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覚悟をポジティブに捉え直す

このnoteでは「覚悟」を少しだけラフに捉え直せるような考え方を紹介します。覚悟は、ネガティブなできごとを受け止めるときに求められます。たとえ無力でも耐えなければならない……そんな重いイメージがあります。その払拭が目的です。

(読了時間:約2分半)

心構えとは?

「覚悟」を辞書で引くと次の意味が載っています(※今回の話題に関係する部分だけ抜粋)。

危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。「苦労は覚悟のうえだ」「断られるのは覚悟している」

きたるべきつらい事態を避けられないものとして、あきらめること。観念すること。「もうこれまでだ、と覚悟する」

 ―― コトバンク

これによると、覚悟には未来の出来事への「心構え」が関わっています。「心構え」とは、心の準備のことです。

心を準備する方法

この文脈における「心の準備」とは、将来起こることに対してこんな気持ちになるだろうなと予め考えておくことです。つまり感情のシミュレーションをすることが心の準備なのです。先に起こりそうなことが分かっていれば、感情に飲まれたり、うろたえたりすることを抑えることができます。

たとえば、自分が舞台の上に立って何かの講演をすることになったらどんな気持ちになるだろうか、と考えてみましょう。小学校の体育館くらいの大きさの会場に200人のお客さんがいるとします。そんな場面に立ったら……おそらく緊張するでしょうね。では、より詳細にどんな気持ちからその緊張は生まれているのでしょうか? 上手くいってほしいという期待、失敗したくないという不安、注目されたいという欲求、次に何を言おうかという焦り……などなど思い浮かべられるものに事欠きません。そうして、自分が感じうる可能性を挙げておくことで実際の場面への対処を用意することができるのです。失敗した場合のリカバリー策を用意しておけば、より安心して事に臨むことができるでしょう。

覚悟と責任感

責任とは、自分の行動の結果への応答可能性のことです。この可能性は高かったり低かったりするはず。とすると、覚悟をすればするほど、応答可能性は上がります。なぜなら、予めどのように応えるかを備えておく分、応えられる可能性が上がるからです。

覚悟しておくと、より責任感を持てるようになるわけですね。

まとめ

覚悟とは、将来起こることへの心の準備のことです。これは、具体的な状況と感情のシミュレーションによって備えておくことができます。覚悟をすることによって責任感は向上します。なぜなら、責任とは自分の行動の結果に対する応答可能性という意味で、シミュレーションをするほど、その結果に応えられる可能性が上がるからです。

おわりに

大きなことに当たるとき、よく「覚悟を持て」と言われます。私はその強いられる感じや無力感に、いやーな気持ちを持っていました。けれど、このような具体的な方法を見つければ、無力感を感じるどころか想像力を駆使してより能動的になれるのではと考えました。

自分からいろいろなアプローチをかけられるなら、覚悟への負担を減らし、それどころか楽しむこともできるはずです。

よろしければ、スキを押していただけましたら幸いです。


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