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一周回って「百姓」が最強説。

新型コロナウイルスで緊急事態宣言が出されていた時期、私は育休中で、7月にようやく育休を終え、仕事復帰をしました。

沖縄の過疎高齢化が著しい田舎に住んでいますが、住んでいるこの地域の、観光交流事業を通した地域活性化にかかわる仕事をしています。いわゆる地域コーディネーターです。地域の課題を解決するために、地域の方々と一緒に様々な事業を展開しています。

地域コーディネーターは人と人とが関わる仕事。

それは「地域の人×地域の人」「地域の人×地域外の人」というパターンがありますが、

この新型コロナウイルスの影響で「地域の人×地域外の人」の交流の場づくりは現段階では8月末までストップする予定。

沖縄県自体が観光立県であり、観光業が県内でも大きな産業ですが、県外から、海外からの来訪者が大幅に減っているのは完全に大きな影響を受けます。

総会に向けて、組織として活動計画を立てていますが、そこで感じたことを記録します。

確かな何か1本のリスク

私の所属する組織でも、収入の6割を占めるのが「地域の人×地域外の人」の交流の場をつくる事業です。

事業を始めて7年の組織ですが、台風等の自然災害もありましたが、なんとか乗り越えて年々事業拡大をしてきました。

しかし今回のように、人と人とが対面すること、直接会うことができなくなった状況では本当にできることが限られます。

よくオンライン〇〇というものがありますが、田舎で「地域の人」が高齢者のこの地域。

まず電波が悪い。プライベートでよく行っていたオンライン飲み会も途中離脱やフリーズはよくあるネタとなっているくらい。

LINEをようやく最近使えるようになった地域の人。もちろん使えない方もいらっしゃいます。全員が一律のスキルがあるわけではありません。携帯の電波も天気によって変わるお家も。

もはやそれくらい電波から離れられることが魅力だったりする地域なので、オンライン〇〇は事務局が会議等では以前から使用していましたが、商品としては商品化に時間がかかりそうです。

対面の温かなコミュニケーションのみの事業でしたら(実際に県内にはそれのみの組織もあります)、この新型コロナウイルスで廃業の危機にもありました。この1本を極めることももちろん大事ですが、私の組織ではほかの事業も行っていました。

田舎の課題は多様、だから事業展開も多様。

こんな時だからこそ「地域の人×地域の人」の関係をより濃く、広く作れる時期。

教育委員会から委託を受けた学校と地域の連携協働を促進するコミュニティ・スクールの推進も事業として行っています。

この活動を通して地域の方々と情報交換をより密に行い、新たな事業展開を考えたりしています。

そう、地域活性化は外から人を呼んで儲けることだけじゃないんです。

ある時はピシッとした服を着てパワーポイントを用いてプレゼンを行い、

ある時は地域の方と一緒に畑に入り、

ある時は宅建を持ってる方と一緒に空き家の確認をしたり、

ある時は海へカヤックガイドをしに行ったり、

ある時は地域の自然素材でものづくりをしてみたり。

組織で働く職員ができることをできる限りやってみる。そんな一歩一歩が事業展開につながることも。

こんな時だからこそ、稼げる1つに依存せず、百姓のようにあれやこれやもできるチカラを。

それこそが「生きるチカラ」、それは暮らしだけじゃなくて仕事としても「生きるチカラ」。

多様に変わりゆく社会で生き残っていくために、もっともっとチカラを付けていけるよう、学び、成長し続ける自分、職員、組織でありたいです。

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