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大河ドラマ『光る君へ』関連マガジン

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大河ドラマ『光る君へ』に関連する記事をすべて収めてあります。毎週放映後の感想や参考本、また紫式部に関わる地への旅行記も更新します。
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#平安時代

■大河ドラマ『光る君へ』第27話「宿縁の命」感想―たとえば、君がいるだけで心が強くなれること

さて、一週の休みを挟んだ大河ドラマ『光る君へ』第27話です。 私の書く記事のなかで、この大河ドラマの感想がもっとも字数が多く、内容もぎゅぎゅっとしているため、「一回やすみ」が入るとその週はなんとも手持無沙汰になると判明……ずっと書いていると、やはりそれが「習い」になるのだなと実感したのでした。 そんな待望の第27話「宿縁の命」は、のっけからめっちゃ蔵之介さまな『源氏物語』が展開されましたね。なに、その懐の深さ……惚れてまうやろ! と生涯道隆さま推しを自認するワタクシでさえ

■大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」感想―少女たちは自らの足で堂々と荒野を歩む

大河ドラマ『光る君へ』第26話「いけにえの姫」、いかがでしたか。 最後の最後で何かしらの衝撃波をかましてくるのがドラマの常套手段とはいえ、あの構図と予告編が炸裂させたモノは、情緒をものっそい高低差を持つジェットコースターに乗せてくれました。 日頃、主人公にほぼ興味を示さない私でさえも、あのときは と叫びましたとさ💦 大弐三位、誰の子だよ…(/ω\)イヤン しかも、7日は放送休止とか…やきもきやきもき… ・ ・ ・ というわけで、一条天皇への行成どんの説得「円融院の

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■大河ドラマ『光る君へ』第24話「忘れえぬ人」感想―「寒いね」って言ったら「寒いね」って聞こえるしあわせ

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第24話の放映が……って、物語がもう既に半分公開されてしまったのですね⁈ この間、第1話だ! 道隆さまだ! と大騒ぎしていたのに。 一日が過ぎるときの体感の時間はさほど早くないのに、「1年」という単位で見ると「え、マジで?」となることしばしば……特に今年は、ご丁寧にも、梅雨前に一度「夏」がフライングしていますからねぇ。だから、余計にそう感じるのかもしれません。 というわけで、オープニングクレジットで「藤原公任 町田啓太」と公任さまのお

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■大河ドラマ『光る君へ』第21話「旅立ち」感想―あなたの一日が終わるときに、そばにいるね

えりたです。 突然ですが、6月2日は「本能寺の変」が起きた日です。今でこそ、何やら年中行事のように燃えさかっていますが(え)、天正10年のこの日に織田信長公は天下統一の志は半ばのまま、現世との縁を断ち切られます。 そして、第21話で燃えさかる二条第と、火の海のなか一人静かに逝こうとなさる定子さまを見たとき、私が思い浮かべたのはこの「本能寺の変」でした。 無念さも悲しみも覆い尽くすような、生への諦念。あるいは、やっと終わることができるのだという、ほんのりとした安堵。 そ

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■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅⑦―びわ湖/におの浜へ行ってきました

えりたです。 1月の終わりに、滋賀県大津市で開催された「大河ドラマ『光る君へ』スタート記念スペシャルトークショー」へ参加しました。当選倍率3.4倍をくぐり抜け、制作統括の内田ゆきさんと、ききょう/清少納言役のファーストサマーウイカさんのトークショーをめいっぱい堪能したのです。 そのときの記事はコチラです。 今回は、そのときに思いがけず「琵琶湖」に辿り着いたお話です。しかも、そこは『光る君へ』主人公まひろが越前へ渡るときに通った(かもしれない)場所だとか。 予備知識なく

■大河ドラマ『光る君へ』第20話「望みの先に」感想―コントの先に推しがいた

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』も第20話まで来ました。日本史上最大の推しさまである藤原道隆さまが天へご出立になってからもう3週も経つのですね(涙)かなしい… と、ワタクシったら、いつまでも悲しみに暮れていますが。そんないたいけな?ワタクシをさらに奈落の底へ落してくれる「長徳の変」がどしどし進む第20話。もうメンタルが、メンタルがぁ……(´;ω;`)ウッ… そんなこんなで、悲しみの予兆に打ち震える前回、第19話の感想がこちらです。 ではでは、第20話の感想に行って

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■大河ドラマ『光る君へ』第19話「放たれた矢」感想―「来ちゃった♡」と宣う白馬な王子と風雅に生きるイケメン

さて、第19話です。 ちょうどこの日は外出しており、リアタイできずでした。さらに今週は仕事でばたばたしていたこともあり、ようやく今日(第20話放送前日)視聴し、見ながら「もう道隆さまはいらっしゃらないのだなぁ」とじわじわしたりもして。 考えてみれば、道隆さまがご出立になってから、もう2週間が経つのですね。そんなこんなで第19話です。 ラスト1分で長徳の変が始まり、中関白家推しのワタクシの心は奈落へ向かってそろりそろり。「隆家さま、誰がどう見ても高貴な身分の方の牛車なのに

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■総アクセス16万ビューを達成しました!

えりたです。 先日久しぶりにダッシュボードを覗いてみたら、総アクセスが16万ビューを超えていました。 10万ビューを超えたのが昨年の九月ですから、8か月かけて6万ビューを積み重ねたことになります。 記事更新のたびに読みに来てくださるみなさま、たまたま見かけてご来訪くださったみなさま、お気持ちを飛ばしてくださるみなさま、本当にありがとうございます。 この数字は自分だけでは絶対に達成できないものです。ご訪問くださる、読んでくださる方がいてこその数字。この高揚感と感謝をわす

■大河ドラマ『光る君へ』第18話「岐路」感想―兄ってやつはどいつもこいつも

さて、第18話です。 第17話で、ワタクシの日本史上最大の推しさまである「藤原道隆さま」が天へ向けご出立になりました。そもそも「映像苦手民」なワタクシは、実は大河ドラマ『光る君へ』を見るのをもう辞めようかとも思っていたのです。 ですが、少なくとも、道隆さまがあれほど行く末を気に掛けられた「中関白家」を最後まで見届けることはせねば…と謎の使命感に駆られ、今週も視聴することに。 というわけで、今週もがんばって書いていきたいと思います。その前に、先週の振り返りはコチラから。

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■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅⑥―国宝「道長の経筒」に会いに行ってきました

えりたです。 「本物の迫力」というのは言葉に尽くせぬものです。以前、名古屋にある徳川美術館で【義元左文字】を間近に見たことがあります。あのときの「ぞくり」とナニカが背筋を走った感触は未だに忘れることができません。 そこにそっと佇んでいるだけなのに、怜悧な覇気を発しているような。「刀で斬る」ことの本質を、身体の芯に冷え冷えと突き刺してくるような。そんな存在感が無言の圧をまとって、身の内を走り抜ける。今思い返すだけでも、背骨にぴりりときます。 そんな出会いがあってから、私は

【写真館580】宇治橋の紫式部像

今日の一枚はコチラです。 4月に宇治へ旅をしにまいりました。宇治にできた大河ドラマ館に行くのが主目的ではありましたが、せっかく行くのだからと思い、宇治であちこち歩き回ることにしたのです。 そのとき出会ったのが、宇治橋近くにいる「紫式部像」です。 宇治といえば、『源氏物語』の第3部宇治十帖の舞台となった場所です。それにちなんだ像が、宇治川のほとりにわりとあっさり置かれていました。 大河ドラマ『光る君へ』が始まってから、私はあちこちの紫式部像に会いに行っています。 場所

■大河ドラマ『光る君へ』第17話「うつろい」感想―今日をかぎりの命ともがな

えりたです。 大河ドラマ『光る君へ』第17話……終わってしまいました。えぇ、ワタクシの歴史上の最推しであらせられる藤原道隆さまが天に召されてしまったです…… いや、「歴史上の推しさまが天に召されること」は織田信長さまで慣れていると思っていたのです。だって…昨年の『どうする家康』を含め、年に何回か「本能寺の変」って描かれるじゃないですか。だから、ちょっとした年中行事的なナニカのように思っていたのです(え) 駄菓子菓子。 第17話のラストで描かれた、あの道隆さまの最期のご

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■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅⑤―パブリックビューイングへ行ってきました

えりたです。 先日、滋賀県大津市へ行ってまいりました。大津への訪問は2度目です。1度目は1月末日、放送開始記念のスペシャルトークショーに当選し、赴いたのでした。 このスペシャルトークショーから2か月半ほど経った4月14日、今度はNHK大津放送局さま主催の、大河ドラマ『光る君へ』パブリックビューイング&トークショーに当選し、馳せ参じたのです。 今回は、お昼に放送される『光る君へ』第15話を大津市生涯学習センターのホールで、大画面で拝見した後、第15話のキーパーソンでいらっ

■大河ドラマ『光る君へ』第14,15話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。 第14話、第15話では、それまでお話の権謀術数編を牽引されてきた兼家パパりんがご退場になり、道隆さまへと権力の移譲がなされました。 そうして、中関白家強火担のワタクシが感想記事で沸き散らかす結果に……4000字を超える字数を書いているくせに、ただただ関白道隆さまの「白の冠直衣」姿のアクスタをくださいと懇願している記事たちがこちらです。 まさかの、2週連続タイトルに「アクスタ」の語を混入させる傍若無人っぷり(笑)えぇもう、煩悩は全力で開示していく所存です。