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「無理かも…」心折れそうになった事態ベスト3!駐在妻×現地採用のホンネ

「実は私、仕事しているんです」

日本でこんなことを言っても、驚く人はいないでしょう。

でも、異国の地では違います。駐在妻でありながら「働いている」と言うと、ほぼ100%驚かれます。それぐらいレア。近い将来、レア度が低くなっていけばいいな、とも思います。

そして、だいたい次にはこんなことを聞かれます。

「お子さんはどうしているの?」
「学校の長期休みはどうするの?」
「夜ご飯は毎日つくっているの?」

私も仕事を始める前は、子育てをしながら、旦那さんのサポートが得られにくい状況下でありながら働いている女性を見ては「どうやっているの!?」と思っていました。

実際のところ、平日はアヤさん(メイドさん)に下の子のお迎えや家事、夕飯作りすべてを任せ、長期休みは(高額な…)送迎バス付きキャンプにお世話になれば、フルタイムでも仕事ができるとわかりました。

ただ、、大変なことがあるのも事実。ここでは、私がタイで現地就職してから「もう無理かも…」と心が折れそうになった場面を3つ、ランキング形式でご紹介します。

基本ポジティブなことしか発信しない私ですが、今回のnoteがこれから現地採用を考えていらっしゃる方の"備え"に繋がれば嬉しいです。

ベスト3:習い事どうしよう問題

私には、もうすぐ小学校にあがる息子と、もうすぐ4年生になる娘がいます。

「塾に通いたい」「小学生になってもムエタイを続けたい」こんな習い事リクエストも飛び交うようになりました。

でも、私は基本出社でフルタイム勤務なので、体験に連れていくのも一苦労。もともと日本人向けの習い事は数がそこまでない上に、そこからさらに「土日に体験ができる」「送迎バス付き」「土日レッスン有」といった条件で絞り込まなければなりません。

子どもの「やりたい」にはなるべく応えたい。でも、平日は見動きがとれない。この狭間でいつも困ってしまいます。

だけど、探せばある!!

先日は娘が「そろばんを始めたい」と言うので、土曜日に体験レッスンを受けてきました。場所はコンドからとっても近いですが、娘一人では行かせられないので、送迎バスを利用することに。Zoomでのオンラインにいつでも切り替えられる、という柔軟性にも安心感がありました。

ちなみに娘はテニスとダンスも習っています。テニスは平日ですが、送迎バス付き。ダンスは日曜日です。探せばあるので、大丈夫。最近はやっと、そんな風にドンと構えられるようになりました。

でも、断念しなければならなかった習い事もあります。娘は先日まで、コンドのプールに出張レッスンに来てくれていた水泳スクールにお世話になっていました。やっと水が慣れてきた頃、人数が集まらず出張できなくなったと連絡が。。他の人たちはママが送迎してスクールのプールで続けると言っていましたが、我が家はそれができないため、断念せざるを得ませんでした。こんな時は「仕方ない」と割り切るのも大事。幸か不幸か、娘の水泳に対するモチベが下がっている時期だったので、スパッと辞めてしまいました。

色々やってみたいお年頃だよね

ベスト2:家族の中で、私だけ休めない

タイでは色んな休日があって「学校は休みだけど会社はある」日がけっこうあります。そんな時は夫か私のどちらかが有休を使ったり在宅に切り替えたりして乗り越えていますが、一番心苦しいのが、家族の中で私だけ休めない時…。

日本にいた時と異なり、会社によって休日が決まっているため、夫と休日が合わないことがしばしばあります。加えて、駐在員である夫は「一時帰国休暇」や「年末年始休暇」などがあるんですが、現地採用の私にそんなものはありません。。

昨年の年末は、冬休みの子どもたち、早めに年末年始休暇に入った夫を横目に、私だけ出社。弾丸で旅行には行けましたが、戻った翌日から私だけ仕事。会社員ですので仕方がないことですが「家族と休みが合わないって、けっこう精神的にキツイんだな…」と気づかされました。

ただ、私の場合は、働きたくて働いているし、タイでしかできないことに挑戦しているという自覚があるため、単に「休みたい」とは思いません。家族の理解と、働く理由を自分の中で明確化しておくことが大事だなと思っています。

年末年始はシンガポール旅行に行きました!

ベスト1:子どもの情緒不安定

現地就職して数か月後、「息子がかなり無理をしているんじゃないか」と気付いたことがありました。

家では何かと強がって「一人でシャワーを浴びる」「一人で寝る」と言い張って、すごく頑張っている。一方で、心優しいコンドのママ友からは、息子が他のママに迷惑をかけている話を聞きました。(教えてくれてありがとう!と心から感謝しています)

日本では保育園に通っていた息子。お迎え時間も大して遅くはないほうだったし、何より周りの友達の家庭も共働きだったので、何の疑問も抱かずに済む環境だったなと思います。

一方でタイでは、通っている幼稚園でママが働いている子は一人もいないし、住んでいるコンドの家庭も皆、ママがおうちに居てくれる専業主婦家庭です。幼稚園から帰宅した後、どんな気持ちでコンドでの時間を過ごしているのだろう…。

きっと「僕のママは仕事でいない」と不満や不安があったり「頑張らなきゃ」とプレッシャーを感じたり、彼なりに色んな感情を抱いているはず。それがすごく悪い形で表に出てしまっていることがわかったのです。

「なんとかしなければ…」「どうすればいいんだろう」「私が仕事を辞めれば解決するんじゃないか…」そう自分を責めてしまう私。この時期はすごく辛かったです。

でもこの時、息子とじっくり話をしたことで、解決の兆しが見えました。

私がなぜ働いているのか、お金のためではないことも伝えました。
息子が楽しく放課後を過ごすためにはどうすればいいのか、一緒に考えました。
もちろん、私が息子をどんなに大切に想っているかも、伝えました。

伝わったのか、彼が理解できたのか、今でもわかりませんが、この日を境になんとなく「頑張りすぎない息子」に戻ったような気がします。

結局、今では私と一緒にシャワーを浴びているし、一人では寝なくなったけど(笑)、頑張りすぎない息子のほうが私は安心。私が仕事で家に居ない環境にも、だいぶ慣れてくれたなと最近は感じます。

ちなみに今のところ娘にはこういった問題は起こっていませんが、「息子が寝た後はなるべく娘と向き合う」など意識するようにしています。表に出さないだけで、きっと彼女も似たような葛藤は抱いているはずなので。

頑張りすぎないの、大事

さて、春から下の息子も小学生。きっとこれからも、様々な問題に直面することでしょう!

「家族への愛」と「仕事への愛」があればきっと乗り越えられる…私はそう信じています。

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