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スキーボランティア体験記。


こんにちは、eringishimejiです。

小学生の子ども2人を育てています。

冬休みが明け、札幌の小学校ではスキー学習が始まりました。

うちの子達の小学校では3年生からはスキー場へ行きますが(1日がかり)、1年生の息子達は校庭で行います。

連続2時間授業×全5回。
生徒約100人に対して担任の先生は3人。

それで、スムーズに安全にスキー学習ができるよう、保護者に対しお手伝いのボランティアが募集されます。1回に10人前後。

先日、そのボランティアに参加したのですが、なかなか貴重な体験だったので、今日はそれを書いてみたいと思います。




スキー学習。

移り住んだ私達からすると、学校生活において一番不安で謎の案件だ。

色々情報を仕入れ、準備してきた。

こちらの子ども達はみんな小さな頃から経験していて滑れるのかと思っていたが、わざわざスキー場に行く家庭は実はそんなに多くなく、技術の習得にはスキースクールに行かせる家庭も多いようだ。

だからスキー場に行き、スクールも体験、近所の公園でも練習した息子は以外と経験している方なのかもしれない。


私がボランティアに参加した日は、2回目の授業だった。1回目は体育館で靴を履いて板を付け、片付けるまでの一連の流れを練習したらしい。冬休みに自宅で練習する宿題も出ていたけど、慣れない子にとっては1人で行うのはなかなか大変だ。親子でいたらつい手を出してしまう。


体育館でスキー靴を履くのだが、スムーズに履ける子もいれば、左右逆に履いたり、金具が硬くて1人では閉められない子もいた。

息子はと言うと。
まず体育館に姿がなかった。
他の子を手伝い、しばらくして探したら、体育館の入口に立っている。

ーーえ、何してるの?

「渋滞してたから待ってたんだよ」

ーーそっか、そっか。

いやでも、もう渋滞解消してしばらく経つけど。

もうみんな校庭に出てるし。

ーーまあいいや、履こうか。

自宅での練習の成果もあり、なんとか自分で履けていた。一安心。


次は校庭でスキー板とストックをケースから出して板を付ける。

つま先を引っ掛けて、踵にえいっと体重をのせます


雪がふかふかしているのでちょっと付けにくそう。それに靴の接続部位の調整ができていないと、うまく付けられない(自分で経験済み)。

地域のボランティアの方や補助の先生も来られていて、私達保護者も手伝う。

スキー板で歩きながら1箇所に集合。

スキー姿の一年生が集う姿はとてもかわいい。


そこから体操が始まった。

ストックを2本束ねて両手に持ち、上半身を回転させてストレッチ。

ストックを雪に刺して、屈伸。手首ぶらぶら。

簡単な動きに見えるが、スキーウェア+板を付けての体操は意外と大変。

バランスを崩して転げる子多発。
自力で起き上がれない子を見つけて手助けする。


次は板を片足だけ付けて歩く練習。

後ろに行ったり、前に戻ったり。

一斉に動くので距離感が掴めずにぶつかり合う。

途中からは一列ずつ歩かせるなど工夫されていた。

先生たちも試行錯誤なのだ。


その時、隣のクラスだが、立ち止まって空を仰いでいるかと思ったら、わんわん泣いている女の子を発見。

近付いて「どうしたの?」と尋ねるが、泣いていて何も言わない。

先生が来て、嫌になっちゃったのかな、滑るのこわいのかな、と色々聞くが、らちがらあかないので、しばらくそのままで様子を見ることに。

ちょっと落ち着いたタイミングでもう一度尋ねたら、「ママに会いたい〜」と言っていた。

そうか、そうか。
他の子のお母さんが来ているのに、自分のお母さんが来ていないから、会いたくなっちゃったんだね。

かわいい。

理由はわかったが、どうすることもできずにいたら、途中で気持ちを切り替えできたみたいで活動に参加していた。

よかった。保護者ボランティアのデメリットだな。



次は両足板を付けて前後に歩いたり、横向きになってカニ歩きの練習。

だんだんコツをつかむ子ども達。

しばらくスキー靴で練習している間に靴底に氷の塊ができて、外すのに大人が3人がかりで苦戦した子もいる。

かと思うと、中にはめちゃくちゃ慣れていて、クロスカントリーをするかのように滑り歩く子もいた。

すごいなー。


校庭には雪でなだらかな丘が作ってあり、今回はそこまで行かなかったが、次回以降はその丘をカニ歩きで上り、滑る練習もするのだろう。

転倒や衝突も多発しそうだな。
ボランティアの出番だな。

みんながえっちらおっちら歩く練習をしている時、数人の子がしゃがみこんだり、板を外して雪で遊んでいる。

疲れちゃったとのこと。

そうか、そうか。
そうなるよね。

一応先生も声をかけるが、無理強いはしない様子。

そのまま活動終了となる。


今度は片付け。

雪をはらって板とストックをケースに入れる。

ケースが行方不明になる子、板がバラバラにならないように巻いていたバンドがなくなり探し回る子、手袋を外して片付けていたら手が冷たくなり動けなくなる子。

さまざま。

自分でなんとかしようとする子も多いけど、手伝い待ちの子もいる。

息子は何とか頑張っていたが、作業が遅く、なかなか時間がかかるので最後だけ手を貸してしまった。

いやこれ。
ほんとボランティアなしだと無理があるし、多分時間が足りない。

息子も含めて。
回数を重ねる毎に慣れるのだろうが、技術の習得以前に越えるべき壁がたくさんあるなあと思った。

100人いれば、予想外のことも多発する。

想像よりはるかにわちゃわちゃで大変で、手伝いがいのあるボランティアを体験し、それでも実行してきた北国の教育カリキュラムに驚きを隠せない。


きっとそれでもなんとかなるのだろう。
または、なんとかするしかないのだろうし、なんとかしてきたのだろう。

すごいな。


そんなことを考えながら、学校を後にする。


初めてお会いするお母さん達と話すこともできたので、収穫の多い1日となった。


あと1回参加予定なので、さらに経験値が上がる予感。


北国、ほんと奥が深い。




最後まで読んでいただきありがとうございました。


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