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「落合陽一式プロンプトで新レシピ考案するサービス」をさっそく使ってアスパラガスの料理を作ってみた

とても興味深い斉藤 滋さんのnoteを発見。さっそく使って料理を作ってみた。

ちょうど先日いただいてきた極太アスパラガスがあったので、これを使えるレシピを「新レシピ考案AI(β)」を使って探してみる。

こんなメニューがいいなぁと思っていたのは、「アスパラガスを食べている感のある前菜」。「アスパラガス 卵 チーズ 前菜」「アスパラガス ジャガイモ 前菜」など入れてみたが、いまいちピンとくるレシピが出てこない。

そこで、もう少し自分がもとめているレシピを具体的にして、「茹でたアスパラガスに合うソース」と入れて、2回目に出てきたこのレシピがこれ。

おお、いいかも! 材料も揃っているし」で、さっそく作ってみた。

作ってみる

AIが考案したレシピ

アスパラガスの茹で汁を使った、ピリ辛オイルソースです。

【材料】
・アスパラガスの茹で汁 50ml
・オリーブオイル 80ml
・唐辛子 1本
・塩 少々

【作り方】
1.アスパラガスを茹でながら、茹で汁を集めます。
2.唐辛子を縦半分に切り、種を除きます。
3.フライパンにオリーブオイルを入れ、弱火で唐辛子を加熱します。
4.唐辛子に辛味が出てきたら、アスパラガスの茹で汁を加えます。
5.弱火で約5分間、茹で汁とオイルを混ぜ合わせながら、ソースを完成します。
6.塩で味を調え、茹でたアスパラガスにかけて、お召し上がりください。

このソースは、アスパラガスの旨味がたっぷり含まれた茹で汁を利用しているため、アスパラガスとの相性が抜群です。また、唐辛子のピリ辛がアクセントになって、クセになる美味しさに仕上がります。

【作るうえでの条件】

分量と作り方は、レシピ通りに行う。そのかわり、レシピに書かれていない工夫はしてもよい、という条件で作ってみた。

アスパラガスの茹で汁にいかにアスパラガスのうま味(アスパラギン酸)を染み出させるかが料理のポイントと理解し、アスパラガスの皮と硬い根の部分に加え、ベジブロス用に冷凍しておいたアスパラガスの茎を追加で数本分入れて、アスパラガスを茹でる用の湯を用意した。このあと煮汁を使うということで、塩分はあまり強くしすぎず、やや塩気がある程度にした。

アスパラガスの茹で方はレシピにないので、自分の好みで。竹串が入るようになれば、ゆであがり。家で食べるだけなので、おかあげにした(冷水につけて色止めはしていない)。

ここからレシピスタート。オリーブオイルで唐辛子を加熱して、辛み成分を油にうつす。辛いの好きなので、さっそくレシピから逸脱して、細かく唐辛子を切ってしまっている(レシピをよく見ないのはいけない)。

アスパラガスの茹で汁を加える。オイルを混ぜ合わせながら、ということで、ドレッシングのように乳化させることもできる?、ホイッパーで混ぜてみたが、まったくそんな気配がない。途中で茹で汁を加えて、オイルと同量に液体量をしてみたがこれもだめ。乳化剤がないとまったく乳化する気配なし。

5分経ったので塩で味をみて、茹でてあったアスパラガスとともに盛りつけてみる。アスパラガスを食べてる感はあるので季節の料理としては良さげなビジュアルである。

実食

極太で旬の茹でたアスパラガスをシンプルに楽しめるソースとしては良かったと思う。けっこう辛くなるかなと思ったけど、かける量も大してないので、ほどよいピリ辛感とオイリーさがあって食べやすかった。

味のイメージとしては、ニンニクを入れていないアスパラのアヒージョを想像してもらうといいだろう。実際作り方も、アスパラを先に茹でておいて、アヒージョのオイルソースを別に作って、最後に合わせたようなものなので多分イメージは伝わるのではないかと思う。

使ってみた感想

アスパラガスの料理にしよう」と決めて、いろいろ食材や料理ジャンル、食べ方などを入れてレシピを考案してもらったが、なかなかその日の気分で食べたいと思うレシピがでてこなかった。

少し使っているうちに、たとえば「アスパラガスのおいしい食べ方」や「おいしかった料理」の記憶をもとに、そこに寄せていくような検索ワードを入れていたことに気づいた。

そこから、もう少し自分がアスパラガスをどう食べたいのかを考えて、「やっぱ茹でて食べたいよね」というところまで絞り込んでみたら、結構すぐに気分にあうレシピがでてきた。このピリ辛茹で汁ソースは、「茹でたアスパラガスに合うソース」という検索ワードで2回目に出てきたもの。ちなみに1回目のレシピは、ポン酢を使った和風ソースで、洋食好きな僕にはあまりピンとこなかった。

よく言われているように、「指示を出す側の質」というのもAIにレシピを提案してもらう上で必要になってくることは、おおいに実感できた。

実際に作ってみての感想は、レシピに意味を持たせるようとする、いわゆる「レシピの行間を読みたがる」自分としては、AIがレシピを提案しているとはいえ、その作り方にする意味を探そうとしているのがおもしろかった。

逆にいうと(逆かどうかはわからないけど)、このピリ辛茹で汁ソースのレシピをみたときに、バッと作り方と仕上がりのイメージ、味のイメージができたというのが、このメニューを作ろうと思った大きなポイントなのかもしれない。

ということは、料理がまったくできない人(僕はある程度できる部類として)にとっては、終始何を作っているのかわからなくて、出来あがりの味も想像できないのは大変なのではないかと思った。それに、AIが出してきたレシピをみて「よし作ろう!」と決めきれないんじゃないかとも思う。

もちろんこのサービス自体が「斬新なレシピを考案」するものであるので当たり前だし、僕自身が、「おいしくないとダメ原理主義者」でもあるので、また違った人が使ってみたら、別の感想を抱くかもしれません。それを理解したうえでまったく新しい食事の体験になると面白みを感じる人たちもいると思う。

自分自身がどう使っていくかという点では、たとえば肉料理を使ったときの付け合わせで、食材が決まっていたりしたら、それをもとにAIに代わりに考えてもらって、「おお、いいじゃん」というのを選ぶというのがいいかなと思いました。

また、使ってみていい使い方があれば、noteにまとめてみます。

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