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【漫画】 孤立した島民が向き合った火災 気仙沼大島

気仙沼大島の震災後のお話を漫画にしています。
2011年3月11日、気仙沼を襲った津波は家屋や船舶燃料用のタンクをなぎ倒し重油と瓦礫が海に広がりました。本来燃えにくいはずの重油。しかし大量の瓦礫や陸での火災、風など様々な条件が重なり重油に引火し、大規模な海上火災が発生します。
文字通りの「火の海」が押し波引き波に流され燃え広がる中、災は離島、気仙沼大島にも広がりました。

フェリーを流され、停電し、情報もなく、外からの助けもこない中、気仙沼大島の住民らは島まるごと焼き尽くされるのではないかという恐怖を感じたと言います。


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大地震が発生したのは平日の午後。島の若い男性らは本土側に渡っていたため、最初は島に残っていた消防士や消防団が消火に動きました。島の港は瓦礫に覆われていて大きな船は近づけない中、生き残った小さな船がかろうじて、瓦礫を目視で避けながら本土と島を行き来していました。この船で、本土に渡っていた島民の中から消火活動に関われる人を優先的に島に渡しました。
その一方、子どもや高齢者を島から避難させなければと、一時期は全島避難も検討されていました。体育館に避難していた中学生の女の子は「このまま死ぬのかな」と覚悟をしたといいます。

避難所となった学校体育館には、津波を免れた商店や旅館が食糧を持ち寄り、大人や子供が炊き出しをしました。今後、できればそうしたエピソードも聞かせてもらって、新たな漫画にしていけたらうれしいです。


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