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妻が幸せになると、夫が優しくなる。

女性が生き抜くために身につけていくスキルは、オリンピックのアスリート並みにすごいと思う。

テクニカルすぎる。

恋愛期は、好きな人に可愛く見られるために着飾る。ほどよいボディタッチも施したり。

恋愛だけが趣味にならないように心も身体も磨き続け、他人に依存しない自立心を確立しつつ、ほどよく家庭的な一面をPRし、癒しを提供する。

力みすぎず、バランスを保って、自分らしく。

それを天然で「気づいたら幸せな家庭を築いてました〜」ってやっちゃう天才的な人もいるんだろうけど、少なくとも私はそういうタイプではなかった。

たくさん恋愛で下手こいて、恋愛本を読み漁って、むしろそれが趣味みたいになって、完全に拗らせてた時期もある。挙句の果てにはSATCのサマンサに憧れていた。

サマンサになるのはやめて、晴れて結婚することになった。

新婚時代は、ケンカばかりだった。夫婦生活にすぐに順応できるタイプでもなかったんだ、私は。

特に最初の3年は「離婚」という2文字がかなり頻繁に脳裏をかすっていた。

「やっぱり私には結婚は向いてないのかもしれない」・・・と。

私が抱えていた問題は、夫婦関係だけじゃない。夫の存在は関係なく、人生レベルで、私は私自身を認められなかった。

要は、自分のことが好きじゃなかった。いつまで経っても自信が持てなかった。

何も成し遂げてない、何者でもない、いっつも中途半端。

だから、すごく自分のことが無価値に思えていた。

今の私には夫がいて、ワンコもいて、家もあって、美味しいごはんも食べれて、五体満足の健康体で、幸せのはずなのに。

なぜか心はドン底だった。

「このままではいけない」というのは、分かっていた。

鬱々とした日々を抜け出すために、「セロトニンを分泌させる」「自己受容する」「リラックス状態を意図的に作る」の3つを軸に、いろんなことを試してみた。

すると、自分が変わっただけじゃなくて、自分が変わったことで夫の優しさが戻ってきた。という感覚がある。

例えば、今まで自宅でのデスクワークは別室でやっていた。夫は「集中できないから」と言って、暖房設備もない極寒の部屋でヒートテックを重ね着しまくりながら、長時間1人で自分の部屋に篭る毎日だった。夜中に「寒い!」と言って、食事を摂るためにリビングに戻ってくる。

そんな感じだったのに、急に私と一緒に居たくなったらしい。自分の仕事道具やスタンディングデスクを全部、1階の共有スペース(リビング)に持ってきた。そしてリビングをDIYして、“夫婦2人で楽しめる空間“をいい感じにオシャレに仕上げてくれた。夫が使っていたIKEAの棚も、「一緒に使おう」と言ってくれた。(以前「私も使いたい」とお願いしたら、頑なに拒否されたやつ)

こんなの、私がずっと望んでいたことだった。

それを頼んでも「1人で集中したいから、それぞれが自分の部屋を好きなようにすればいいじゃん。」と言い放たれて、とても寂しい想いをしていた。

それから、記念日のサプライズ…どころか記念日すら忘れるのがデフォルトだった夫が、ホワイトデーに初めてプレゼントらしいプレゼントをくれた。

記念日じゃない日も、何かと私が喜ぶものを買ってきてくれるようになった。

“私の内面の変化と夫の優しさ“の関係について、「すごい変わったよね?!」と夫に確認してみたら、「はて?」みたいなトボケ顔をされた。

彼は何も気づいてなさすぎて、私は笑った。どうやらこの物語は、妻だけの大冒険だったらしい。

私自身の意識改革は、私たち夫婦関係に大きな変化をもたらした。

妻が幸せになれば、夫が優しくなる。

下記は、私が幸せになった3つのことを書き残しておく。忘れっぽい私が、また必要になった時のために。それから、今まさに「夫が冷たくなった」「自分が好きになれない」「自信が持てない」と感じている女性に、少しでも参考になったら嬉しい。

朝起きたら、脳内ですぐやること

朝の起きぬけは、潜在意識(本音)と健在意識(建前)の境が、曖昧らしい。日中の意識がハッキリしてる時は境がしっかりしてるので、潜在意識が出ないようにブロックされている。

これを利用して、朝の起きぬけの「夢と現実の狭間」のような時間に、なるべくポジティブな言葉を放り込む。すると脳はそれを記憶しやすいんだそう。これをアファメーションという。

布団から起き上がり、ボーッとしてる時間がチャンス。ポジティブな言葉をできる限り投げ続ける。声には出さず、頭の中で再生する。

「私は自分のことが好き」
「私はすごい」
「私は天才」
「私は可愛い」
「私は夢を叶えられる人」

とか、良さげな言葉を放りこむ。星をゲットしたボーナスタイムだと思って、とにかく思いつく限り、放りこみまくる。

これが、朝起きて歯を磨き、顔を洗い、ハーブティを淹れ、洗濯機を回し、ベランダで朝日を浴びている間に、私の脳内で繰り広げられている。

側から見れば、ただの35歳子なし主婦のモーニングルーティンにしか見えない。

実は頭の中では、ハチマキをしてハッピを着た男が「今ならしっかり記憶しちゃうよ〜!」とバーゲンセール並みに快活に大声をあげ、それに反応するようにポジティブ商品を爆買いする私がいる。

「私はアファメーション嫌い」って前の記事で言ってたのは、意識がハッキリしてる時に“目標を大きな声で読み上げる“のが、なんか宗教っぽい…?し、アファメーションを日本語に直すと「自己暗示」だから、自分で自分を騙すみたいな方法がどうしても受け付けることができなかった。

だけど、音読じゃなく黙読なら誰にも聞こえないし、普段のモーニングルーティンには何の支障も出ない。

むしろ、朝起きてからいきなりネガティブなことを考えたり、この先の予定に落胆したりしがちだったので、朝の脳がポジティブに変換されることは、1日のパフォーマンスに大きく影響された。

夫にも元気よく「おはよう」が言えるようになった。

ちなみに、このアファメーション方法は「うつヌケ」という、薬に頼らずに鬱から抜け出した人が書いた本で出会った。

これが思った以上に効果的でビックリ。鬱病と診断されるまでじゃなくても、「自信が持ていない」という人にはオススメしたい。

手っ取り早く、セロトニンを分泌する

起きぬけアファメーションで脳が前向きになったところで、2階のベランダに出て、朝日を浴びる。晴れている日は、気温が低い冬でさえ、太陽があったかいのを感じられた。

朝に散歩などのリズミカルな動きをするとセロトニン(幸せホルモン)が分泌しやすいらしい。

私は、ベランダでスクワットを50回やってる。(人通りの少ない田舎だけど、たまにスクワットのタイミングで近所の人と目が合うと「あいつなんで土管から出てくるパックンフラワーみたいな動きなんだ?」という顔をされるので気まずい。)

50回もやれば、意識がハッキリしてくる。なんだか頭の中もクリア。

そこで、次の朝習慣にうつる。

白紙ノートの海を、小さな文字で泳ぐ

1階のリビングに戻ったら、お気に入りのペンとノートをテーブルに用意する。

ノートに3ページ分、小さな文字で日記を書く。書くことがなくなっても、書き続ける。思い浮かんだことは全部書く。最近感じた感情とか、人に言えないこととか、とにかく白紙を埋めていく。

膨大な白い海を泳いでいくような作業。自分の汚い感情とか、もはやどうでも良すぎて人に話すまでもない独り言とか。

全部書くことを毎朝続けているうちに、私は変化を感じた。

まず、夫に愚痴を言わなくなった。

今までは、口に出すまでしなくてもいい小さな嫌な出来事をすぐに話してて、そうでもしないとストレス発散っていうのは出来ないもんだと思い込んでた。

そりゃ、小言の多い嫁が近くにいたら、寒くて息が白くなってでも1人の部屋に篭る方を選ぶだろうし、家に帰らず外で過ごす時間も長くなるはずだ。

全ての感情を早朝に、全部ノートにぶちまけておくことによって、ノートを書き終える頃には「何かクリエイティブなことしたい」という方向性に私は存在していた。

例えばこうしてnoteを更新したり、動画作りに集中したり、ハーブについて勉強したり育てたり、何かを生み出し、私のコマを前に進めるような行動を起こしたくなった。

今までも行動自体はしていたけど、臭いものに蓋したような感情を秘めたまま行動していたので、何だか空回っていたり、イライラして夫との関係がうまくいかなかったりしていた。

この朝日記の効果も絶大だった。

こういう風に自分で振り返ってみると、いかに自分が扱いにくい嫁だったかのように気付かされる。

どのご家庭も、100%奥さんが悪いということはないはずだけど、「女性の気分」というのは周りの環境を大幅に左右するような、ものすごいパワーがあることを私は信じている。

女性は気分を大切に。自分を大切に。勝手に幸せになることで、旦那さんも、周りも幸せにする力があると思う。

夫が私に優しくしてくれる時、なんか幸せそうだ。私自身が、ちょうど良い温度の温泉になったような気がする。

極端に言うと、夫の幸せは、どれだけ私に貢献できたかで決まると思う。

そして、私が幸せな人じゃないと、夫は貢献することができない。男性は、どこにお花が咲いているのか分からなければ、どこにお水をあげたらいいのか分からない。

花を咲かせてくれるのは夫ではない。自分なのだ。

今日も明日も夫に、美味しいお水を与えてほしい。だから私は3つの習慣を肥料にして、きれいな花を咲かせ続けたい。

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