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働きやすさ vs 給与

これって本当に難しい。

かくいう私もこれに悩み、一度転職をしている。
そして更にわからなくなってしまった。

1社目は食品卸の企業で、
輸出業務に携わっていた。
会社の中でも1番と言える程の働きやすさで、
幸いなことに職場環境にも恵まれた。
正直、不満はなかった。
しかし年次を重ねていくたびに、
私の中に2つの怖さが生まれた。
1つ目は給与、もう1つはビジョンのない流れの中にたゆたう自分。

給与に関しては事務職という職域もあったが
周りに比べても1番低かった。
ボーナスは頂けるものの嬉しさを感じたことはなかったし、そんなもんかとも思ってた。
1人暮らしの私には厳しかったけれど、
それ以上に周りの方や働きやすさに
恵まれていたから。

でも4年目を迎えるころに
このままここで働き続けていたら、
安定はしているだろうけど
こんなに変化のない流れの中にいていいのだろうかと不安になった。
正直役職がつくような大人になりたい訳ではない。
でもだからといって、
目標を見つけることができなくなった環境の中に
身を置き続けることが怖かった。

この時私には選択肢が3つあった。
①同じ部署で営業を目指す
②部署異動をする
③転職をする

そして私は③の転職を選んだ。
①を選んだら転勤の可能性があって、
②を選んだら給与アップはかなわないから。
転職という選択で私が今抱えている2つの恐怖を乗り越えることができると思った。

そして同業他社から内定を頂くことができ、
目標であった給与アップと今までの業務を活かしたキャリアアップが叶った。

1社目を離れることは本当に寂しかった。
居心地が良かった場所を離れて
新しい環境に飛び込む不安は
もちろんあったけれど、
温かい言葉をたくさんかけてくれた方々に、
胸を張って頑張っていると言えるように、
成長したと思ってもらえるように頑張ろうと
心に誓った。

それなのに
その誓いは儚く散ってしまった…

新しい職場は働きやすさの「は」の字もない。
在宅勤務はなく、むしろ在宅勤務は休みという
認識であたりまえに業務時間外に会議が入ってくる。
そして会社にいる時間が長い程評価される。

それでも仕事内容が充実していたら
こんなに毎日がしんどくなってしまうことはなかっただろう。
自分の仕事の幅は広がったとは感じているが
超管理型の職場で、夕方に今日中の仕事を渡されることもしばしば。
上司の気分によって左右されるスケジュールや業務。

働きやすさと引き換えに手放した代償の大きさを感じている。

でもだからといって
後悔をしているわけではない。
転職という道を選んだからこそ気づけたことだと思っている。
それに仕事の幅も広がった。
布団から出たくない日もあるし、
休日遊びに行きたいと思えないほど疲れ切っちゃうときもある。
それでもきっとこういう経験が少しずつ少しずつ私の身になって厚みのある人間になれるんだと信じている。

働きやすさ vs 給与
まだ答えはわからない。
そして、白黒つけたいとも思っていない。
でも、自分がここだと思える点Pを見つけたい。
まだまだ私の点Pは止まらない。

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