見出し画像

熱中症と大腸癌

7月に旦那が熱中症で救急搬送され病院に入院して以来、旦那は便の漏れに悩まされていた。入院直後は熱中症せいだと思っていた。しばらくして今度は便秘になり、病院から検便で便を取るように言われても数日間便が出なかったので下剤を使ってやっと出した。

救急搬送されたのは熱中症だったけど、血液検査で血糖値が400程あり、医師から糖尿病の治療が必要と、同時に糖尿病治療が始まった。

約一カ月程の入院で血糖値も下がり、便の漏れもなくなり退院して通院で経過観察となった。
退院時に薬が色々と出たのだが、自宅でその薬を飲み始めてしばらくしたらまた便が漏れるようになった。自分の意識しない所で出てしまう。しかもかなりユルイ。

どうしてそうなるのだろう?きっと糖尿病の薬のせいだ!と思い、通院時に医師に聞くと「薬を飲まないのは良くないので半分にしましょう」という事になった。

取り敢えず、薬を飲んでいる間は便漏れがあるかもしれないのでドラッグストアで紙パンツを買い、漏れても大丈夫にした。

しばらくすると、便に血が混ざるようになった。相変わらず便はユルイのに。これも薬のせいだと思っていた。

退院してから3回通院したが、まず血液検査をして、その数値を見て薬を調整すると言う感じだった。3回目の通院日、血液検査の数値で少しだけ基準値より高くなったと言うのがあった。それは腫瘍マーカーとの事だったのだが、ほんの少しなので大丈夫だろうとの事だった。

その2日後くらいから、便意を催してトイレに行くと鮮血が出るようになった。それでも薬のせいだと思っていた。
だんだんフラつきが出てきて、鮮血が出る下血が酷くなり、気になるので通院日ではないけど電話をして診察してもらう事にした。

病院に行くと、医師から「念の為、腸の検査をしてみましょうか」と言われ、腸の検査をする事になったのだが、その日は旦那1人で車を運転して行ってた為、フラつくので検査後に運転するの危険と言うことで、翌日私が付き添いで一緒に検査へ行った。

腸の検査で癌が見つかる

腸の検査なので、液体の下剤を1リットル程出され、時間をかけて少しずつ飲み、便の色がなくなるまで繰り返し続けた。
あまりにも時間が掛かるので、旦那を置いて私は用をする為に病院を後にした。

約2時間後に旦那から電話が入った。検査が終わったから迎えに来てと言うのかと思ったら、「先生が一緒に説明したいと言ってる」との事。
『あっ、これは…』とすぐ思った。
こう言う時はだいたい良くないと言う事。直ぐに病院に向かい、検査室にいる旦那の元へ。
旦那は冷静に「癌らしい」と言ってきた。やはりそうか!

直ぐに診察室の医師に呼ばれ、検査で撮影した画像をパソコンで見ながら説明を受けた。肛門から約22cmの所のS字辺りに大きなポリープがあり、このポリープが便を止める為、便秘がちだった。このポリープは一部癌化してると思う。今日取った組織は検査に出すので、次回CTを撮って詳しく見てみましょう。との事だった。

熱中症から大腸癌が分かった父

私の父は20年ほど前に大腸癌をしている。重機の修繕の仕事をしていた父は真夏の暑い日に現場作業をして、翌日高熱で動けなくなり救急搬送された。
当時はあまり聞いた事なかった『熱中症』と診断され入院となった。私はこの時に初めて『熱中症』と言う病気がある事を知りました。

熱中症で入院中に撮ったレントゲンを見た担当の医師から「腸に影が見えるので検査してみましょう」と言われ検査をしたら初期の大腸癌が見つかった。

早期の発見だったので内視鏡手術で癌を取り、抗がん剤治療をして退院。大腸癌の手術後は腸閉塞を何度も繰り返しその度に救急搬送。いつ腸閉塞になるかヒヤヒヤだった。

奇しくも旦那も父と同じ病院に熱中症で救急搬送され、大腸癌が見つかった。正確にはまだ癌ではないかと言う状況。偶然ではあるが、20年ほど前に父が手術した病院で助かったように、旦那も無事癌が治癒!そう願うしかない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?