プロジェクトマネジメントの資格一覧
プロジェクトマネジメントの資格一覧
プロジェクトマネジメントに関連する資格を一覧でチェックしていきましょう。資格の一覧は、以下のとおりです。
1.PMP(Project Management Professional)
2.プロジェクトマネージャー試験(PM)
3.P2M
4.PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S(TM))
5.基本情報技術者試験
なお、P2Mの試験には複数の種類があります。それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
1.PMP(Project Management Professional)
プロジェクトマネジメントに関連する1つ目の資格は、PMP(Project Management Professional)です。PMP資格は、PMBOKのガイドに基づいてスキルを測る国際資格です。PMBOKはプロジェクトマネジメント知識体系とも呼ばれます。
先述のとおり、PMP資格はプロジェクトマネジメントの経験が豊富な方を対象としたものです。資格を取得してからも3年ごとに更新が必要で、更新のための研修を受けることが求められます。
プロジェクトマネジメントのプロセスなどが書かれたPMBOKについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参照してください。
PMBOKとはプロジェクトマネジメントをまとめたもの。活用するメリットを解説
2.プロジェクトマネージャー試験(PM)
2つ目はプロジェクトマネージャー試験(PM)です。経済産業省が認定する国家資格「情報処理技術者試験」のなかのプロジェクトマネジメントに特化した試験であり、日本国内でよく知られています。
システム開発のプロジェクト責任者として、IT技術全般の知識や必要な知識があるかどうかを確認します。必要な知識があるか判断する基準は、プロジェクトの管理や計画立案、予算・納期・品質など、プロジェクトのマネジメントに必要なスキル全般です。
3.P2M
3つ目の資格はP2Mです。特定非営利活動法人の日本プロジェクトマネジメント協会が主催しており、改訂3版プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブックに準拠した内容から出題されます。P2Mの試験には以下の4つの種類があります。
1.PMC
2.PMS
3.PMR
4.PMA
それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
P2Mの試験1:PMC
PMCはプロジェクトマネジメント・コーディネータともいいます。P2Mの4つの試験は分野ごとに特化しているものの、基本的にPMCから順に試験を受けていくことになります。
PMCを受験できるのは、PMC講習会の修了者のみです。過去の平均合格率は約69%で、P2Mの試験のなかでは最も難易度が低い試験とされています。P2M標準ガイドブックだけを理解していればほとんどの問題を解くことができるでしょう。
P2Mの試験2:PMS
PMSはプロジェクトマネジメント・スペシャリストともいい、P2Mの試験のなかでは2番目に難易度が低い試験です。複数のプロジェクトを統括するためにおこなうプログラムマネジメントについても出題されるようになり、PMCと違って問題の内容が幅広いため、豊富な知識・スキルが求められます。
PMCから順に受験しなくても、はじめにPMSから受験することも可能です。しかしテキストが777ページもあるなど、多岐にわたる内容を一気に詰め込むことになるため、負担は大きくなるでしょう。
P2Mの試験3:PMR
PMRはプログラムマネジャー・レジスタードともいいます。実務経験が3年以上のうえPMS資格を取得している方を対象とした試験で、P2Mの試験のなかでも非常に難易度が高い試験です。この試験は一次試験と二次試験があります。
一次試験で書面審査や課題論述試験、面談審査の3つを複合採点方式で判定され、一次試験に合格した方は二次試験で筆記試験とワークショップを実施します。評価は審査員によっておこなわれ、合格した方はP2Mの実践力があると認定されるのです。
P2Mの試験4:PMA
PMAはプログラムマネジメント・アーキテクトともいいます。ただしこの資格は、試験を主催している特定非営利活動法人の日本プロジェクトマネジメント協会のHP上で表示があるものの、まだ詳しい内容は発表されていません。
PMAはPMR資格を取得している方を対象とした試験です。つまり、PMAが実施されるようになれば、P2Mの試験のなかで最も難易度が高い試験になるでしょう。
4.PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S(TM))
4つ目の資格はPMOスペシャリスト認定資格(PMO-S(TM))です。PMOスペシャリスト認定資格はe-ラーニング講座とオンライン試験でおこなわれるため、Webだけで受験が完結できます。仕事をしながらでも受けやすい試験といえるでしょう。
eラーニング講座はスマートフォンなどで受講でき、スキマ時間を見つけて勉強が可能です。プロジェクトマネジメント関連の資格を取得済みであることという受験資格があるため、同じくWebだけで受験が完結するプロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格から受験していきましょう。
なお、プロジェクトマネージャーのサポートをおこなう部門であるプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)について詳しく知りたい方は、下記の記事を参照してください。
プロジェクトマネジメントオフィスを活用してプロジェクトの質を上げよう
基本情報技術者試験
5つ目の資格は基本情報技術者試験です。IPA情報処理推進機構が運営元の国家資格であり、エンジニアにとって馴染み深い資格だといわれています。
基本情報技術者試験はプロジェクトマネジメントに関する内容に特化した資格ではありません。しかし、プロジェクトマネージャーになるにはIT分野の知識が必須だといわれています。基本情報技術者試験の資格があれば、プロジェクトの管理に必要なIT関連の知識があることを証明できるのです。
プロジェクトマネージャーに関連する資格は難易度が高い試験が多いため、まずは基本情報技術者試験から受験するのもいいでしょう。
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