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「好きなことを仕事にする」より「自分の強み」を活かして仕事を選ぶ

最近、「転職」「起業」「就職」「社内ベンチャー」に関する相談を個人的に頂くことが(なぜか)多く・・・どなたかの参考になればと思います。

「自分が好きなこと」より「自分の強みを活かして活躍できるか?」を基準に考える

「自分が好きなこと」と「食っていけること」がイコールでつながる人は、ほんの一握りなんだなーって、よく思います。例えば、スポーツ選手、写真家、冒険家などなど。そんなかなりの少数派である「好き」を仕事にできる方々は別として……仕事を選択するときは「好きなこと」ではなくて「自分の強みを活かして稼げるか?活躍できるか?」を基準に考える方が良いんじゃないかなって思います。

仕事を選ぶ基準はいくつかある

仕事を選ぶときの基準はたくさんあると思うけど、ここで考えたいのは以下の5つ。

  • ①自分の好きなことを仕事にしたい

  • ②給料がいい、稼げる

  • ③社会的意義があることをしたい

  • ④自由な暮らしをしたい

  • ⑤自分の強みを活かせる

①自分の好きなことを仕事にしたい!

私は決してドリームキラーではありませんが、数えきれないほどの失敗を経験してきていからこそ言えることは「好きなことで食っていけるほど世の中は甘くない」ということ(いきなり否定系ですみません…)。

「好きなことで食っていけるだけの突出した才能がある」or「お金に苦労し続ける人生を送る覚悟がある」のどっちかがあるなら当然、「好き」を仕事に選んだ方が良いですが、前者は相当稀であること(私も前者のタイプが良かったけど凡人なので無理でした…)、後者はホントにキツイこと(私自身、食っていけるようになるまで、かなり時間かかったのでお金の苦労は身に染みて分かってます)を考えると、「好きを仕事にする」こと自体が、かならずしも幸せな結果になるとは言えず、「好きを仕事にする=キラキラで幸せな人生!」と言えるのかどうか…熟考は絶対大事です。

②給料がいい、稼げる

「新卒ですぐに高額の年収が約束されているからその仕事を選んだ」「(その仕事に対して興味やヤリガイは無いが)ガツンと稼げるから起業した」といった方々もたーくさん見てきましたが、そのうちの多くはメンタルがきつくなって休職・離職したり、会社をたたんだり、あるいは「お金のある生き方より、自由な生き方がいい」ということで、仕事をやめてしまいました。仕事に対する一番のモチベーションが「お金」だと、仕事を進めていく中でぶつかる様々な壁を乗り切ることができないんですよね。

だって、お金以外でその仕事を「頑張れる意味」が無いから。仕事をしてる目的が例えば「社会的意義があるからコレを世の中に広めたい」「ヤリガイがあるから頑張りたい」「楽しいから」といった要素があれば、大抵の苦難は乗り越えられます。

私自身も「稼ぎたい!」欲はかなり強い方ですが、でも仕事を頑張り続けられる一番の要因は「ヤリガイ」です。当社ウーマンズでは日々いろんなことが次々に起きますが、もし「ヤリガイ」が無かったら次から次へとやってくる諸問題をのりこえるだけのエネルギーを維持することはできず、とっくにシンドクなって会社をたたんでいたと思います。

③社会的意義があることをしたい

素晴らしいことですが・・・そして当社ウーマンズも自社事業における「社会的意義」をすごく大切にしてますが、これはドを超すと「事業」ではなくて「ボランティア団体」になってしまうので要注意です(あ、もちろん稼ぐことが目的ではなく、ボランティアが目的だったら当然問題無しです)。社会的意義を追求しすぎると、お金の追求(=ビジネス)が置き去りにされること、割とある気がします(※)。

分かりやすく言うと、自分の身を削って社会に尽くし続けるという、いわゆるアンパンマン状態に陥っちゃうよ汗、ってこと。で、最後アンパンマン本人が倒れてしまうというね……。社会的意義のあることに尽力することがNGと言ってるわけでは全くないのですが、「社会的意義があるからその仕事をしたい!」と思うなら、必ず同時に「ビジネス、つまりお金の循環」も考えること。

今ドキの言葉で言うなら「事業としてのサスティナ性もしっかり追及すること」。どんなに社会的意義をたからかにうたっていても、サスティナ性が無くて事業がつぶれてしまえば、その「意義」が社会に浸透していくことはまず無いわけです(フェムテック業界のうち、特に新興企業に関しては割とそのケースが散見される気がします…)。キツイ言い方ですが「社会的意義さえ高らかにうたってればそれで万事OK!」というほど、社会は甘くはないです。

(※)資産家らが掲げる社会的意義や活動は、それこそお金の追求ではなく真の社会貢献であって、そういった方々のことはここでは言及してないです

④自由な暮らしをしたい

自由な暮らしをしたいから、という視点で仕事を選ぶ方も結構いると思うのですが「自由を手に入れる」ということは、裏を返せば「全て自己責任になる」ということ。

例えば「今月も超絶自由な暮らしができて幸せだったぜ。あれ…?!つーか今月全然稼げてないじゃん。光熱費、家賃、スマホ代どうすんの?!」ってな具合です。他にも例えば取引先に訴訟を起こされたとします。会社に勤めていた頃だったら会社が対処してくれますが、独立したら守ってくれる人はいないわけで、即座に自分自身で弁護士を手配して、裁判に備えて、弁護士への報酬も自分で支払って、、となります。

起業や独立をすれば自由な暮らしができる!という安易な考えで独立する方も見かけますが、「起業する方が自由に生きれる」って、それは無いです。むしろ365日24時間、縛られ続けます。オンオフが全くない状態です。朝から晩まで仕事をし、たまに仕事を休んで旅行へ行っても頭の中はずっと仕事のことでいっぱい。というか旅行先でも隙間時間に仕事。お風呂やトイレに入ってるときも、移動中も、疲れ切ってベッドに入っても、夢の中でも、楽しくお酒を呑んでても、はつらつとジョギングしてても考えてるのは仕事のこと。起業や独立をして自由を手にいれたからって、自由に暮らしてたら、あっという間にお金が底をつきて「THE END」です。

融資を受けて返済ができなかった場合。その責任は当然社長です。融資(デッド)はリスク大きいから、じゃぁエクイティでいんじゃない?と安易に考える起業家も最近多い気がしますが、エクイティを実行したけどEXITできなかったばかりか倒産してしまった場合。社長に返済義務こそありませんが、相当な金額を調達したのに倒産させた事実は社長にずっとついて回るので、その社長が再び信頼を得てビジネス界に復帰するまでには結構大変なんじゃなかろうかとお察しします。。。(最近も、100億円ちかく調達したのに破綻してしまった国内のあるベンチャー企業がメディアであれこれ叩かれてましたが…)。

そういう色んなリスクを全て自己責任で負える覚悟があるなら、起業や独立は最高の選択肢だと思います。なんといっても、全ての責任をとる生き方はスリリングだし、まず日々がマンネリすることは絶対ない。毎日が冒険です。でもって、自分たちが作り上げていったものが、世の中に認知され、社会にポジティブな影響を少なからず提供できている、というのは感動そのものです。そして1年後、3年後、5年後は今よりもっと広い世界を見たい!って常にワクワクできます。

自由な暮らし方は、リスクとの表裏一体でもある。という点を重々踏まえて考えてみると良いかと思います。

自分の強みを活かした仕事こそが最も楽しい

まとめると「自分の強みを発揮できる仕事」を選ぶのが、総合的に考えて最も幸せなことなんじゃないかな、って思います。

自分の強みを活かせるわけだから「すぐに活躍できる」「活躍できるからお金も稼げるし、楽しい」「周囲にも認められ、求められるから、さらにスキルアップをしようと思える」「そうこうしてるうちのその仕事が本気で好きになって、その領域での第一人者になる」「やりがい、社会的意義も備わってくる」「そしたらもっと大きな仕事=社会的インパクトのある仕事ができる」。結果、お金も安定して稼げるようになって、心も安定してウェルビーイングな生き方ができるって思います。

ちなみに私も「好きなこと」があって、それを仕事にできたら最高に幸せなんだろなーってよく思うのですが、それで食っていけるとは全く思ってないので、その好きなことを仕事にしようと思ったことは一度もありません。

一方、当社ウーマンズの仕事に関しては「LOVE」とかそういう感情は別になくて、ドライにビジネスとして取り組んでます。「ウーマンズの強みを最も活かせるからその事業をやっている」「市場成長性が高く絶対に衰退しない領域だから」「社会的意義が高く、且つニーズもあるからその事業をやっている」「業界の皆さんに求めて頂いているから、その期待に応えたくて&業界の声に応えることが当社の存在意義であり社会的責任だから事業をやっている」「社会をより良くするためのパワーがウーマンズにはあると信じているから取り組んでいる」という方が正しいです。

そんな気持ちでやり続けていたら、「もっと成果を出せるようになりたい。もっとクライアントの期待に応えたい。もっと取引先を感動させるクオリティの仕事をしたい。もっと大きな仕事(=社会的に意義の大きい仕事)がしたい。もっとより良い社会づくりに貢献したい」って思うようになって今があります。つまり、事業は事業として「LOVE」とは別の感情で取り組んでいます。

自分の好きを仕事にできたらそりゃ一番幸せだけど、自分の強みを仕事にする、っていう考え方で仕事を選ぶという感覚も大事にしていいって思います!必ず、仕事が楽しくなって、仕事にはまって、結果「好きー!」ってなりますから。

一緒に働くメンバー、募集中

当社では今一緒にお仕事をしてくれるメンバーを募集しています。居住地は北海道から沖縄、はたまた海外、オールOK。年齢も問いません。問うのは「仕事のクオリティ」です。「自由に働ける&自分や家族ゴト第一優先!」という考えを大事にしている会社なので、関心ある方は気軽にご連絡ください(もういっかいお伝えしますが、、仕事に求めるクオリティと、人間としての常識力の有無に関してははめちゃめちゃ厳しいです!)。





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