政治の話題を人としてはいけない理由の考察。

私と同じ世代(20代)か少し下辺りの世代に読んで欲しいなと思い筆を取っています。

※ この記事は政治的内容を含みますが偏りなく、そしてどちらかを非難する内容ではありません

初めてnoteを使います。お手柔らかに……

結論から書くと、

「政治宗教野球の話を他人としてはいけない理由は、同調圧力によって自らの不利益になる可能性が多いから」これに尽きると私は考えます。


このことを考えていた昨日、5月10日は母の日。

TLにアップされる母の日のお祝い模様だとか、美味しい食べ物の映え写真に胸を躍らせながらSNSを覗いてみれば……トレンドを賑わせた #検察庁法改正案に抗議します のタグ。

最初はほんの少しだけTLに流れていたハッシュタグが、夕暮れ時には物凄い盛り上がりを見せていました。それだけ政治の話題が皆の関心を集めたというのは凄いですね。ただ、その日の私はSNSを見るのがとてもしんどかった……人間の悪意や嫌な部分を凝縮し浴びているような感覚がして。

最初はほんの少しの人だったはずが、野原に火が燃え広がるように、次第に色んな人に伝染していきました。SNSですから、発信することも見ないことも自由です。でも、なぜ私がしんどかったのかというと、よく調べずに発言している人や、間違った(悪魔の証明でしょうが)発言も多々飛び交っており、どちらの言い分も分かるんだけど……ってちょっと疲弊してしまいました。

今回のハッシュタグが、ここまで大きく話題となったのは、やはり著名な方々の発言などもあったのかと思います。

著名な方が発言した後「もうファンやめます!」とか言うファンの方は、おいおい……って見ていたんですけれど……それはさて置き。

日本に住む以上、著名な方の大半は選挙権をお持ちだと思います。だから各々で意見があって当然なのですが、そういった発言は控えて欲しかったなって個人的に思っていました。

その理由は、影響力があり過ぎるからです。どう影響力があるのかと言うと、発言を見たファンの方がよく調べずに、他の情報や自分の価値観と照らし合わせ、自らで思考する前に結論を出してしまう危険性を孕んでいると私は考えます。(そうでは無い方が大半だと信じていますが)

特に最近ですと、ヤングアダルトくらいの方だと、熱心に政治に興味を持っている方はそう多く無いと感じているので、そういった著名な方の発言一つ一つは心に響きやすい可能性もあると思います。

とは言いつつ私は、政治のことをきちんと議論できるのならばどんどん発言しましょう!と思います。むしろ私は人と政治観を話のは好きです。

矛盾してる?いや、ちゃうねん

きちんと会話のキャッチボールが成されてるのならば、それは知識を深めることにもつながりますし、メリットデメリットを改めて整理できるから好きなんです。でもリプライ欄で飛び交う罵詈雑言と噛み合わない会話のリズム。正直それが見ていて怖かった。

新聞は1つの新聞社ではなく複数を読み比べること、ニュースも同様に放送局が偏らないように見る。でも鵜呑みにしすぎないようにする。両方の意見を見てから考える。

こうしたことをした上で、議論は成り立つと思います。これは政治的な話題に限らず、色んなものに通ずることだと思います。

件のハッシュタグの是非はここで語るべきことでも、伝えたいことでもありません。ですが、私が伝えたかったことは、

「その発言は、自らで結論を出した意見ですか?」です。

最後に…… ハッシュタグと共に書かれていたツイートには「民主主義が揺らぐ」といった文言までありましたが……

その民主主義を守る為に必要なことこそ、

•  分と反対派だと分かっても排他的にならない

•  両方の言い分、メリットデメリットを考える

•  人に流されずに自分の意見もきちんと持つこと

これらが大事なのだと私は思っています。

今回のハッシュタグで政治に関心を持った人が増えたのは確かだと思います。とても素敵なことです!ですが今一度、これらのことを踏まえてから色んな人と政治観考察をしてください。

我々民衆自身にだって、民主主義を揺らがせる可能性は大いにあるのだと思うんです。最近話題となった、新型コロナに感染した女性に対する民衆の目が本当に怖かった。同調圧力の恐ろしさを身に感じた。そして今回のハッシュタグの件も。

民衆の声は、行動は、改革にも暴力にもなり得ると思います。そのことを皆が忘れてしまった時こそが良くない未来なのでしょう。周りに流されず、自らで思考してから行動を考えて欲しいなと思います。そして他者の思想も受け入れること。賛成であれ反対であれ。それらがきっと、民主主義の鍵になると信じて。