見出し画像

仕事のリハビリ期間中、できない自分をリフレーミングしてみた。


仕事に復帰して、約1ヶ月が経とうとしている。フルタイムではなく、1日5時間のパートタイムだ。

復帰したのは、2年前まで勤めていた職場。週に数回でもいいから来てと言われ、有難く働かせてもらっている。

ブランクがあったので、しばらくはリハビリが必要だろうな、とは思っていたが、予想を上回るほど、たくさんのことを忘れてしまっている

まず、初日に驚いたのが、人の名前が出てこないことだ。さすがにたった2年で顔を忘れることはないが、名前は別。「〇〇さん!」とすぐに呼ぶことが出来ない。「えーっと…」と言いながら名札をチラ見したりする。これはお互い様かもしれないけれど。

そして、実務。専門分野は、復帰前に軽く勉強し直していったこともあり、数日で何とか勘を取り戻したが、問題は雑務だ。細々こまごまとしていて、でも一つひとつは結構大切なことが無数にある。

パソコン入力もその1つ。「あの画面はどこから開くんだっけ?」、「こんな時は何て書く?」、「こういう場合はAorBどっち?」。一旦は自分で考えるのだが、聞いた方が早そうな時は、近くにいる後輩を捕まえて質問する。ヘルプが必要なアラフォーに、みんな優しく教えてくれる(ありがとう)。

人は、やり続けていないと、こんなにも忘れる生き物なんだということを痛感している。

判断力の低下も否めない。以前ならテキパキ処理できていたことでも、ローディングの時間が長い

そうやってゆっくり作業していても、凡ミスをしたりする。思うようにいかない自分に、もうがっかり。そうか、ここで確認するんだったな、などと思い出しては、たくさんのことを卒なくこなしている現役の皆さんや過去の自分に感心する。

でも、そうやって続けているうちに、徐々に慣れていっているのは感じる。がんばれ、私。


と、ここまで、私のリハビリ期間中の様子について書いてみた。なかなか奮闘していることがお分かりいただけただろうか。

ストレスに弱い私は、早速顎に吹き出物ができたりもしている。おっと、これは良くない。やはり心と身体は繋がっているんだな、と感じる。

些細なことで躓く自分に感じる、焦りや落胆、不安など、ネガティブな感情がストレスになっているのだ。

でも、よくよく考えてみたら、焦る必要なんて全くない。少なくとも、限られた時間の中で、(そんなに高くない時給で←小声)真摯に取り組んでいるのだから。

そこで、ちょっと前向きに考えるために、そんな自分を「リフレーミング」してみようと思う(急に)。

リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。元々は家族療法の用語。

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる

例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思えるし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思える。

Wikipediaより引用(部分的に省略)


①「たくさんのことを忘れてしまっている」
 →「別のことを新しく取り入れていた」

実際、札幌での生活で、今までにない経験をしたり、新しい人間関係を築いたり、子どもとじっくり向き合ったりした。きっと脳には不要なものを忘れるシステムがあって、また必要だとなれば覚え直せるはず。


②「判断力の低下・ローディングが長い」
 →「慎重に対処している」

もちろん、年齢とともに脳の機能は低下していくのだけれど…。まだ慣れていないということもあるし、経験上、色んなパターンが頭に浮かぶので、すぐに判断できないということもある。どうか、そういうことにしておいてほしい。


③「凡ミスをする」
 →「大事になる前に気付いて良かった」

ちょっと苦しい言い訳にも感じるけれど…。まあ、実際そうだし、ミスしたことで、システムの見直しが出来たり、新たに発見があったりもする。きっと、悪いことだけじゃない…はず。


④「現役の皆さんや過去の自分に感心」
 →「誰だって試行錯誤して今に至っている」

仕事だけじゃなくて、家事や育児もそうだ。思い通りにいかなかったり失敗したり。そうやってトライ&エラーを繰り返してきたことで、今がある。そこに簡単に到達しようなんて、きっとおこがましいのだ。

実際に書き出してみたら、だいぶ気持ちが楽になってくる。こうやって見る角度を変えてみるのって、すごくいい。

「リフレーミング」は、札幌で出会ったママ友・Nさんに教えてもらった。コーチングの資格をお持ちで、講師をしているNさん(お元気ですか?会いたいです。)には、たくさん話を聞いてもらって、色々教えてもらって、何度も助けられた。

自分にも、家族でも、職場でも使えるよなあと日々感じている。もうちょっと深堀りしてみたいな、とも思う。



それと、今回のように、自分に対してネガティブな感情を感じるのも時には悪くないと思った。家族や新人さんの気持ちが、よく分かる気がするからだ。

例えば、夫。一日の大半を職場で過ごす毎日(いつもありがとう)。たまに家事(料理とか)をしようもんなら、ミス連発で大騒ぎ。「やろうと思えばできる」という自信もどこへやら。

子ども達だってそうだ。毎日、たくさんの新しいことを学ぶ。それを全て覚えるのは、そう簡単ではない。もどかしいこともあるだろう。ハードルが上がる度に自信をなくすことだってきっとあるはずだ。


そうやって、みんな自分の置かれた環境でがんばっている。落ち込んだり悩んでいたら、一緒にリフレーミングしてみたり、なるべく気持ちに寄り添っていけたらいいなあと改めて思った。


だから、私の仕事復帰は、家族にとってもきっと良かったはずだ(小言が減るというメリット)。


そういった色々な収穫もありつつ、仕事復帰2ヶ月目に突入する。来月は今月よりスムーズに業務が行えるようになりたい。思考力を鍛えるため、久しぶりにナンプレ(数独)をしながら、そんなことを考えている。



***


最後までお読みいただきありがとうございました♩

家事や子育ても尊いですが、仕事を続けるってやっぱり大変なことですよね。世の中の皆さん、いつもお疲れ様です。でも、生活にメリハリが生まれるし、なんやかんや楽しいこともたくさんあるので、私もできる範囲でがんばってみます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?