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中国包囲網(日韓関係とそして米国)    その1

なぜ韓国は旭日旗を問題視するのか

 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本は急速な産業化と国力向上を遂げました。しかし、国内の資源が不足していたため、外部からの資源確保が重要となりました。植民地を獲得することで、天然資源や原材料の供給を得る狙いがあり、 日本は1905年の第2次日韓協約で韓国を事実上の保護国として占領し、その5年後の韓国併合で完全な植民地として統治下に置いた。

 これは19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ列強やアメリカが植民地を持つことで国際的な影響力を拡大した背景から、日本も国際的な競争と大国の例に倣う意図から日本もこれに追随し、国際的な地位向上と大国として認知されるためには、自らも植民地を持つ必要があるとの考えがあったからだと言われている。

日本の韓国統治は経済的な搾取で、アジア各地での勢力拡大に伴い、数十万人を強制労働に徴用した。さらに、当時の残酷な帝国主義政府は第2次世界大戦の始まる前と戦時中、日本兵のための軍用売春宿を「慰安所」として設け、そこで多数の少女や若い女性を強制的に働かせた。

いわゆる「従軍慰安婦」と呼ばれるこの女性たちは、性的な奴隷として働かされた。韓国人の被害者のほか、旧日本軍は台湾や中国、フィリピンの女性たちもこうした慰安所に送り込んだ暗い事実が・・・。

出典:Getty Images

韓国では多くの人が、旭日旗を数々の戦争犯罪や抑圧行為と結び付けている。そして、日本で今もこの旗が使われているのは、日本政府が自らの暗い過去にきちんと向き合ってこなかったことの象徴だと見ている。

旭日旗とは?

日本の国旗は正式な国旗は日章旗、「白地に赤く日の丸染めて」だ。この旗の使用に異議を唱える人は全世界的に今いない。

日章旗

旭日旗にも同じような赤い丸が使われるが、違いは太陽光を示す16本の赤い線が伸びている。日章旗も旭日旗も、数百年前から使われている意匠だ。

旭日旗

日本では19世紀から、旭日旗が軍の旗として使われるようになった。そのため、大日本帝国が帝国主義的な拡大を続け、朝鮮や中国の一部を占領した際、日本軍が掲げていたのがこの旭日旗だった。

第2次世界大戦では帝国海軍の旗となり、それを機に毀誉褒貶(きよほうへん)の対象になったが戦争中にアジアの大部分を占領した旧日本軍は、この旭日を掲げて現地住民に対して残虐行為を繰り広げたからだ。

大日本帝国とナチスの違いは
 旭日旗とハーケンクロイツ(Hakenkreuz)

 同じ第2次世界大戦でドイツは卍(まんじ)と同起源であるが、右鉤で、右まんじとも呼ばれる。 ドイツ、ナチスの党章に用いられ、1935〜1945年には、ドイツの国旗としても使われていた。

ナチ党が1920年にそのシンボルとして正式にかぎ十字、または「ハーケンクロイツ」(ドイツ語で「かぎ十字」の意)を採用し、ホロコースト(1933 年~1945 年)とは、ナチスドイツ政権とその同盟国および協力者による、ヨーロッパのユダヤ人約 600 万人に対する国ぐるみの組織的な迫害および虐殺行為と日本軍がアジア各地で数十万人を強制労働に徴用しり、日本兵のための軍用売春宿を「慰安所」として設け、そこで多数の少女や若い女性を強制的に働かせた迫害行為が類似していることから迫害のシンボルとして同等ととらえる人も多い。

法令で認められた海上自衛隊の旭日旗掲揚

日本の法令により、海上自衛隊は旭日旗を使用することが公式に認められています。これに基づいて、自衛隊の公式な活動や行事において旭日旗が掲げられることがあります。(陸上自衛隊は少し異なる意匠の旭日旗を使っている。)

使用の理由としては

  1. 国旗としての象徴: 旭日旗は日本の国旗であり、太陽が昇る姿を表現しています。海上自衛隊が旭日旗を使用することで、日本国を象徴する国旗としてのアイデンティティを示す意図があります。

  2. 歴史的な連続性: 旭日旗は日本の歴史的なシンボルであり、古代からの文化や国民性を表しています。海上自衛隊がこの旗を使用することで、日本の歴史的な連続性を強調する意図があります。

  3. 自衛隊のアイデンティティと誇り: 海上自衛隊は日本の国土や海域を守る役割を担っています。旭日旗は自衛隊員たちにとって、その使命や誇りを象徴するものとなっています。

  4. 視認性と識別: 軍事的な運用において、旗やマークは識別や視認性を向上させる役割を果たします。旭日旗は他国との交流や危険地域での活動において、自衛隊の所属を示す手段となります。

ただし、旭日旗の使用には歴史的背景や国際的な意識も関わっており、特にアジア諸国では過去の歴史的な出来事に関連付けて否定的に捉えることがあることも認識されています。そのため、国際的な文脈や感情に配慮して使用されることも重要と運用ベースでは定められているようです。

ドイツではハーケンクロイツ(ナチスのシンボルとして知られる十字の形を持つシンボル)の使用は制限されており、一般的には公然と使用することは避けられる傾向があります。これは、ハーケンクロイツがナチス・ドイツの犯罪や差別的なイデオロギーと関連付けられているためです。

ドイツではナチス・ドイツの独裁体制やホロコーストなどの歴史的な経緯から、ハーケンクロイツなどナチスの象徴やシンボルを使用することは法的に制限されています。これは「ハーケンクロイツ禁止法」として知られる法律に基づいています。

日韓関係を話題にする場合、どうしても大日本帝国による迫害行為があります。その象徴とも云える「旭日旗」の扱いをどうすべきか?の話題も避けては解決できません。
今回は旭日旗についてまずは知って頂き、次の「これって艇が良い言い訳?」をご覧ください。

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