目が潤んで…検査の帰りat本屋
通勤圏内にある中で充実した品揃えの本屋さん。
入口はいってすぐの、新刊や話題作の平積みコーナーの前に私は立っていた。
すこしばかり頭がぼーっとした状態で並んだ本をながめる。
こんな日に限って、闘病記本がいくつか並んでいた。
坂本龍一さん著
「僕はあと何回満月を見るのだろう」
西加奈子さん著
「くもをさがす」
それと、このときに初めて知った本も。
小林孝延さん著
「妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした」
余命宣告という言葉が私に突き刺さったのもあるけど、一番は表紙のワンちゃんのイラストの愛らしさに惹かれた。
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毎年恒例の健診で初めてひっかかった。そして、クリニックで再検査した帰りだった。ふらっと寄った本屋さんで、私は闘病記たちに不安を煽られる形となった。
今年10月の健康診断の腹部エコーで、膵臓に嚢胞(ノウホウと読み、袋状のものをいうらしい)がひとつ見つかった。再検査でも確認された。
現時点ではまだ経過観察で一安心したけれど、嚢胞の数が増えたりすると膵臓がんになる可能性もあるらしい。
再検査してくれた女医さんが、膵臓がんは生存率が低いので半年ごとにしっかり検査していきましょうと言っていた。再検査にいく前にインターネットである程度、疑い病名をリサーチしてから臨んだので、ああ、やっぱりかという感じだった、でも医師の口からハッキリと言われ、実感を持って受け止めることとなった。
がんにかかるかも知れない身になったので、もう一度、調べてみた。今度は膵臓がんの具体的な生存率を。
早期発見してステージ1なら大丈夫でしょと楽観視していた私が甘かった。
5年相対生存率、乳がんや胃がんが90%以上なのに対し、膵臓がんって47.5%!半分切ってるじゃん!!
たしかに、著書「くもをさがす」で西加奈子さんは、がん治療を書かれていたが彼女は乳がんだ。ひとまず、治療をやり遂げ、克服した。(乳房も取り除いている)
著書は読んだが、がん告知された時の彼女の心情、治療のつらさか痛々しく、途中読み進めるのが難しかった。なのに、これは乳がんだ……。
がんになるかもしれない、どうしよう、なんて他の人に言うと、まだ現時点ではがんになってないんだし、考えすぎだよと言われるかもしれない。わかってる。わかってるつもりだ。
今年、坂本龍一さんががんで亡くなった。同じ年の学生時代の友人が約3年前に子宮がんで亡くなった。
自分も結構あっけなく人生終わってしまうかもしれないんだなあって初めて思った。
再検査した日から10日ほど経った今日、別の本屋さんで本を2冊買った。
「夜明けを待つ」の著者、佐々涼子さんは脳のがんだそうだ。
その中でもとりわけ悪性度の高い「神経膠腫(しんけいこうしゅ)」、別名「グリオーマ」というらしい。
あと数ヶ月で認知機能などが衰え、意識喪失し、あの世へ行くそうだ。
著書を一部引用したが、書いていて悲しく恐ろしくなる……。
まだご存命のうちに、大切に読ませていただくつもりだ。
「ご存命のうちに」なんて書くのはいかがなものかとも思ったが。
今回はこのへんで終わりにしたいと思う。
最後まで読んでいただき、有難うございます。
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