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香道「蓮心流」Ren Shin Ryu

先月ベトナムに滞在した経験と世界各地の方々からの要請もありまして、これまで20年近く続けてきた世界のお香の調査・研究、聞香会、オリジナルのお香づくりをすべて統合し、2023年7月吉日に香道「蓮心流」Ren Shin Ryuと名前をつけました。活動はこれまで行ってきた内容そのままですので、新しく活動を開始するというわけではありません。

これを決めた一番の理由は、海外からのお客様に香道「御家流」「志野流」どちらでしょうか?というご質問を受けることが多く、私の聞香会は独自のスタイルですので、いろいろと説明しなければいけないことが多かったためです。そして、なによりも、古代蓮の花の優美でしなやかな姿となんともいえない香りが大好きで、日本人女性として蓮のように生きていきたいという願いとともに「蓮心流」Ren Shin Ryuと名前をつけたのです。

私は、20代の時に東京で「御家流」香道をはじめた後に、8年間住んでいたボストンで「志野流」香道のお稽古をいたしました。公家と武家という全く異なる考えた方の香道について学ぶことができたことはとても幸運でした。

そして、アメリカのレスリー大学と大学院で芸術療法を学び、修士号を取得し、東京で仕事をしているうちに、芸術療法が目指していることが、聞香を通してより短時間で体感できることに気づいたことが、大きなターニングポイントとなったのでした。

「御家流」と「志野流」のお稽古の中心が組香(競技形式)であることから、私が目指している境地と違うため、永年にわたって、自分のオリジナルのやり方を試行錯誤を繰り返しながら模索してきました。

現在行っている聞香会では、万葉集・古今和歌集などから選んだ和歌をテーマに、厳選された高品質の伽羅と白檀の香木の香りを無になってゆったりとした呼吸とともに聞いて、陰陽のバランスを調え、気・血・水の流れをよくした後、私が古代蓮を使い真心をこめて創作している「熟香®マナ」(煉香の進化系)の香りによって、至福の時を味わいます。そして、ご希望があれば、オリジナルの「祥香®インセンス」や「熟香®ロータス」(キフィの進化系)の香りを体験していただくというかたちをとっております。

永い間、聞香会を続けてきた結果、一番実感していることは、最高峰の伽羅の香りは、心身が元気になるだけでなく、魂の滋養となり、継続して香りを聞くと、カルマを解消するくらい、不思議な力を宿しているということです。古代蓮・伽羅などを使って祈りをこめてつくることで、永遠のいのちを宿す「熟香®マナ」も、それに匹敵するくらいの作用があるのです。

残念ながら、ベトナム産の上質の天然の伽羅はもう産出されません。そして今、ベトナムではサステナブルなやり方で人工的につくる沈香の生産が盛んです。残念ながら、香道で使うには香りに深みがないため、決して満足できるものではありません。ただ、お香をつくるための香材として使うことは全く問題がないのです。とくにベトナム産のお線香は大好きな香りです。

ありがたいことに、日本国内には、まだまだ天然の伽羅や沈香がたくさんあります。希少性の高い野生の香木は、単なるお香遊びで使うには、あまりにも贅沢です。

そこで、世界各地から聞香会にご参加下さる方々の「身体・心・魂」が元気になり、一人ひとりがおだやかな状態を保つことによって「世界の平和」を目指し、「まぼろし」ともいえるような伽羅の香りとともに「地球環境への意識の向上」に目覚めていただきたいという「こころざし」をもって、これからもずっとお香の仕事を続けていきたいと願っております。

夏の間に、ホームページ上で詳しい活動内容についてアップする予定です!
できれば、素敵な動画もつくりたいと考えております。



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