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180608-09 鈴木心さんと幡野広志さんと

6月8日、9日とお二人がコラボして開催するイベントに参加をしてきた。
お二人のイベントに参加をするのは、1月の幡野さんのトークショー以来だ。

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8日は、鈴木心さんの「鈴木心の撮影ノート」刊行スペシャルトーク。

心さんの写真は、街にある大きな看板で見ることが多い。
そんな広告業界における写真の仕事について、裏側を話してくれた。

辛さの一部は、他の業界にも関連する部分が多いと感じたし、私が携わる講師業界やカウンセリング業界にも共通点があるなと思った。
需要と共有の関係、テクノロジーの変化、仕事は変化をしていく。

心さんは、昨年12月に写真館をオープンし、個人の方向けにも撮影を行っている。
この日は、トークショー会場に機材を持ち込んで、1時間あまりで参加者48名のポートレート撮影を行った。

すごい。すごすぎた。
何がって、心さんの声掛けが微妙に、いや想像以上に絡みづらい。
その中に一瞬を見逃さない真剣な目線があって、その差異にどうふるまえばいいかがわからない感情が湧く。
迷いすぎて、大笑いしてしまった結果がコチラ。

この日は早朝4時起床で、片道2時間通勤をこなし、6時間の講義の仕事を終え、かなりボロボロの状態だったけど、ありがたいことです。
48人分の写真を見ているけれど、その方々の今日の一番の笑顔を捉えていると感じる。
これ、集合体も見ていると幸せ。

ところで、この日は幡野さんが司会なはずだったけれど、予想通り心さんが全部の役割を担当した。
でも、このコンビネーションがまた面白い。

心さん、サインありがとうございました。↓
写真道場、興味あります!腕前も機材ももっておりませぬが!

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9日は、幡野広志さんの「幡野トーク#2」。
メディアの取材も入っていた。

心さんは、1月の「幡野トーク#1」以来、幡野さんの生き方や考え方から大きな影響を受けて、言葉や文章を今までよりたくさん書くようになり、前回は会場にカメラを持ってこなかったけれど、今回は持ってきたと話していらした。

幡野さんは、あれからたくさんの全世界発信を続け、多くの人と対話をしていらしたようだ。
会いたい人に会いに行き、知らないことをたくさん知ることになったと話してくださった。

今回は主に、”医療/写真/家族”がテーマだった。
写真展を終えて、これからいろいろな企画が待っていることを伝えてくれた。

家族がテーマになったときのこと。
幡野さんが取材を重ねてきて感じたこと、心さんが仕事の現場で感じることを話してくれた。

例えば、「自分のやりたいことがわからない」というもの。
幡野さんは質問箱で相談がくるし、心さんは受け持っている大学の学生がそんな感じだ、と話していた。
幡野さんが、家庭内の教育環境が悪いと、考えなくなるという話をされていた。
親が子の選択権を奪うことがある、という内容だ。
例えば、子供にお菓子を買っていいと伝えても、子供が選んできたものを否定し、他の物を選ぶように指示する。
結果として親の考えを押し付けている、というもの。

これは、私も高校や大学での講義や相談業務をするときにひしひしと感じているし、社会人からの相談にもよく出てくる事例だ。
自分で決めたことを否定されるから、結果として自分で考えなくなる。
これは家庭内だけの問題ではなく、学校やその他の社会でもよくあることだ。

授業で「質問をどうぞ」と先生が言ったから質問したのに、「そんなくだらない質問するな」と言われてしまうことがある。
でもそういうこと。二度と質問したくなくなるのが人の心理だ。

質疑応答の時間は、リアル質問箱のようになった。
Twitterを超えて、幡野さんに直接答えを求めたいんだなと感じた。

私たちカウンセラーは、相談の場を設けているけれど、そういうところには相談に来てくれない。
人は自分が信じた人に相談したいんだな、と感じている。

実際に、私も特にがん患者さんからの相談依頼がくるのは、友人か知人の紹介がほとんどだ。
がんは相談の内容がセンシティブで、一般の就職相談とは少し異なる部分がある。
カウンセラー内でも、相談を受けられる人と受けられない人がいる。

また、こちらから「相談に乗りましょうか?」とは提案していないので、依頼者が「相談してみたい」と検索して、情報に辿りつく必要がある。
その点、インチキ医療はあちらから情報をかぎつけて「お困りのことはないですか?」と声をかけてくる。
幡野さんが以前に書いていたように、インチキ医療のほうがわかりやすい説明、かつ親切にあちらから近寄ってくる。
このお誘いは、私自身も何度か経験した。

厚労省の村木さんが拘置所にいたときの話がよぎる。
家庭環境に不安のある中高生に、「困ったら相談する場所がありますよ」と厚労省はシステムを作るけれど、繁華街の中高生をビジネスにしている悪い大人は、「大丈夫?今日泊まるところはあるの?」と優しく個人に向けて話しかけてくる、と。
そこに救いの手を伸ばした若い子たちが、何人も拘置所にいたという。
システムだけ作って満足しているようではダメだ、と新聞記事で読んだ。
構造が似ている。

そういう意味で、幡野さんのように、まずは信頼できる人に質問ができる仕組みを作ってみることは悪いことではないのかもしれない。
でも、やはり私としては安易に自分の意見を渡せない。
これも最初の話につながるけれど、自分で考えて決断を導く必要があるからだけれど。
ここは未だに悩みどころ。むーん...。となった帰り道。

そしてトークの最後は、死に方について。
幡野さんの考えを教えてもらったけれど、これは私たちも共に考え、医療者や行政を巻き込みながら、かなり大きな声で訴えていく必要のあることだと思う。
だって、私たちは誰一人として死を避けられないのだから。

心さん、幡野さん、忘れられない二日間となりました。
またお二人に会いに行きます。


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