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充実した、というにはあまりにも感情が乱高下した1日だった

感情がジェットコースターのように乱高下した1日だった。

朝7時、家を出てまず向かったのは、神宮外苑のいちょう並木。

ちょうど朝日が差し込み始める時間
神宮のまわりは空が広い
いちょうが黄色く道を染める

そのあと、神宮球場で高校野球を観戦。明治神宮野球大会という、来春のセンバツにもつながる大会で、よく考えたら高校野球を生観戦するのは初めてだ。プロ野球とはまた違う空気感で、ブラバンがいないのでベンチの声出しがよく聞こえる。金属バットのカキーンという音が、青春(熱闘甲子園の影響を受けまくっている)。

2回戦の途中で球場を出て、神宮のバッティングセンターへ。この時点はまだ平和。

何年かぶりのバッティングセンターは、1回目は全然当たらず、2回目で半分弱くらい当たるようになって、3回目は1回目と2回目の間ぐらいの打率。むむむ。空振りは悔しいけれど、当たるとめちゃくちゃ気持ちいい。もっと打てるようになりたいから、来年はもうちょっとバッティングセンターに行く頻度を上げよう。速い球も打てるようになりたいしね。

そこから散歩がてら表参道まで歩いて、表参道の交差点にある山陽堂書店へ。先週妹が来てオススメしてくれたのと、ちょうどそこで気になっていた写真展をやっていて(しかも今日まで!)、これは行かねば!と思って。

そして3階のカフェも素敵だった。窓際の席くらは表参道の交差点が見下ろせる。ゆっくりじっくり丁寧に淹れられたコーヒー。本屋さんの3階なので、下で買った本をさっそく読みながらコーヒーを待つこともできるのも、素敵ポイント。

窓からの景色

で、ですよ。
ここまではもう、最高の休日だったわけですよ。早起きっていいなあとか、思っていたわけですよ。

ところが。カフェのお会計をしようとした時、気がづいた。夫の財布がない。

えええ、え?!

夫のジャケットのポケットにはない。
最後に使ったのは、バッティングセンター。そこに忘れたのかなあ、と、夫。

いや待てそういえばバッティングセンターのあと、確か、私あずかってリュックに入れた、、、ような、、、。でもどれだけリュックを見ても、ない。あるべきはずの財布が、ない。

、、、もしや、、、

あずかった時、私、リュックを背負ったままリュックの横チャックを開けて、そこから財布を入れた。と思っていた。だけどもしかしたらあの時、実は財布はリュックには入っていなくて、私の背中とリュックの間に挟まっていたのかも、、、それが歩いている間に落ちたの、、、かも。かもっていうか、それや、、、

落としたの私やん、、、!!!!!

というわけで。表参道から神宮に戻り、歩いた道を辿ってみるものの、ない。バッティングセンターにも届いていない。ううううう。

激へこみして、しゅんとした気持ちで、最寄りの交番へ。夫が遺失物届を出し、交番の警察官がどこかへ電話して、紛失状況を伝えている。

そうしたら、ですよ。

届いていた。別の交番に。
届いていたああああああああああ!

ほっとして膝から崩れ落ちそうな感じってやつだった、まさに。

謝礼不要ということでお名前もわからずなのですが、本当に本当に、ありがとうございます。

今日のこの経験を経て私は誓います。落とし物を拾ったら、速やかに交番に届けると。

財布をとりに向かう道中の空

そしてもう1つ。

夫の振る舞いに本当に救われた。

この一連の財布紛失事件は1000%私が悪いのに、夫は私に怒鳴ったり、叱責したり、無視したり、そういうことは一切しなかった。もちろん、横チャックから財布をリュックに入れたつもりになっていたことは注意を受けたけれど(当然だ)、それ以外は努めて冷静に、穏やかに、カードを止める手続きをしたり、遺失物届を書いたりしていた。

もしあの時、なにやってんだよ!ばかじゃないの?!なんでそんなことしたの?!どうにかしろよ!責任とれよ!見つかるまで探してこい!とか言われていたら。もう、どん底のどん底まで落ちて、自己嫌悪に溺れていたに違いない。けれど彼はそれをしなかった。この人と結婚してよかったです。私もなにかトラブルがあった時に、こういう振る舞いができる人でありたい。

そんなわけで、無事に財布を受け取り、帰りに東京駅でご飯を食べて帰宅した。朝家を出たのが7時。帰ってきたのが6時。なんともいろんなことがあった11時間だった。

そんな、2022年11月19日の記録。


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