汐見英里子

組織や社会の違和感を聴かせてもらいながら、一緒に考えたり感情をときほぐしたりする人。 …

汐見英里子

組織や社会の違和感を聴かせてもらいながら、一緒に考えたり感情をときほぐしたりする人。 夕方になると半透明になります。 Icon photo : Daisuke Takakura

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お試し入社体験を残しておきたい ❙ 株式会社Strobo

現在『お試し入社』実践中です。 『お試し入社』とは? いきなりの採用ではなく、一定期間の副業やお手伝いを通して、企業と働く人双方が「お試し」をしてから、採用、転職の道を選択するプロセス。 企業は働く人の資質や能力を事前に知ることができ、働く人は組織や仕事の進め方、環境などを把握したうえで入社を決めることができる。 双方のミスマッチを防ぐのに有効。 お試し入社をさせていただいている企業さんがコチラ。 後ほど会社の魅力について記しますが、まずはざっくり紹介。 ▼株式会社St

    • わかりあえなくても心強い関係性について

      仕事で「価値観」を扱うことが多い。 私の講座やセミナー、授業を受けたことのある人なら、そのことを知っていると思う。 価値観とはわかりやすく言えば、 『自分にとって何が大切で、何が大切ではないのか』 のようなものだ、と前置きをして話を始める。 もう少し深めてみると、それは、 『自分の考え方や判断の基準』のようなものでもある。 だから自分の価値観は、とっさの出来事や感情を揺さぶる出来事に対応するときの自分の態度に表出しやすい。 何らかの判断をして決断をしたときに、自分の価値

      • 波乱すぎた2020年。2021年どうする?

        気づいたら大晦日だった。紅白歌合戦が始まった。 波乱すぎた2020年。 何があったかを記録しておこうと思う。 1.予定していた仕事の8割がなくなった外国で疫病のニュースが流れたのは知っていた。 それが自分ごとになると予感したのが3月上旬。 春先の研修(対面形式)の仕事が、ほぼすべてキャンセルもしくは延期、こちらからお断りせねばならない事態になった。 一部、ある程度の感染予防対策をしたうえで、実施をする旨打診があったものもあった。 そして4月の緊急事態宣言。 この頃はまだ

        • 聴覚に障害のある方々にオンライン講座をどのように届けたのか。トライしたことやその先のこととか

          国立大学法人筑波技術大学産業技術学部にて、就活に関する講座を届けさせていただいています。 スタートから7年が経ちました。 平時(1月まで)は対面型の講座が行われていますが、今年度は感染症対策のため、前後期の一部を除き、多くがオンライン型の授業に変わりました。 これまでに、他大学でもキャリアやコミュニケーションに関するオンライン授業を複数回担当してきました。 しかし、こちらの大学には特徴があり、オンラインによる講座の進め方にはより工夫が必要でした。 大学職員や先生方も、オ

        お試し入社体験を残しておきたい ❙ 株式会社Strobo

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        • ヨンデカタル
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        記事

          キャリアカウンセラーとしてサボってきたと感じていること

          3月からオンラインキャリアカウンセリングを新規にスタートさせて、3ヶ月が過ぎた。 オンラインキャリアカウンセリングをこの時期に導入したことには、大きな理由がある。 ウィルス感染予防のため、対面でのカウンセリングはしばらく休業とする必要があったからだ。 とはいえ、実はかねてからカウンセリングのオンライン化は、私の頭の片隅にあった。 ではなぜ実施してこなかったのか。 ・対面より得られる情報量が少ないため、質が下がると考えていた ・目線や対話のタイミングが合わないなど、質が下

          キャリアカウンセラーとしてサボってきたと感じていること

          【大学編】オンライン模擬授業実践会をやってみた[2020/5/3]

          大学のオンライン授業が本格的にスタートする前の5月3日に、大学教員の友人たちに協力してもらい、Zoomで模擬授業実践ラボを開催した。 大学での単発講義を担当させてもらってはいるが、教員ではない私がなぜこの会を実施しようとしたのか。 素直に「この急激な環境変化に、教員の皆さんはなかなかに困っているだろうなぁ」と思ったことに加え、私自身の研修事業のクライアントが、全てオンラインへの移行ができなかったことにより、私自身にただただ時間ができたからである。 半分白目で虚無な時間を迎

          【大学編】オンライン模擬授業実践会をやってみた[2020/5/3]

          カウンセラーの私がカウンセリングを受けるとき、何を話すのか、とか

          キャリアカウンセラーの私自身は、年5くらいのペースでキャリアカウンセリングを受けている。 ちなみに、コーチングも受けている。 私の担当コーチは海外に住んでいるので、かれこれ10年くらいオンラインでやりとりをしていることになる。 キャリアカウンセリングは、45-60分/回。 コーチングは、15-30分/回。 私の両者の使い分けのポイントは、 ■キャリアカウンセリング  いま起きている状態を整理して、一歩進めたい場合 ■コーチング  ゴールそのものや、ゴールに向かう過程

          カウンセラーの私がカウンセリングを受けるとき、何を話すのか、とか

          チャレンジしたら、優しさと応援がやってきた

          3-4月の仕事の多くが飛んだ。 経済の波による定期的な景気の低迷は予期していたものの、ウィルスの蔓延が原因による突然の仕事のキャンセルは、全く予期していなかったできごとだった。 29歳のときに、朝出社したら会社が倒産していたときと似た感覚があった。 そしてフリーランスという働き方なので、予定していたはずの売り上げが突然になくなり、時間だけがあまる、という現象が起きた。 どうしようということになり、真っ先に取り組んだのが、キャリアカウンセリングのオンライン化だ。 これ

          チャレンジしたら、優しさと応援がやってきた

          自分の人生をともに問うてはくれまいか/#3.ヨンデカタル

          本を読んで感じたこと、考えたことをたまに書きます。 ーーー 「急に具合が悪くなる」 著 者:宮野真生子、磯野真穂 出版社:晶文社 ----- 哲学者の宮野さんと、人類学者の磯野さんの往復書簡20通。 ふたりの人生を通した問いと考察を、ふたりが魂をかけたレベルで交わすという、過去に触れたことのない世界でした。 2か月とちょっとの間に、20通の書簡をやりとりしているんです。 会って間もない二人が、お互いの専門分野から、自分と相手のキャリアを考える。 ときに学術的に、とき

          自分の人生をともに問うてはくれまいか/#3.ヨンデカタル

          決して言うのがラクだったわけじゃない

          言いにくいことがある。 言いにくいことって、例えば仕事の交渉や、既に雰囲気が醸成しているグループで異論を唱えるときなど。 知人からの意見に反論するときなんかもそうだ。 黙っていれば波風が立たない。 それくらいは知っているけれど。 葛藤を腹に抱えたままいい関係を続けることができるほど、人間ができていないのかもしれない。 なぜ言いにくいのか。 伝えることによって、関係が継続されなくなるかもしれない恐怖 遠回しに伝えることで、伝わらないストレス 相手の機嫌を損ねてしまわない

          決して言うのがラクだったわけじゃない

          それぞれにできることを、できる場所で。あの日のことを。

          先週、写真家の石井麻木さんの写真展「3.11からの手紙/音の声」に出かけてきた。 石井さんは、東日本大震災から現地に通い続け、写真を写し続けている。 あの日のこと、あの日からのことを伝えるために、写真にことばを載せていて、写真だけではわからないその背景を届けてくれる。 東日本大震災を福島県喜多方市で体験した私も、展示を見て、いっきにあの日に思いが引き戻された。 そのときのことを書いたnote。 ◇◇◇ 実は、私はあれから何回か福島県に足を運んでいる。 そのことは、こ

          それぞれにできることを、できる場所で。あの日のことを。

          仕事部屋からの眺めにロマンを感じた夕方

          仕事部屋からの眺めにロマンを感じた夕方

          私は「つらい」「悲しい」と言えるのか/#2.ヨンデカタル

          本を読んで感じたこと、考えたことをたまに書きます。 ーーー 「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。」 著 者:伊藤絵美 出版社:医学書院 ----- 著者の臨床心理士、伊藤さんの根気よさと、事例に出てくるクライエント(医師、臨床心理士)の方の背景に思いを寄せると、ゴゴゴとなります。 本の帯に書いてあるんです。 「人を助けるひとは、なぜ自分を助けられないのか」 これを見て、いろいろな人を思い浮かべました。 私の周りには、人を助ける役

          私は「つらい」「悲しい」と言えるのか/#2.ヨンデカタル

          場に臨むまえも、臨んだあとにも/#1.ヨンデカタル

          本を読んで感じたこと、考えたことをたまに書きます。 ーーー 「対話のことば」 著 者:井庭崇、長井雅史 出版社:丸善出版 --- サブタイトルにもある通り、オープンダイアローグ関連の本です。 オープンダイアローグとは、精神医療の現場で採用されている「対話」による治療法のことです。 この本のいいところは、とっても読みやすいところです。 イラストがかわいくて、絵本のように読み進めることができます。 医療者とかカウンセラーなどの専門職以外の人たちにも届けたいなぁ、という著

          場に臨むまえも、臨んだあとにも/#1.ヨンデカタル

          47歳のインターン経験が最高だった

          会社員を辞めて、独立して仕事をするようになって10年以上が過ぎた。 独立って、やりたいことや夢があって、計画準備をして、意気揚々とするものだと思っていた。 私の場合、全然意気揚々としていたわけではなく、独立の道が「あちら」からやってきてしまった。 当時はmixi全盛期で、『ブログ』なるものが世の中に周知されたばかりだった。 要するに、友達のみの空間で何かを発信するのではなく、全世界発信がようやく広まり始めた、みたいな時代だ。 私が日頃の学習内容をまとめた、拙いブログを読

          47歳のインターン経験が最高だった

          これはほぼ、医療者たちと私の物語だ

          昨年夏には書こうと思っていたのに、温めすぎてしまった。 2014年のがん治療から5年が過ぎた。 入院治療の7日間、さまざまな人が、できごとが、私のベッドの脇を忙しく通り過ぎて行った。 その人たちとの短い交流、たくさんあったできごとたちを忘れたくなくて、物語のようにここに記しておきたい。 一応書いておくが、これは闘病日記ではない。 静かな診察室入院初日は、術前の診察があった。 外来とは違う、病棟内の小さな診察室。 主治医とは違う、初めて会う女性のO医師が診察をしてくれた。

          これはほぼ、医療者たちと私の物語だ