつもカメラと一緒だったけれど、3月12日からは毎日、相棒のFUJIFILM X-S10と一緒に通勤している。
ふとした瞬間に、あ、これ撮っておきたい、と思った時にカメラが手元にある安心感は想像以上で、何も撮らずに帰る日もしょっちゅうだけれど、精神衛生的にものすごくよい。
それだけでなく、昼休みが楽しくなった。デスクで食べることが多いのだけれど、せっかくカメラあるからちょっと散歩しようと思えたり、コンビニにお昼を買いに行くついでに桜を撮ろう!とわくわくしたり。桜の季節が終わっても、移り行く季節を撮り残すのは、さぞ楽しいに違いない。
カメラが手元にあるのとないのとで、こんなにも日常が変わるのだと、びっくりしている。気持ちのゆとりと幸福感が全然違う。QOL、クオリティーオブライフってやつが上がりまくっている。もはや551的存在(関西の人にしかわからない例えかもしれない笑)。
そんなわけで今日もわたしは、カメラと一緒。
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