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Work|SDGsについての覚書

先日、話題の展覧会「性差(ジェンダー)の日本史」を千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館まで見にいってきました。閉幕前日だったこともあって、事前予約は終了。展覧会にもSDGs的なテーマが入り込み、かつそれが人々の関心を得ているというのは、興味深い事例だなぁと。

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いま進めているプロジェクトでもサステナブルやSDGsを意識した取り組みをしていきたいという話もあり、あらためてSDGsってなんだっけ?ということを覚書として書いておこうと思います。

SDGsには17のゴールが設定されている

持続可能な開発目標=SDGs:Sustainable Development Goals」 は、2015 年9 月に開かれた国連サミットで、全会一致で採択された国際目標です。持続可能な世界を実現する具体的な目標として、17のゴールと169 のターゲットが決められ、2016 年から2030 年まで「誰一人として取り残さず」ゴールすることを目指しています。

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日本では、2016 年12 月に、日本らしい実現の方法として「SDGs アクションプラン2019」を決定。8つの分野を優先的に取り組むことを決めています。

❶あらゆる人々の活躍の推進
❷健康・長寿の達成
❸成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
❹持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
❺省エネ・再エネ、気候変動対策、循環型社会
❻生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
❼平和と安全・安心社会の実現
❽ SDGs 実施推進の体制と手段

SDGs の17 のゴールは互いに関連しあい、同時にお互いの解決を目指すものです。飲食業界でも、サステナブルな海洋漁業の実現や食品ロス、包装ゴミの削減、食材のフェアトレード、働き方の見直しなどを解決していくことで、世界全体で目指す持続可能な社会の実現を後押しすることができます。

僕は、外務省が作ったこの動画が比較的わかりやすいなと思っています。

この動画の中では、たとえば「食品ロスに新しい価値を与えたい」という目標のもと、破棄される食材を回収して、畜産業や農業の飼料などに再利用するような取り組みは、食品ロス削減だけでなく、貧困問題やクリーンエネルギーなどの解決にも影響を与え、以下のような7つゴールの達成を含みます。

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すべての人が働きやすい職場に」を目指した飲食店などは、男女の差だけでなく、国籍による差や年齢、障がいの有無に関係なく働くことができるような働き方の実現は、SD G sのなかでも5つのゴールに関連する取り組みです。

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きれいな海を未来に残したい」という活動でも、海に近い店なら、海洋ゴミの回収や解決に向けての啓蒙活動に取り組むこともできます。海洋資源を守るほか、住み続けられる町の実現や、人や国の不平等を解決することに繋がるなど、5つのゴールに関係しています。

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このように、「サステナブル=SDGs」のように考えがちですが、地球の環境を良くして、持続可能な社会がつくるサステナブルな世界を達成するためも具体的な目標・ゴールがSDGsであると理解するとわかりやすいかもしれません。

これから始まる新しいサービスは、まずこのSDGsのどこを目標にしていくかを考えることが、より社会や人々に支持されるサービスを生む第一歩なのではないでしょうか。

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明日は「Life」。伊勢海老漁の経験から実感した「投資」について。

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