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フクラハギ.ハルク

今までの私(特に大学の頃)はファッションなど、あまり意識せずに過ごしていた。パーカーにストレートジーンズがあればいいだろうとか、そういうレベルである。しかし、大人になるうちに段々と着るものにも多少の気が回るようになっていった。


時にはいつも着ないようなものを着てみたり、挑戦してみたり。。。


ただ、それでも手が出なかった服がある。



それがスキニージーンズだった。


割とがっちりとした私にとってはまさにタイツにしか見えず、とてもオシャレとは思えない。そういった印象だ。



ネットで検索しても、賛否両論な上OKとNGが両極端で、難易度最上級のオシャレマスター、いや、オシャレゴッドしか身に纏うことを許されない、仙水の気鋼闘衣バリの崇高なる衣にしか見えなかった。


しかし、そんな私も今やスキニリストとなり結構身に纏うようになった。そのきっかけとなったのはとあるバンドマンの行動だった。。。


バンドマンはスキニー履いてなんぼでしょ。


彼はそう発するとおもむろにライブ衣装としてピッッチピチな何か(もちろんスキニージーンズだが。笑)を力いっぱいはいていた。


恐ろしい、こんなにも必死にはくパンツを今まで見た事がない。さながら、中世ヨーロッパのコルセットだ。通常の人なら身だしなみの必須条件では無い限りこんな表情をしてはくことはないだろう。しかし、それが攻めていていいらしい。


いざステージにたった姿はなんと意外や意外!!タイツのようには全く見えない。スマートだ!!


ふぅーんなるほどね。。。


好奇心の塊の私はコロッと購入を決意するのだった。


服選びはサイズが重要!!
これはオシャレさんへの第1歩目の基礎編の言葉だ。


しかし、スキニー文化のない私は、ただひたすらピチピチのスキニーを求めて色んな店舗を回っていた。



近所の服屋さんから繁華街のお店、アウトレットやその他商業施設。



とにかくピッチピチのスキニーを求め、試着に試着を重ねた。



そして、とうとうコスパ最強のピッチピチスキニーを見つけた。



それは、Bershkaのスーパースキニーだ。



名前からそのピチピチ具合がわかる。
細身も細身で、もはや皮!!
値段も...いくらだったか忘れたがかなり安かった。


ようやく見つけた。
明日このピッチピチのスキニーをはいて、バイト先にバンドマンスタイルを見せつけてやろう!!



そして、上機嫌で家に帰るのであった。



翌日、スーパースキニーを身につけた私は向かうところ敵無しだ!! これがバンドマンスタイルさ!!いぇーい!!(すでに相当ダサい)


そして、職場につき先輩社員に感想を求めた。
その第一声が



ふくらはぎパンッパンやん



である。



おかしい、これは攻めているかっこいいバンドマンスタイルのはずなのに。。。



とりあえず他のスタッフにも感想を聞く、するとそこで飛び出した言葉が衝撃的すぎた。



ふくらはぎハルクやん!であった。笑



実は試着した段階から違和感はあった。ピチピチの圧力の比重がふくらはぎだけ異常なのだ。ただ、鏡を見るのが怖くてすぐに購入してしまっていた。ので、ほぼ見た目のチェックはなしだ。



改めて確認してみると、小中高と野球部をしていた私のふくらはぎは、それはもうたいそう立派に成長なさっていた。



それ以来、サイズには細心の注意を払うようになった。。。


にしても、ふくらはぎハルクは傷つくわ!!笑

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