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川崎ヘイト街宣へのカウンター - 2020年11月22日(日)/神奈川県川崎市

2020年11月22日(日)、神奈川県川崎市川崎区(JR川崎駅東口)で行なわれたヘイトスピーチ街宣に対するカウンター(反対行動)の記録

 罰則付き差別禁止条例「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」が本年7月に施行された川崎の街で、再び外国人差別を目的とした街宣が行われた。神奈川県警察の過剰な警備もあり、川崎駅東口周辺は騒然となった。
 この日、差別主義者団体「日本第一党」の元党員が立ち上げた「日の丸街宣倶楽部」が日の丸や旭日旗を掲げてヘイトスピーチを行い、差別を許さない人々が多数集まり抗議が行われた。

【動画】

2020.11.22川崎ヘイト街宣へのカウンター(7分49秒)

【写真】

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 神奈川県川崎市で、全国初のヘイト罰則条例「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」が2020年7月1日に全面施行された。川崎市は、今回のようなヘイト街宣(本邦外出身者の排斥を訴える内容のデモ)に関して「再び繰り返し行われることは看過できない」と明確に表明している。
 この条例では、本邦外出身者に対する不当な差別的言動を禁止しているだけでなく、設けられた禁止規定の違反があった場合、再び同様の行為を行おうとする者に対し「勧告」し、再び違反があれば「命令」し、これにも従わない場合は名前や住所が「公表」され最大50万円の罰金が科される。


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 コロナの影響もあったのか、カウンター側のコールは控えめで差別街宣の音を打ち消すスピーカー音声が目立っていた。


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 ヘイトスピーチ街宣への反対行動は、直接対峙するだけでなく、周辺でアナウンスをしたりチラシを配ったりすることも非常に重要だ。


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 川崎市のロゴマークのカラーリングを意識した「KAWASAKI AGAINST RACISM」プラカード。赤、緑、青という光の三原色で「川」の字を構成している川崎市のロゴマークは、どんな「色」にもなれる多様性や自由を表しているという。


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KAWASAKI AGAINST RACISM !!!


 実はこの日、街宣が始まる前に暴行事件が起こった。以下の新聞記事にあるように、神奈川新聞の石橋学記者とカウンター男性がレイシストに暴力を振るわれた。多くの警察官がいる前で。
 差別主義者は実際に抗議者を傷つけてきている。単独で差別主義者に近づかないようにしたほうがいいだろう。

神奈川新聞(2020年11月23日)
「差別活動家、ヘイト抗議の男性投げ飛ばす」
 22日午後1時50分ごろ、ヘイト街宣が行われていたJR川崎駅東口で、川崎市在住の差別活動家、谷地中忠彦氏が差別に抗議をした男性(54)にかみついた上に投げ飛ばし、首や右手にけがを負わせた。川崎署が双方から事情を聴いている。
 同氏は極右政治団体「日本第一党」最高顧問の瀬戸弘幸氏と行動を共にし、ヘイト街宣に抗議する市民を動画で撮影、インターネット上にさらす嫌がらせの常習者として知られる。
 この日は駅周辺で「極左が差別をでっち上げている」などとデマを振りまく瀬戸氏と街宣車に同乗。信号待ちで止まった車に抗議をしようと男性が詰め寄ったところ、車から降りて男性につかみかかった。谷地中氏は写真を撮影しようとカメラを構えた本紙の石橋学記者の左膝を蹴った上、記者との間に入った男性の右手にかみつき、背負い投げのようにして路上に投げ飛ばした。
 同氏は柔道経験者。昨年3月にも別の抗議の男性を引き倒した。今年1月には取材中の石橋記者の足を背後から蹴ったことがある。


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