第100部まで見せてくれ―ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム~
行ってきました。
以前この記事で書いた「まふまふ」のライブ
「ひきこもりでもLIVEがしたい!〜すーぱーまふまふわーるど2019@メットライフドーム〜」
会場はメットライフドーム。なんと、この日のチケットは完売、満員御礼。
ちなみに、メットライフドームのキャパご存知ですか?
35000人らしいです。そして完売。
すごくない? すごいんです、まふまふ。まずはそれだけ把握しておいてください。
*
17時前会場に入る。
メットライフに来たのは二度目だった。初めて来たときも「でかいな」と思ったけど、改めて、広い。でかい。しかもユニットとかグループじゃなくてワンマンライブだ。
西武ドームでワンマンライブする人生って、それどんな人生よ。
開演を待ちながら、感嘆と賞賛の入り混じった気持ちで私は広大な会場を眺めていた。
さっきの記事でも書いたのだけど、私がまふまふのことを知ったのは今年の2月、超最近の話だ。
ものすごく衝撃的だった。
この声、何? 男? 女? 人間にこんな高音出せるの?
そこの角を曲がったらブラックホールとぶつかったみたいな、突然で圧倒的で抗いがたい出会いだった。
そこからは一気だった。
一度聴いたら離れない唯一無二の声、思わず駆けだしたくなるような疾走感のあるメロディ、突き刺さって抜けてくれないとがったフレーズ。
知れば知るほどのめり込んだ。
楽曲を生み出すペースも異常に早いのに、ユニットでの活動もして、企画動画を上げたりゲーム配信したり、チートでブーストかけてるとしか思えないスピードで生産を続けていて、ちょっと足を浸すくらいのつもりだったのに、供給の奔流に呑まれてあっというまに首まで浸かってしまった。
そんなわけでライブまで来てしまったわけです。
開演。円柱型のスクリーンが持ち上がって、足元からゆっくり姿を現すまふまふ。
トレードマークの白い髪も見えてくる。
――いる。実存。そしてその声も実存。すごい。
1曲目は『輪廻転生』。
代表曲の一つなので、こんなに冒頭に持ってくるんだ、とちょっと驚いた。
だけど、『ベルセルク』『立ち入り禁止』『ジグソーパズル』と有名曲が続くのを聴いているうちに気づいた。
この人、クライマックス曲しかないんだった。
いきなりてっぺんに突き上げられて、ライブはそのまま最高潮を突き進む。
何度か衣装を変えながら、舞台の上で鞠みたいに跳ねまわる姿はとにかく楽しそうだった。
ゆっくり日が落ちていくなかで、白に赤に変わるサイリウムの海がとにかく綺麗だった。
「すごい綺麗。宝石みたい」
まふまふが言う。
一人一人の顔なんて到底見えないに決まってるけど、こうして光を灯すとちゃんと見えるんだと思ったら、なんだかじんとしてしまった。
今ここで私たちちゃんと対面してる。
あっという間に時が過ぎて、「特別な曲です」とラスト『夢のまた夢』を飾る。
これ、ただただ盛り上がるいい曲なのでみんなに聴いてほしいまじで。
ありがとー!と言ってたハケて言ったけど、まふまふと言えば、の『すーぱーぬこになりたい』や『やっぱりぬこになれんかった』はまだ歌われていない。アンコールに入るのかなと思って手拍子を続けていたら、向こうから歓声が上がった。
まふてる(というてるてる坊主のオリジナルキャラ)の気球型ゴンドラに乗って空からまふまふが現れる。猫耳つけて。『やっぱりぬこになれんかった』のメロディと共に。
アンタこれ!アンコールでやることちゃう!
こんなん…こんなん最高やん!
ステージに戻ってさらに二曲歌った後、ステージの中心で静かに語り出した。
私が書くのはやぼな気がする。本人がTwitterに上げていたので貼ります。
涙ながらに、言葉に詰まりながらこれを語っているのを見て、虚を突かれた思いがした。
私はただ、西武ドームすげーな、ライブ楽しみだな、としか考えてなかった。
でもまふまふにはここにたどり着くまでの道のりがある。なんとなくは知ってたけど、とても平坦ではない過去がある。それを経て、今日ここに辿り着いたんだ。
西武ドーム35000人。普通のことじゃない。簡単にできることじゃない。本当に、本当にすごいことなんだ。たくさんの苦難があって、それでも音楽を続けてきたからここにいる。
西武ドームでワンマンライブする人生ってまじでなんなんだよ。まじですげーよ。そんな誇れる人生に辿りつけて、本当によかった。
前の記事を書いた時、私はまふまふをただただ「天才」と書いてしまったけど、訂正したい。
強くて弱くて愛らしくて、この上なく努力家の、天才だ。
最後の最後は、やっぱりこれだった。
吹っ飛ぶほどの勢いでサイリウムを振った。ライブが終わった瞬間に地球爆発してほしいほど楽しかった。にゃんこには関係がにゃい!
*
ライブが終わった後、まふまふが衝撃のツイートをした。
これの何が衝撃かって、今まで何年もずっとマスクをしてて、顔出しをしてなかった。
ツイートを見た瞬間「え? え? 何? なんでなんで?」としか言えないbotになってしまった。
ああでもそうか、もういいんだね。もう大丈夫って思ったんだね。そう思えるくらい、今日という日は特別だったんだね。
一緒に見に行った人に思わず言った。
「今日は『まふまふ 第2部完!』」って感じなんでしょうね。」
2部、というのは、まふまふがまふまふになるまでの第1部が存在するだろうなと思ってのことだ。
そしてもちろん、物語が終わるという意味で言ったんじゃない。
第3部も、第10部も、第100部も、どこまでもあなたの誇らしい人生と音楽を見せてください。
ハッピーになります。